花巻市

【岩手・花巻】「宮沢賢治童話村」徹底ガイド!回り方&所要時間を解説

取材・写真・文:

アメリカ在住
訪問エリア:41都道府県

2021年7月9日更新

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岩手の人気スポット「宮沢賢治童話村」は、広大な敷地の中に様々なテーマを盛り込んだエリアが点在しており、初めての方には少しわかりづらいことも。実際に現地を訪れた筆者が、回り方や所要時間などを詳しくガイドします!

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「宮沢賢治童話村」ってこんなところ!

「宮沢賢治童話村」は、賢治の生まれ故郷である岩手県花巻市にある“樂習(がくしゅう)”施設です。賢治が生み出した数々の童話作品の世界観に浸り、大人も子供も楽しく学ぶことができるため“樂習”の名がつけられたそう。そこかしこに、ジョバンニやゴーシュ、又三郎にひょっこり出会えそうな雰囲気が漂います♪

  • 写真:かなたあきこ

宮沢賢治童話村は、メイン施設である「賢治の学校」をはじめ、「賢治の教室」「銀河ステーション」「天空の広場」「妖精の小径(こみち)」「ふくろうの小径」「山野草園」など幾つものエリアに分かれています。本記事では、全エリアをご紹介すると共に、すべてを回る際の所要時間を徹底ガイドします!

「宮沢賢治童話村」を巡るモデルコース

  • ①「銀河ステーション」のフォトスポットで記念撮影(10分)
  • ②「賢治の学校」で童話の世界に浸る(40分)
  • ③「賢治の教室」で創作のバックグラウンドについて学ぶ(30分)
  • ④「ふくろうの小径」で森林浴(20分)
  • ⑤「山野草園」~「妖精の小径(こみち)」を散策(20分)
  • ⑥「白鳥の停車場」でお土産ショッピング(20分)

所要時間合計:約2時間20分 ※各施設間の移動時間は含まず

①スタートは「銀河ステーション」から【所要時間約10分】

童話村のエントランスは、「銀河ステーション」と呼ばれる石造りのゲートです。ここからさっそく賢治ワールドがスタート。まずはゲート前で記念撮影をしましょう。

  • 写真:かなたあきこ

気分はジョバンニ&カムパネルラ!SLフォトスポットに立ち寄ろう

ゲートをくぐる前に、駐車場脇の歩道に沿って右手に少し進むと、カラフルなミニSLが見えてきます。ブルーを基調としたビジュアルは、まさしく“銀河鉄道”!客車や運転席に実際に乗ることもでき、ジョバンニやカムパネルラになりきった写真が撮れますよ。

  • 写真:かなたあきこ

フォト撮影を楽しんだら、いよいよゲートをくぐって「童話村」の中に入場しましょう。

②童話の世界に浸れるメイン施設「賢治の学校」【所要時間約40分】

不思議いっぱいの仕掛けが楽しい「天空の広場」

ゲート前の広場からまっすぐ進むと右手に見えてくる、印象的な連続するアーチが「賢治の学校」への入り口です。こちらのアーチは錯覚を利用して、くぐるたびに“だんだんのっぽになる”という不思議な感覚が味わえます。

  • 写真:かなたあきこ

「天空の広場」と呼ばれるこのエリアには、他にも“階段を降りているのに上流へ行く”という小川や、星座を散りばめた水辺など、大人でもわくわくするような仕掛けがたくさん。これらを楽しみながらエントランスへ向かい、入場券を購入しましょう。場内は「ファンタジックホール」、「宇宙」、「天空」、「大地」、「水」の5つのゾーンに分かれています。

  • 写真:かなたあきこ

超有名なフォトスポット「ファンタジックホール」

まず始めの「ファンタジックホール」は、童話村を代表する超有名なフォトスポットです。賢治の童話作品にちなんだ白い椅子があちこちに置かれ、背景に描かれたデザイン画と共に写真を撮ることができます。いつも混雑している場所ですが、ここでの撮影はマストです!

  • 写真:かなたあきこ

ホール内には他に賢治の代表作品の紹介や、人物紹介などのコーナーがありますので、賢治について少し勉強してから先に進みましょう。

  • 写真:かなたあきこ

宇宙空間に迷い込んだ感覚になる「宇宙の部屋」

次のゾーンは「宇宙の部屋」です。賢治作品は『銀河鉄道の夜』を始め、『よだかの星』『双子の星』といった星にまつわるお話が多数。そんな世界観をモチーフにした「宇宙」ゾーンでは、足元に星が輝くガラスの回廊を歩きつつ、頭上の星座をのんびり眺めることができます。

  • 写真:かなたあきこ

3枚の大きな鏡を組み合わせて作られた空間は、まるで巨大な万華鏡!ストロボライトや光ファイバーを用い、リアルな宇宙を再現しています。また、鯨の彗星が飛び立つ音や星のきらめきを表現したBGMに包まれることで、さながら宇間空間に迷い込んだ感覚になりますよ。

  • 写真:かなたあきこ

花巻の自然風景を映像で体感する「天空の部屋」

続いての「天空の部屋」は、円形のホールの床面に40インチ16面のマルチ画面が埋め込まれた空間。画面には自然豊かな花巻の風景が俯瞰で映し出され、鳥や風になったような気分が味わえます。さらに天井からは5つの童話映像が投影されており、手や背中をかざしながら探してみるのも楽しいです。

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

アリになった気分になれる⁉「大地の部屋」

「大地の部屋」は、イーハトーブの自然に生きる昆虫や草木などを、ジオラマで再現した空間です。写真で見るとちょっと不気味ですが、実際にはふわふわのぬいぐるみのような感触で、小さいお子さんでも楽しめますよ。巨大な昆虫に囲まれて、自分がアリくらいの大きさになったような気分になります。

  • 写真:かなたあきこ

『やまなし』の世界が広がる「水の部屋」

「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」というフレーズが印象的な童話『やまなし』は、小学校の教科書にも採用されるほどの有名作品。青いライトで水のゆらめきを表現した「水の部屋」では、『やまなし』に登場する二匹の蟹の子どもたちのように、川の底からゆらゆらとした水面を見上げているような感覚に浸れます。

  • 写真:かなたあきこ

童話のストーリーをミニジオラマで楽しむ展示コーナーも

「水の部屋」から出口までの間には、『セロ弾きのゴーシュ』や『注文の多い料理店』のストーリーを再現した、ミニジオラマが展示されています。好きなシーンを見つけて「あったあった!」と声を上げる親子も多く、家族みんなで楽しめるコーナーです。

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

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この記事を書いたトラベルライター

フリーランスライター
◆◆トラベルライターアワード 2018年上半期・2018年年間・2019年上半期
◆◆「国内記事部門 アクセストップ賞」三期連続受賞!
◆◆https://tripnote.jp/minna/award/2019/1



学生時代のダイビング、社会人からのトレッキングを経て、海も山もあらゆる旅行&アクティビティが好きです。過去には夫の海外勤務に帯同し、2年半ほどドイツ・ミュンヘンで暮らしたことも。どこまでも地続きであるヨーロッパの利点を活かし、休みのたびにいろいろな国や街へ強行ドライブ旅を敢行していました。(1歳・3歳の子連れで、土日でミュンヘン⇔ミラノ往復など無茶もしました・・・)
帰国後数年間の東京暮らしを経て、2021年夏からアメリカへ移住。アメリカならではの大自然を満喫するのが楽しみです!

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