水辺というのはとても心地がいいもので、流れる音や揺れる水面を見ているだけで心が癒されます。旅先でも海や湖や川や滝など、水に関わる場所を訪れる機会は多いのではないでしょうか。そしてこれらはすべて表情が違い、それぞれの個性的な一面を映し出しています。ここではおすすめの世界の湖をいくつかご紹介します。湖なだけに便利な場所とは言えませんが、行き方は難しくないので比較的訪れやすく、旅初心者の方でも楽しめる場所です。
この記事の目次表示
1.ニュージーランド・テカポ湖
ニュージーランドの南島にあるテカポ湖は、テカポというとても小さな町にありながら、とても大きな湖です。水が乳白色のミルキーブルー色をしているのが特徴で、可愛らしくも美しい神秘的な姿をしています。
ミルキーブルーの理由は、テカポ湖が「氷河湖」だからであり、氷河の成分が水に溶け出すことによって、このような魅惑的な色になるそうです。湖の正面には、南島の背骨といわれる壮大なサザンアルプスの山々が立ち並び、湖畔には、善き羊飼いの教会と呼ばれる石造りのとても小さな教会が佇んでいます。
湖と教会と山々がセットになったテカポの景色は、まるで絵本がそのまま現実になったかのような美しさです。どこか遠い記憶の引き出しがそっと開いてしまいそうな、懐かしさと穏やかな空気に満ちています。
さらにテカポは星空が美しいことでも知られています。夜の湖畔で南半球の星空を眺めるというのも、ロマンチックでステキな旅の思い出となるでしょう。
2.カナダ・グレートスレーブ湖
カナダ北部にある、オーロラ発生率が高いことで知られているイエローナイフ。イエローナイフには湖がたくさんありますが、中でも最も大きいのがグレートスレーブ湖です。
グレートスレーブ湖はカナダ国内で3番目に大きな面積を持ち、四国の1.5倍もある巨大な湖となっています。さらに冬のイエローナイフは氷点下20〜40度くらいまで気温が下がる極寒地域であり、なんとその大きな湖が全面凍結してしまいます。
凍った湖は、氷の上をトラックが走ってもびくともしないほど厚みがあるため、冬季は湖面がアイスロードとなって物資の運搬が行われます。湖の奥へ単独で向かうのは危険ですが、観光バスも出ているので、一面に広がる氷の世界に出かけてみてはいかがでしょうか。
どこまでも続く真っ白な世界はとても繊細で、日常ではあまり目にすることのない、地球の側面を感じさせてくれるでしょう。極寒地だからこそ味わえる、淡い光の美しさを静かに感じてみてください。
3.ネパール・フェワ湖
ネパールの中央付近、ポカラにあるフェワ湖は、ネパールで2番目に大きな湖です。
ポカラはヒマヤラ山脈のふもとであり、雰囲気が穏やかであることから、ネパールのリゾート地とされています。特にフェワ湖周辺のレイクサイドと呼ばれるエリアには、ホテルやレストランやギフトショップが立ち並び、世界各国から多くの観光客が訪れています。
フェワ湖にはたくさんのボートが浮かんでいて、もちろん乗船も可能です。湖の中には小島があり、そこにはお寺が建っているので、ボートで向かってみてはいかがでしょうか。それからレイクサイドには遊歩道があるので、水辺をのんびりお散歩すると、いろいろな景色が見られて面白いと思います。
レイクサイドから少し離れ、周囲の丘から湖を見下ろす景色もまた素晴らしく、晴れていれば壮大なヒマラヤ山脈に出会えます。ポカラから見えるのはアンナプルナ山群といって、ネパールでは神の山とされる標高6,993mのマチャプチャレを見ることができます。
4.北海道・青い池
北海道美瑛町にある青い池。その名の通り「青い色をした池」であり、こちらもなんとも個性的なミルキーブルー色をしています。正式には「湖」でも「池」でもなく、工事跡に偶然水が溜まってしまってできた「水たまり」とされておりますが、そんな偶然の産物とは思えない、静かな森に現れる神秘の領域となっています。
冬季は凍った水面に雪がかぶり、最も特徴的なブルーの水面を目にすることはできませんが、数年前から冬季限定のイベントが開催され、夜のライトアップが行われています。2018年は3月31日まで開催される予定です。
- 白金青い池
- 美瑛町(上川郡) / 自然・景勝地 / 紅葉 / インスタ映え / 観光名所
- 住所:北海道上川郡美瑛町白金地図で見る
- 電話:0166-92-4378(美瑛町観光協会)
- Web:https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/shirog...
5.チェコ・プラハの自然保護公園の湖
あまり知られていないようですが、チェコの首都プラハには自然保護公園(Prokop valley)があり、そこにとても美しい湖が広がっています。自然保護公園内には整備された道があるので、人々はそこでサイクリングやウォーキングなどをして楽しんでいます。
湖の規模は小さく、名前がついているかどうかすらもわかりませんが、見つけたときにはその透明感と美しさに心がキュンとしてしまうでしょう。
プラハというとお城や教会などの歴史的建造物ばかりに目がいってしまいますが、実はこのような自然のアートも存在しているので、街歩きの後にちょっと気分を変えて訪れてみると、都会であるプラハとはまた違う、美しくナチュラルな一面に出会うことができます。