横須賀市

乙姫様にあやかって女子力UP!横須賀のパワスポ【走水神社】

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2021年1月26日更新

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写真:えいぶゆう/TossyPhoto

神奈川県横須賀市の海を見下ろす地にある走水神社。ここは、大好きな夫を守るために、自らの命を捧げた女性の伝説が残る地です。そんな献身的な伝説から、女子力UPのご利益が期待できるのが今回ご紹介する走水神社。全国に神社は数あれど、女子力がご利益の神社ってそうそう無いのでは?もちろん、女子だけでなく男子にもお勧め。最近ガサツになってきたかも、人の事を考える優しさがないかも、と自分を見直したい方にお勧めのパワースポットをご紹介します。

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走水神社って?

走水神社(はしりみずじんじゃ)と、とっても珍しいお名前。これは、お祀りしている日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と、弟橘媛命(オトタチバナヒメノミコト)に関係があるんです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto本殿

ヤマトタケルは、日本史上最高のスーパーヒーローで、古事記では戦士として日本各地を戦い歩いています。と同時に、美女たちとのラブロマンスも多く、とりわけ有名なのが走水神社に一緒に祀られれている「オトタチバナヒメノミコト」とのお話です。

ヤマトタケルが戦に向かうため、走水の地から船で海に出ると、激しい嵐になりました。そのときに、一緒にいたオトタチバナヒメが「私が彼を救うために、この身を海に差し出して、嵐を鎮めましょう」といって入水しました。オトタチバナヒメが海に入ると、さあっと嵐はやみ、ヤマトタケルは無事に海を渡ることができたのです。このとき、船は水の上を走るように進んだから走水という名前なのだとか。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto境内から見える海

そんな献身的な女性の伝説が伝わる「走水神社」は、女子力UPのパワースポットとして人気を集めています。

急な階段が女子力UPの秘密?

こちらが走水神社の境内。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto境内入り口

鳥居の向こうに、急な石段がありますよね。実はこれが女子力UPの秘密。本殿に続く石段なのですが、参拝するためにはこの階段を登っていかなければなりません。

これは自らの身を呈したオトタチバナヒメの苦難を表現したものなんだとか。オトタチバナヒメのように、海に身を投げ出すのはさすがにできないけれど、この階段を試練と思って登ってみてね。ということだそうですよ。階段を登りきれば、オトタチバナヒメのような女子力UPが期待できるのだとか!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto階段

階段が開運ポイントだなんて、とっても珍しいですね。階段の前には、オトタチバナヒメのレリーフもありますよ。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoオトタチバナヒメのレリーフ

このレリーフを見て、誰かに似てると思いませんか?実はオトタチバナヒメは、浦島太郎に出てくる乙姫のモデルなんです。オトタチバナヒメを略してオトヒメってことなんですね。オトタチバナヒメは海を祀る巫女を神格化したものと言われています。

いつでも夫婦一緒の本殿

さて、ヤマトタケルと、自らの身を犠牲にしてまで夫を守ったオトタチバナヒメをお祀りしているのが、こちらの本殿。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto本殿

ご夫婦そろってお祀りされているので、夫婦円満を願う方の参拝が多いんです。若いカップルや、年を二人で重ねたご夫婦の方の参拝も多いよう。素敵ですね。

走水神社は本殿の左右、さらに奥にもパワスポがいっぱい。順にご紹介します。

近代と古代の稲荷社

本殿の右側にある真っ赤な鳥居と幟がとっても目を引きます。鳥居の前で、石造りのお狐様たちがお出迎え。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto稲荷社
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoお狐様

ここには、豊受姫命(トヨウケヒメ)と宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)が祀られています。豊受姫命の「ウケ」、宇迦之御魂神の「ウカ」はどちらも食べ物の意味で、食物・豊穣の神様です。

実は、走水神社にはもう一つ稲荷社があって、それがこちら。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto稲荷社跡

こちらは、朱色の稲荷社とは逆側、本殿向かって左側に進んだ先にある、古代の稲荷社の跡です。西暦110年にヤマトタケルが戦の祈願をしたと伝えられるお稲荷様だそうです。

水神様

朱塗りの近代の稲荷社の奥には、水神様、、、カッパが!!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto水神様

カッパは、泳ぎの達人で水の化身、水神として尊ぶところもあります。川だけじゃなく、海で漁業を助けたり、海難事故にあった人を助けたりしているんですよ。海が目の前にある、ここ走水神社ではカッパを水神様として祀っているんですね。

別宮

さて、本殿側に戻り、本殿向かって左側にはこじんまりとしたお社があります。こちらは別宮で、オトタチバナヒメに仕えた侍女をお祀りしています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto別宮

実はここに祀られている侍女、オトタチバナヒメが海に身を投げる際に、自分もオトタチバナヒメに仕えるものとしての使命から、一緒に身を投げたんですね。ここも女子力UPのスポットです。

三社

別宮を越えてどんどん階段を登っていきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto階段

先ほどご紹介した古代稲荷の先に、石造りの古いお社が3つ並んでいます。左から「諏訪神社」、「神明社」、「須賀神社」です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto3つのお社

「諏訪神社」は、建御名方神(タケミナカタノカミ)をお祀りし、狩猟や風に関する神徳が、「神明社」は太陽の神様である天照大御神(アマテラスオオミカミ)をお祀りし、万能の神徳が、「須賀神社」は須佐之男命(スサノオノミコト)をお祀りし、こちらも万能のご神徳です。

さて、意外と広い境内、最後にとびっきりの開運方法をご紹介しましょう。

お砂取りとお水取り

走水神社は、「お砂取り」と「お水取り」でも有名です。

お砂取り

皆さんは「お砂取り」という言葉をご存知ですか?神社などの清浄なパワースポットから、砂または土を持って帰ることで、「お土取り」とも呼ばれます。

砂や土に宿った大地のパワーをいただく開運方法のひとつで、持ち帰った砂や土は、お守り袋に入れて身に着けたり、神棚に供えたり、家の周囲に撒いたりします。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto御砂倉

本殿に登る前の石段の前に、御砂倉と書かれた小さな倉があります。この御砂倉の扉を開けると・・・

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto

砂とスプーンが置かれています。スプーンにちょっとだけすくって、自分のお守りにしましょう。小さなビニール袋を持って行ったほうがよいですが、無い場合は社務所に「お砂取りがしたいのですが」とお願いすると小さな袋をいだだくことができます。

お水取り

「お水取り」は、お砂取りの水バージョンで、御砂倉の左横にある手水舎からお水を頂きます。

手水舎の左端に付いた蛇口から、持参したペットボトルなどにちょっとだけいただきます。蛇口のそばにお賽銭箱があるので、お気持ちを忘れずに。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto蛇口

いただいたお水は、少しづつ飲んで、自然のパワーを体に吸収します。深さ30mより湧き出ているお水は、富士山から流れたお水が湧き出たものだそうですよ。

おわりに

女子力の高い、献身的なオトタチバナヒメの伝説にあやかった走水神社はいかかがでしたか?もちろん女子じゃなくても、最近、「ガサツになってきたかも」とか、「人のことを考える余裕がないかも」という人にお勧めのスポット。ぜひ走水神社に訪れて、オトタチバナヒメの献身的なパワーを感じてみてくださいね。

走水神社
横須賀市 / パワースポット / 神社
住所:神奈川県横須賀市走水2丁目12−5地図で見る
電話:046-844-4122
Web:http://www12.plala.or.jp/hasirimizujinjya/

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