南インドの絶景穴場スポット“石の惑星”ハンピを旅する

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• ハンピとは？
• ハンピの歩き方
•    サイクリングを楽しもう
•    レンタルバイクで田園地帯を疾走しよう
• 絶景ポイントはアンジャナ・マーター寺院

ハンピとは？

• 出典：www.google.co.jpハンピの位置

皆さんは、南インドにあるハンピ（Hampi）という村をご存知でしょうか？ゴアから東へ300km、バンガロールから北西へ380kmの場所に位置していて、ゴラン高原の奥地に広がる遺跡群の中にあります。

12km離れたホスペット（Hospete）という町が起点となっており、そこからバスかリキシャを利用して向かいます。

• 写真：トラベルライターヘーマクータの丘から見下ろしたハンピの町

ホスペットからの所要時間は約20分。サトウキビ畑を抜け、やがて飛び込んでくる奇怪な巨石群を目の当たりにすると、驚嘆せざるを得ません。1つ数メートルもある巨大な岩が不規則に積み上がって山を成し、それが地平線の果てまで続いているのですから。

• 写真：トラベルライターハンピ・バザールから見たトゥンガバドラー川の様子

14〜16世紀ごろ、ハンピはヒンドゥー王朝として栄華を極めたヴィジャヤナガル王国の都でした。それがイスラム勢力によって滅ぼされて以来、廃墟となって現在の姿になりました。まるで映画のセットのような世界がそこには広がっています。

ハンピの歩き方

ハンピ周辺の遺跡や寺院は、ざっと眺めるだけなら「リキシャ」と呼ばれる3輪型タクシーをチャーターすれば、1日で回ることができます。じっくり見て回りたい場合は、自転車やバイクが良いでしょう。自分のペースで旅を進められますし、風を肌で感じながらハンピの大自然を味わうことができます。

トゥンガバドラー川を境に南側の遺跡めぐりにはレンタサイクルを、北側の寺院や湖観光にはレンタルバイクを利用するのが効率的でオススメ。

レンタサイクルは100ルピー（約169円、1日レンタル可）で、ハンピ村の中心地である「ハンピ・バザール」内で気軽に借りることができます。トゥンガバドラー川を渡し船で越えてすぐのところにはレンタルバイク屋があり、500ルピー〜（約844円〜、1日レンタル、2人乗り可）で借りられます。（※レートはいずれも2017年2月現在）

サイクリングを楽しもう

• 写真：トラベルライターヴィルーパークシャ寺院の正門
• 写真：トラベルライターライトアップされた夜のヴィルーパークシャ寺院

ハンピのシンボルと言えば、ヴィルーパークシャ寺院です。ハンピの寺院のほとんどが遺跡と化しているのに対して、今なお参拝客を集める美しいお寺です。境内の中には人気者のゾウがいて、参拝客の頭をなでてくれます。

• 写真：トラベルライターハンピ周辺にある民家。地形と調和した造りになっている

中心地から少し離れると、人々の素朴な暮らしぶりを垣間見ることができます。ハンピにおける生活は、とりもなおさず岩石との共生を意味しています。

• 写真：トラベルライターヴィッタラ寺院へ続く一本道

遠くに見えるのはヴィッタラ寺院で、そこから1kmに及ぶ一本道が続いています。遺跡周辺は比較的平坦なので、自転車が快適です。1日かけてゆっくり回ってみてはいかがでしょうか？

レンタルバイクで田園地帯を疾走しよう

• 写真：トラベルライター町の中心部を抜けるとのどかな田園地帯が広がっている

トゥンガバドラー川の北側には美しい田園地帯が広がっていて、景色を見ながら回るのにはバイクが最適です。

• 写真：トラベルライターバイクを追い抜く際にリキシャから手を振るハンピの人々

ハンピの人々は気さくで人なつっこいです。欧米人は多く見かけますが、日本人観光客はまだ珍しいようで、よく声をかけられます。一緒に写真撮影をせがまれることもしばしばです。

• 写真：トラベルライター川で洗濯に勤しむ人々

アネグンディまで進むと、川で洗濯をする人々に遭遇。上流から流れ来る天然の水で衣服を洗い、太陽の光と、反射する岩盤からの地熱でそれを乾かす。一見したところ原始的で不便なように見えるけれども、実は非常に贅沢な暮らしのようにも思えます。

絶景ポイントはアンジャナ・マーター寺院

ハンピを訪れたら絶対に行って欲しいのが、アンジャナ・マーター寺院です。この寺院のある岩山からは、ハンピ一帯を望むことができ、頂上からは美しい夕日も見られます。

• 出典：tabinideru.blog.jpアンジャナ・マーター寺院へ上る階段
• 写真：トラベルライターアンジャナ・マーター寺院

アンジャナ・マーター寺院は別名ハヌマーン寺院とも呼ばれ、ハンピの北側に位置しています。トゥンガバドラー川を渡った場所から3kmほどの距離で、入り口から巨大岩の上にある寺院へは、575段の石段を登って行きます。

• 写真：トラベルライターアンジャナ・マーター寺院がある岩山からの眺望

この眺望が、ハンピが“石の惑星”と言われる所以です。頂上からは巨石が積み上がった山々と周囲に広がる田園地帯、さらにトゥンガバドラー川とヤシの木たちが織りなす大自然を一望することができます。

一体どのような現象を経てこのような自然環境が生まれたのでしょう！ハンピを訪れた旅行者がかなりの確率で「一番の場所」と断言してはばからないのも頷けます。