素敵なリゾートホテルがたくさんあり、バカンスにぴったりのバリ島。でもバリ島は「神々の島」といわれるくらい宗教や民族とも関連が深く、ヒンドゥー教を中心とした寺院や町並みが、いまも変わらず存在しています。神秘的な雰囲気に思わず圧倒されてしまう、魅力にあふれたスポットを3つ紹介します。
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バリの街の魅力が凝縮された街、ウブド
バリ島で、海以外にまずオススメしたいのはウブド。テレビではライステラスや、ヨガやエステができるホテルなどが有名ですが、少し歩けば伝統文化も楽しめて買い物にも事欠かない、バリをエンジョイできる街なんです。
ウブドへの行き方
クタなどのリゾートエリアからは少し距離があるので、移動は車。プラマという会社がシャトルバスを運行していて、ツアーでない場合はこれがとても便利です。
所要時間1間半くらいで、車内もきれいだし社員の対応も良い!往復1,000円くらい。英語表記のみですが内容は単純なので、ネットで予約するとよりスムーズです。
ちなみにタクシーはクタからウブドまでは行ってくれない場合が多く、またウブドからのタクシーもあまり出ていないので、手段としては期待しないほうがいいです。
- プラマ ツアー
- バリ島 / 乗り物
- 住所:Jl. Legian No.39, Kuta, Bali地図で見る
- Web:http://www.peramatour.com/
ウブド王宮を散策しよう
中心部にあるウブド王宮には、今も王族が住んでいるそうです…が、そのわりに一日中観光客がひっきりなしに往来し、ワイワイガヤガヤ。それもそのはず、一つ一つの建造物が凝って(?)いて、細かな見どころがたくさん。歩いていてワクワクします。
夜には、王宮や集会所で伝統的な踊りのショーが毎日のように見られます。チケットは王宮前の観光センターでゲット。「今日の演目で日本人に人気なのはこれよ!」なんて教えてくれたりします。
徒歩圏内に見どころがたくさん
ウブドを満喫するなら、王宮を起点に動けばまず間違いなくメジャースポットは押さえられます。王宮前広場では市場が開かれ、これぞアジアの市場!といった風情で、所狭しと店、店、店、、。
女性たちは頭上にものを乗せて運ぶのがとても上手。これは食べ物などきれいなものは頭の上、洗濯物など汚れたものは頭より下(普通に手に提げて持つ)、という考えがあるんだそう。
カフェが並ぶ通りにあるサラスワティ寺院は、蓮でいっぱいの池が特徴。スターバックスの隣です。他にもおしゃれな雑貨店が並ぶストリートが密集していて、一日中楽しめる街です。
- サラスワティ寺院 (ウブド ウォーター パレス)
- バリ島 / 社寺・教会
- 住所:Jl. Kajeng No.24, Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571 インドネシア地図で見る
バリヒンドゥーの総本山、ブサキ寺院
バリ島の東部内陸に位置する、アグン山を背負って立つブサキ寺院。8世紀頃に建てられた寺院群で、太陽を背に神々しい雰囲気が漂っています。
建物も景色も、目に焼き付けたい美しさ
屋根を重ねた塔「メル」が特徴的な寺院群。今も地元民がお参りしています。山の中腹にあるので周りにも建物がなく、晴れならとてもいい眺めが見られます。日差しが強く暑いので、落ち着いて見るなら午前中早めに行くのがおすすめです。
バリの寺院ではこの「割れ門」がほぼ必ずあります。諸説ありますが、
- 形が山に似ており、山を切り開いて神様のもとへ近づく
- 間を通ることで参拝者を浄化する
というのが有力のようです。日本の神社の鳥居は神様の領域への入口なので、パッと見の役割は似ていても意味は随分違いますね。
寺院観光をするときの注意点
信仰の厚いバリでとても大切なブサキ寺院は、観光に関して厳しく、主たる建物の参拝スペースは、観光客がウロウロしたり写真を撮ったりすることは禁止。寺院内はガイドつきでないと入ることができず、また女性はサロン(腰巻き)の着用が必須です。
ところがこれにつけこんで、寺院の入口付近でガイドを買って出て、あとから法外な金額を要求するという、観光客狙いの偽ガイドが横行しているそうです。特に女性は要注意!
そこでおすすめなのがカーチャーター。もともと、一番近いウブドからでも車で2時間くらいかかるので、ツアーでない場合はチャーターして、移動もガイドもまるっと任せるのがベストです。
バリではチャーターはわりとメジャーなのでいくつか会社がありますが、おすすめはスワルバリ。その名の通りスワルさんが案内してくれます。とても丁寧で安心で、半日チャーターで6,000円くらい。心置きなく楽しめます。
実は世界遺産、タマンアユン寺院
クタからタクシーで1時間くらい、バリの人々が日常生活を送る地元エリアに近い場所にある寺院です。
ここにもメルがたくさん。バリヒンドゥーでは水を神格化しており、それを分け合う灌漑施設が当時の貴重な技術として残されている場所です。「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」としてユネスコの世界文化遺産にもなっています。
観光客が入れるのは塀の外側までで、内側は信仰者のみ。でも子供を連れてきていたり、日常の中に信仰があることがうかがえます。
ヒンドゥー教というと日本人にはなかなか馴染みが薄いかもしれませんが、行ってみると、その信仰心が作り出した建物はどれも魅力的なスポットになっているのがわかります。
バリでバカンスを過ごすうち1日くらいは、こんなバリを感じてみてはいかがでしょうか。