千葉市

どんな展示?レストランの食事は?【千葉市花の美術館】を解説

取材・写真・文:

茨城在住
訪問エリア:45都道府県

2021年9月22日更新

1,529view

お気に入り

写真:Yaguruma

「千葉市花の美術館」は千葉県千葉市の東京湾沿いに位置し、海の香りを感じながらお花の展示を鑑賞できる施設です。屋外展示、屋内展示共に充実しており、レストランではガラス張りが素敵な空間で洋食を頂くことができます。この記事では、美術館の様子、レストランの様子、買いたいお土産、散策所要時間、周辺情報(稲毛海浜公園)をご紹介しています。

この記事の目次表示

千葉市花の美術館とは?

「千葉市花の美術館」は、稲毛海浜公園内にある施設。稲毛海浜公園とは、千葉県千葉市の東京湾沿いに位置する長さ約3キロ、面積約83ヘクタールの広大な都市公園です。国内で初めての人口浜(いなげの浜)もあり、海を感じられるエリアとなっています。

  • 写真:Yaguruma千葉県千葉市の稲毛海浜公園

美術館は、室内展示(展示棟、温室棟)と屋外展示(前庭、中庭、後庭)で構成されています。屋内外どちらも内容が充実していますので、小雨が降るなど多少天候が悪くても楽しめるでしょう。全体で約1,600種類の植物が栽培されているそうです。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館

建築物にも注目が集まります。「千葉市花の美術館」の設計を手掛けたのは、A&T建築研究所の代表取締役を務める建築家・進藤繁(しんどうしげる)氏です。この建物は、1996年に千葉市優秀建築賞を受賞しています。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/建築家・進藤繁がてがける建築

季節ごとにイベントを開催していて、参加すると記念品が頂けます。筆者が訪問した際は、ハロウィンシーズンということで、「見習い魔女のハーブクイズラリー」を開催していました。展示を見ながらクイズに答えていき、最終的にポストカードを頂けました。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/クイズラリーの様子

敷地内には、ガラス張りでお洒落なイタリアンレストランもあります(詳細は後述)。犬を連れて一緒に食事をとることも可能で、まさに家族みんなでリラックスできるスポットですね。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/イタリアンレストラン Fiore

美術館の様子

展示棟(花について学べる)

展示棟には、料金(大人300円、小中学生150円)をお支払いして入館します。コンクリートと自然の光がマッチしたスタイリッシュな空間です。1階と2階に分かれています。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/展示棟1階

1階には、花壇に植わった花々、絵本の部屋、ミニチュアガーデン展示などがあります。絵本の部屋には、植物や生き物に関する本が多く、子供たちの興味がそそられそうです。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/絵本の部屋
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/花壇
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/ミニチュアガーデン

2階には、花や植物そのものを鑑賞するだけでなく「学べる」展示が増えます。映像やパネルを使って、解説が丁寧になされています。図書コーナーでは一日時間が使えるほど、書籍が充実しています。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/2階の様子
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/パネル展示など
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/図書コーナー

建物は吹き抜けになっているため、2階から1階を見下ろせるようになっています。窓がウェーブの形をしていて珍しいため、ぜひ建築物にも注目してみては。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/建築も楽しもう

温室棟(珍しい植物を鑑賞)

展示棟のすぐお隣には温室棟があります。イルミネーションが施されたトンネルをくぐり抜けると到着です。温室棟は温度がやや高く、がいます。気になる方は虫除けスプレーを持参しましょう。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟への入口
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟へ向かう道
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟

食中植物、ハイビスカス、パイナップル、ランなど様々な温室植物を鑑賞できます。なかにはコバルトブルーの種を持つという珍しい木「タビビトノキ」も。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟のハイビスカス
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟のパイナップル

温室棟は冒険心がくすぐられる順路になっています。入口のトンネルにあったイルミネーションもそうですが、滝つぼ、小屋、などわくわくする仕掛けが多いのが特徴です。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟の滝と滝つぼ
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟の橋
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/温室棟のラン

庭(建築物にも注目)

庭は主に3か所(前庭、中庭、後庭)に分かれています。特に中庭には、砂利池、ジグザグした道、コンクリートの花壇などデザインが斬新な見せ物が多く、刺激を受けるでしょう。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/中庭
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/中庭
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/中庭

中庭からは、展示棟と温室棟などの建築物を外側から見ることができます。建築家の進藤繁(しんどうしげる)氏の見ごたえのあるデザインを間近で感じるひと時です。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/中庭から見た建築

後庭へと続く道は、レンガが使われていて趣があります。ハーブガーデン、ローズガーデンなど場所ごとにテーマが決まった庭を楽しめるので、ガーデニングがお好きな方は、植栽の参考になるのではないでしょうか。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/後庭へ続く道

レストランでランチがおすすめ

美術館散策の前後に、敷地内にあるレストランの利用がおすすめです。店内はガラス張りで、座席の目の前には美術館の中庭が広がります。お洒落で開放的な空間を堪能しましょう。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore

メニューは、パスタ、ピザ、ランチセット(肉料理か魚料理のコース)、煮込みカレー、デザートなどの洋食から選べます。また、手の込んだ犬専用のメニューもあり、ペット連れのお客様も多かったです。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore(メニュー一例)

筆者は「フィオーレ・ランチセット(2,100円)」を注文しました。ランチセットには、サラダ、メイン料理、ライスかパン、ミニデザート、飲み物が付きます。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore(パン)
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore(サラダ)
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore(デザートと飲み物)

メイン料理は肉か魚、好きな方から選べます。肉は、「牛リブロースのステーキ(120g)マルサラソース」で、シチリア島伝統のワインを煮詰めたという濃厚ソースがかかります。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore(肉料理)

魚は、「白身魚とアサリのクリーム煮」で、出汁が効いた生クリームの煮込み料理。細切れの野菜も一緒に煮込まれており、非常に柔らかく味付けも程よい塩味です。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/レストラン Fiore(魚料理)
イタリアンレストラン Fiore
千葉市 / イタリアン / ランチ
住所:千葉県千葉市美浜区高浜7-2-4地図で見る
電話:043-306-9797
Web:http://sanyo-museum.doorblog.jp/

売店でお花モチーフのお土産を

売店コーナーでは、お土産を購入できます。買える物は雑貨食品など様々ですが、特に「お花」をモチーフにした商品が多いです。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/ギフトショップ
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/ギフトショップ
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/ギフトショップ(植物を加工した飾り)

例えば、お花柄のマグカップ、食器、お花の刺繍が施されたポーチ、巾着、文房具、ミニタオルなどがあります。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/ギフトショップ(花柄のマグカップ)
  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/ギフトショップ(花柄刺繍のポーチや巾着)

自宅で植物を飾るための陶器植物自体も販売していますので、お好きな方はぜひ仕入れてみては。

  • 写真:Yaguruma千葉市花の美術館/ギフトショップ(植物の飾り方の見本も)
千葉市花の美術館
千葉市 / 植物園 / 雨の日観光
住所:千葉県 千葉市 美浜区高浜7-2-4地図で見る
電話:043(277)8776
Web:https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/3182

所要時間と周辺情報

今回、美術館鑑賞とレストランでのランチタイムを含めて約3時間滞在しました。展示をどれくらい満喫するかにも寄りますが、ランチを含めなければ1時間30分~2時間もあれば十分かと思います。

また「千葉市花の美術館」は、先述の通り、稲毛海浜公園の一角に位置しています。美術館を出たあとも、周辺を徒歩で巡り楽しめる環境が整っており、筆者は3か所ほど歩いて巡りました。

  • 写真:Yaguruma稲毛海浜公園を徒歩で散策

2021年4月にオープンしたばかりのグランピング施設「small planet CAMP & GRILL」内の「small planet Cafe」は、宿泊客以外も利用できるカフェです。と言っても店内はなく、カウンターで飲み物を受け取り、屋外のソファで頂きます。

  • 写真:Yaguruma稲毛海浜公園/small planet Cafe
  • 写真:Yaguruma稲毛海浜公園/small planet Cafe
  • 写真:Yaguruma稲毛海浜公園/small planet Cafe
スモールプラネットカフェ
千葉市 / カフェ・喫茶店
住所:千葉県千葉市美浜区高浜7-2-1地図で見る
電話:043-215-7350
Web:https://sunsetbeachpark.jp/smallplanet/

国内で初めての人口浜である「いなげの浜」からは東京湾が一望できます。訪問時、ウェディングの撮影にも使われていました。

  • 写真:Yaguruma稲毛海浜公園/いなげの浜

「稲毛記念館」は、稲毛の歴史や風土について学べる無料の博物館です。近隣に生息する生き物の展示も見学できます。貝殻などが飾ってありました。

  • 写真:Yaguruma稲毛海浜公園/稲毛記念館

この記事を書いたトラベルライターから一言

  • 写真:YagurumaMenu for Dogs

イタリアンレストランFioreで、何を食べようかなと迷っている時、とても美味しそう!とそそられるメニュー写真がありました。角切りのお野菜がたくさんのっているメニューでした。なんの料理だろう?と思ってよく見てみると、なんと犬用のメニューでした(笑)こちらのレストランでは犬用のメニューにも力を入れているようで、非常に美味しそうです。犬を連れてくるお客さんは大体犬用の食事を注文していて、人気のようでした。美味しいご飯が食べられて犬も嬉しいレストランですね。(Sosyu Kikuchi)

次のページを読む

千葉市の旅行予約はこちら


この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


千葉のおすすめドライブスポット34選!車で行きたい絶景スポット&名所特集

花と動物のテーマパーク「マザー牧場」やフォトスポットも豊富な「海ほたる」、絶景が拝める「鋸山」に三方を海に囲まれた「犬吠埼灯台」など、千葉ドライブにおすすめの絶...


【2023】千葉県の人気観光スポットTOP28!旅行好きが行っている観光地ランキング

ディズニーリゾートや鴨川シーワールド、マザー牧場などをはじめとする千葉県の観光スポットを、トリップノートの8万6千人の旅行好きトラベラー会員(2023年2月現在...

千葉・子供と行きたい観光スポット33選!子連れ旅行におすすめ

日本を代表するテーマパーク、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーや、海の動物たちのパフォーマンスが魅力の鴨川シーワールドなど、千葉への子連れ旅行におすすめの...

千葉デートに!カップルにおすすめのデートスポット33選

夕日の名所「明治百年記念展望塔」や、海の生き物のパフォーマンスが人気の「鴨川シーワールド」、天の川も見られる星空観測&撮影にぴったりな東浪見海岸など、カップルで...

【関東】夏休みのお出かけに!子連れにおすすめの穴場スポット15選

観光放流が大迫力の「宮ヶ瀬ダム」や、夏には水遊び場も登場する「海の公園」、水上アスレチックが人気の「鬼怒グリーンパーク」など、夏休みのお出かけにぴったりな子連れ...

この記事を書いたトラベルライター

大自然に魅せられて

【静岡】本当は広めたくない!柿田川湧水公園の神聖な見どころ5選

富士山に降った雨や雪が数十年の旅を経て、地上に現れる。それが静岡県清水町にある、柿田川湧水公園内の湧き水の正体です。こんこんと湧き出る、透明度の高い洗練された水...


【島根】1日で全部回れる!松江市のおすすめ観光スポット15選&ざっくりタイムスケジュール

島根県松江市街地のおすすめ観光スポットをご紹介します。宍道湖(しんじこ)を中心に栄えている町の魅力がたっぷり!朝から夜まで丸一日かけて、充実の松江観光を楽しんで...


人気の焼き芋が買える店を巡ろう!茨城県の焼き芋専門店・販売店13選

茨城県はサツマイモの生産地として有名です。最近では焼き芋を取扱うお店も増えました。地元住民、観光客どちらからも大人気です。この記事では茨城県内にある焼き芋専門店...

【茨城】100円でサツマイモ詰め放題!蔵出し焼き芋かいつか・かすみがうら本店工場直売所の魅力に迫る

まるでスイートポテトのような、クリーミー感とジューシー感。こんな焼き芋があったんだ!と、一口食べれば誰もが感じる焼き芋を販売しているお店、それが「かいつか」です...

【北千住】気分で使い分け!下町銭湯4軒を元住民が徹底解説!

下町情緒溢れる足立区北千住駅。駅前を離れ、町を歩くとアットホームな銭湯に数多く出会うことができます。この記事では、北千住駅西口エリア元住民の筆者が、西口にある銭...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります