テキサス州・ヒューストンといえばNASAのジョンソン宇宙センターが有名。でも実際なにがあるのか?どんな楽しみ方があるのか?アミューズメント施設とあなどることなかれ、大人も女子もグッとくるポイントがたくさんある、宇宙センターの楽しみ方を紹介します。
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基本情報
今回紹介するNASAのジョンソン宇宙センターは、正式にはNASA(アメリカ航空宇宙開発局)の研究施設の一つ「リンドン・B・ジョンソン宇宙センター(通称:ジョンソン宇宙センター)」という名称で、有人宇宙飛行の訓練や管制を行なっている場所です。入場料は大人29.95ドル(約3,444円)、子供24.95ドル(約2,834円)。
フロリダにあるケネディ宇宙センターは発射場として有名なのに対し、こちらのジョンソン宇宙センターはアポロ11号計画の管制室などコントロール施設が多いことや、月面着陸をした最大のロケット「サターンV」があることなどが特徴です。
楽しみ方その1・トラムツアー
NASAのジョンソン宇宙センターをエンジョイするなら、トラムツアーは必見!敷地内は広大なため、専用の乗り物でビジター向け施設を案内してくれます。Red TourとBlue Tourの2種類があり、行き先が異なります。Red Tourのほうが人気らしく、筆者もこれに参加しました。
ツアー自体の所要時間は1時間半程ですが、観光シーズンはとても混雑していて1時間待ちもざらにあります。ジョンソン宇宙センターに到着したらまずはトラムツアーへ向かうのがよいと思います。
space vehicle making up facility
Red Tourで行くこの施設「space vehicle making up facility」は、国際宇宙ステーション「きぼう」「ソユーズ」などの実物大模型による訓練施設です。まるでSFの世界にいるような非日常を味わえるのではないでしょうか。ちなみにBlue Tourではここの代わりに実際のコントロールセンターを見学するそうです。
ロケットパーク
サターンVがある「ロケットパーク」への訪問はどちらのツアーにも入っていて、これぞNASA!という迫力ある光景に出会えます。こんなに巨大ですが、機体の後ろ半分は発射後のブースターとなっており、実際に宇宙まで行くのは先端部分だけ。宇宙に行くためには莫大なエネルギーが必要なんですね。
2つの施設を見学する他にも、敷地内の他の建物を外から見ることもでき、各トラムについているガイドが説明(もちろん英語)もしてくれます。NASAをリアルに感じられるトラムツアーは、必見です!
楽しみ方その2・ギャラリーエリア
トラムツアーを終えた後は、宇宙に関するあらゆることが展示されている、入口エリアの各ギャラリーへ足を運ぶのがおすすめです。ただし、全てをじっくり見て回ると相当な時間がかかってしまうので、ポイントを絞って見ていくのがベストです。
Starship Gallery
一番ボリュームのある「Starship Gallery」コーナーには迫力ある模型がいくつもあり、宇宙での滞在について触れることができます。無重力空間での生活イメージや、操作盤が並ぶコントロールスペースなどを間近でみることができリアリティたっぷり!これらの小さな空間に、技術が凝縮されているのだと思います。
Mission Mars
火星にフォーカスしたのが、この「Mission Mars」コーナー。火星と地球の環境の違いがポップなビジュアルでわかりやすく展示されています。人類が次に住める惑星として有力らしい火星は、重力は地球の3分の1、最低気温はマイナス70℃。天気や風速など地球と同じように気候が表示されていて、何だかとても身近に感じます。
Astronaut Gallery
「Astronaut Gallery」は宇宙をテーマにしたアートや、歴代の宇宙服が展示されているコーナーです。宇宙服は最新のものと比較すると、当初はものすごく簡素なものでびっくり!地球にいるのとあまり変わらない格好で宇宙への扉を開いてきた、先人たちのすごさがわかります。
他にも歴代の宇宙飛行士の写真ギャラリー、子ども向けのアトラクション、じっくり読むコンテンツなども充実しているので、それぞれに楽しめる充実のミュージアムになっています。