「千葉市花の美術館」は千葉県千葉市の東京湾沿いに位置し、海の香りを感じながらお花の展示を鑑賞できる施設です。屋外展示、屋内展示共に充実しており、レストランではガラス張りが素敵な空間で洋食を頂くことができます。この記事では、美術館の様子、レストランの様子、買いたいお土産、散策所要時間、周辺情報(稲毛海浜公園)をご紹介しています。
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千葉市花の美術館とは?
「千葉市花の美術館」は、稲毛海浜公園内にある施設。稲毛海浜公園とは、千葉県千葉市の東京湾沿いに位置する長さ約3キロ、面積約83ヘクタールの広大な都市公園です。国内で初めての人口浜(いなげの浜)もあり、海を感じられるエリアとなっています。
美術館は、室内展示(展示棟、温室棟)と屋外展示(前庭、中庭、後庭)で構成されています。屋内外どちらも内容が充実していますので、小雨が降るなど多少天候が悪くても楽しめるでしょう。全体で約1,600種類の植物が栽培されているそうです。
建築物にも注目が集まります。「千葉市花の美術館」の設計を手掛けたのは、A&T建築研究所の代表取締役を務める建築家・進藤繁(しんどうしげる)氏です。この建物は、1996年に千葉市優秀建築賞を受賞しています。
季節ごとにイベントを開催していて、参加すると記念品が頂けます。筆者が訪問した際は、ハロウィンシーズンということで、「見習い魔女のハーブクイズラリー」を開催していました。展示を見ながらクイズに答えていき、最終的にポストカードを頂けました。
敷地内には、ガラス張りでお洒落なイタリアンレストランもあります(詳細は後述)。犬を連れて一緒に食事をとることも可能で、まさに家族みんなでリラックスできるスポットですね。
美術館の様子
展示棟(花について学べる)
展示棟には、料金(大人300円、小中学生150円)をお支払いして入館します。コンクリートと自然の光がマッチしたスタイリッシュな空間です。1階と2階に分かれています。
1階には、花壇に植わった花々、絵本の部屋、ミニチュアガーデン展示などがあります。絵本の部屋には、植物や生き物に関する本が多く、子供たちの興味がそそられそうです。
2階には、花や植物そのものを鑑賞するだけでなく「学べる」展示が増えます。映像やパネルを使って、解説が丁寧になされています。図書コーナーでは一日時間が使えるほど、書籍が充実しています。
建物は吹き抜けになっているため、2階から1階を見下ろせるようになっています。窓がウェーブの形をしていて珍しいため、ぜひ建築物にも注目してみては。
温室棟(珍しい植物を鑑賞)
展示棟のすぐお隣には温室棟があります。イルミネーションが施されたトンネルをくぐり抜けると到着です。温室棟は温度がやや高く、蚊がいます。気になる方は虫除けスプレーを持参しましょう。
食中植物、ハイビスカス、パイナップル、ランなど様々な温室植物を鑑賞できます。なかにはコバルトブルーの種を持つという珍しい木「タビビトノキ」も。
温室棟は冒険心がくすぐられる順路になっています。入口のトンネルにあったイルミネーションもそうですが、滝、滝つぼ、橋、小屋、などわくわくする仕掛けが多いのが特徴です。
庭(建築物にも注目)
庭は主に3か所(前庭、中庭、後庭)に分かれています。特に中庭には、砂利池、ジグザグした道、コンクリートの花壇などデザインが斬新な見せ物が多く、刺激を受けるでしょう。
中庭からは、展示棟と温室棟などの建築物を外側から見ることができます。建築家の進藤繁(しんどうしげる)氏の見ごたえのあるデザインを間近で感じるひと時です。
後庭へと続く道は、レンガが使われていて趣があります。ハーブガーデン、ローズガーデンなど場所ごとにテーマが決まった庭を楽しめるので、ガーデニングがお好きな方は、植栽の参考になるのではないでしょうか。
レストランでランチがおすすめ
美術館散策の前後に、敷地内にあるレストランの利用がおすすめです。店内はガラス張りで、座席の目の前には美術館の中庭が広がります。お洒落で開放的な空間を堪能しましょう。
メニューは、パスタ、ピザ、ランチセット(肉料理か魚料理のコース)、煮込みカレー、デザートなどの洋食から選べます。また、手の込んだ犬専用のメニューもあり、ペット連れのお客様も多かったです。
筆者は「フィオーレ・ランチセット(2,100円)」を注文しました。ランチセットには、サラダ、メイン料理、ライスかパン、ミニデザート、飲み物が付きます。
メイン料理は肉か魚、好きな方から選べます。肉は、「牛リブロースのステーキ(120g)マルサラソース」で、シチリア島伝統のワインを煮詰めたという濃厚ソースがかかります。
魚は、「白身魚とアサリのクリーム煮」で、出汁が効いた生クリームの煮込み料理。細切れの野菜も一緒に煮込まれており、非常に柔らかく味付けも程よい塩味です。
- イタリアンレストラン Fiore
- 千葉市 / イタリアン / ランチ
- 住所:千葉県千葉市美浜区高浜7-2-4地図で見る
- 電話:043-306-9797
- Web:http://sanyo-museum.doorblog.jp/
売店でお花モチーフのお土産を
売店コーナーでは、お土産を購入できます。買える物は雑貨や食品など様々ですが、特に「お花」をモチーフにした商品が多いです。
例えば、お花柄のマグカップ、食器、お花の刺繍が施されたポーチ、巾着、文房具、ミニタオルなどがあります。
自宅で植物を飾るための陶器や植物自体も販売していますので、お好きな方はぜひ仕入れてみては。
- 千葉市花の美術館
- 千葉市 / 植物園 / 雨の日観光
- 住所:千葉県 千葉市 美浜区高浜7-2-4地図で見る
- 電話:043(277)8776
- Web:https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/3182
所要時間と周辺情報
今回、美術館鑑賞とレストランでのランチタイムを含めて約3時間滞在しました。展示をどれくらい満喫するかにも寄りますが、ランチを含めなければ1時間30分~2時間もあれば十分かと思います。
また「千葉市花の美術館」は、先述の通り、稲毛海浜公園の一角に位置しています。美術館を出たあとも、周辺を徒歩で巡り楽しめる環境が整っており、筆者は3か所ほど歩いて巡りました。
2021年4月にオープンしたばかりのグランピング施設「small planet CAMP & GRILL」内の「small planet Cafe」は、宿泊客以外も利用できるカフェです。と言っても店内はなく、カウンターで飲み物を受け取り、屋外のソファで頂きます。
- スモールプラネットカフェ
- 千葉市 / カフェ・喫茶店
- 住所:千葉県千葉市美浜区高浜7-2-1地図で見る
- 電話:043-215-7350
- Web:https://sunsetbeachpark.jp/smallplanet/
国内で初めての人口浜である「いなげの浜」からは東京湾が一望できます。訪問時、ウェディングの撮影にも使われていました。
- いなげの浜
- 千葉市 / ビーチ / 海水浴場
- 住所:千葉市美浜区高浜7-2地図で見る
- Web:https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/inagenohama
「稲毛記念館」は、稲毛の歴史や風土について学べる無料の博物館です。近隣に生息する生き物の展示も見学できます。貝殻などが飾ってありました。
- 稲毛記念館
- 千葉市 / 博物館
- 住所:千葉県千葉市美浜区高浜7-2-4地図で見る
- Web:https://sunsetbeachpark.jp/facilities/inage.html
- 稲毛海浜公園
- 千葉市 / 公園 / 潮干狩り
- 住所:千葉市美浜区高浜地図で見る
- Web:https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri...
この記事を書いたトラベルライターから一言
イタリアンレストランFioreで、何を食べようかなと迷っている時、とても美味しそう!とそそられるメニュー写真がありました。角切りのお野菜がたくさんのっているメニューでした。なんの料理だろう?と思ってよく見てみると、なんと犬用のメニューでした(笑)こちらのレストランでは犬用のメニューにも力を入れているようで、非常に美味しそうです。犬を連れてくるお客さんは大体犬用の食事を注文していて、人気のようでした。美味しいご飯が食べられて犬も嬉しいレストランですね。(Sosyu Kikuchi)