「LCCは安い」というイメージを持っている方は多くいらっしゃると思いますが、LCCの対義語に当たるFSC(フルサービスキャリア)にも安い路線があることをご存知でしょうか?一定量まで預け荷物が無料で、機内食やドリンクのサービスもついてくるのに安い、夢のようなFSC「天津航空」についてご紹介します。
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天津航空とは
「天津」という地名は知っていても、天津航空は聞いたことがないという方、多いのではないでしょうか?天津航空はFSC(フルサービスキャリア)でありなから、非常に安価なフライトを提供している航空会社です。2019年5月現在、日本発天津着のフライトは以下の4路線です(カッコ内は天津空港までの所要時間)。
- 羽田国際空港(3時間50分)
- 関西国際空港(3時間)
- 中部国際空港(2時間55分)
- 新千歳国際空港(4時間)
また、天津市は北京市から約130キロのところにあり、電車での移動が可能です。2019年5月現在、日本・北京間はLCCが飛んでおらず、安い航空券の入手することが困難ですので、天津航空を利用して天津まで行き、北京まで電車を利用すれば、旅費を抑えることができます。
時期やキャンペーンの有無にもよりますが、東京〜北京間のフライトの相場が往復5万円前後であるのに対し、天津航空を利用すると東京〜天津間のフライトの相場が往復3万円前後と非常に安いです。
天津航空は日本での知名度がまだそれほど高くない為か、乗客のほとんどが中国の方のようで、機内のアナウンスも中国語と英語です。中国の航空会社のフライトは、周りの話し声やマナーが気になるという意見を聞くことがありますか、筆者は特にそう感じることはありませんでした。CAさんは笑顔で親切で、とても好印象です。
機内の設備について
新しくはないですが綺麗に保たれている印象です。筆者はエコノミークラスを利用しましたが、シートは布張りでソフトで、リクライニングも他の飛行機と同じく利用できます。足元は、前のシートから自分の座席まで20センチ程確保されているので、LCCよりも広い印象で充分リラックスできると思います。
タッチパネルのパーソナルモニターが1席に1つ付いており、フライト中に映画や音楽、ゲームを楽しむことができます。中国の映画や音楽が中心ではありますが、筆者が搭乗した時には、ドラえもんの映画や、浜崎あゆみさんの音楽が入っていました。ただし、イヤフォンは配られませんので、ご自身で用意されると良いと思います。パーソナルモニターにUSBのポートが付いていますので、スマートフォンなどの充電も可能です。
筆者は利用しませんでしたが、ブランケットが必要であれば無料でレンタルすることができるようです。
機内食&ドリンクについて
筆者は関西国際空港発・天津国際空港着のフライトを利用しました。飛行時間は3時間程度でしたが、温かい機内食がありました。小さいお弁当箱くらいのサイズなので、ボリュームはあまりありません。味が濃かったり辛かったりはせず、日本人の口にも合うものでした。
また、無料のドリンクのサーブも何度かあり、ジュース・コーヒー・水等、数種類がありました。
荷物について
預け荷物
ビジネスクラスは32kg×2つまで、エコノミークラスは20kg×1つまで無料で預けることができます。サイズはいずれも3辺の合計が158センチ以下のものです。重量オーバーや追加の預け荷物がある場合は追加料金を支払えば預けることができます。
機内持ち込み荷物
ビジネスクラスの機内持ち込み荷物は2つまで、それぞれの荷物のサイズが20×40×55cm以下、2つの合計が10キロ以下まで許可されています。エコノミークラスは20×40×55cm以下・5kg×1つまで持ち込み可能です。日によるかもしれませんが、筆者が搭乗した日は搭乗前の手荷物の計測はありませんでした。
荷物についての詳細はこちらをご覧ください
- 天津国際空港
- 中国 / 駅・空港・ターミナル
- 住所:Airport Ave, Dongli Qu, 中華人民共和国 300300地図で見る
- Web:http://www.tbia.cn/cn/index.do
この記事を書いたトラベルライターから一言
映画を見ながら機内食を食べジュースを飲んでいたら、あっという間に天津に到着していました!フルサービスなのに値段が安いのでお得感があり、満足度の高いフライトでした。まだまだ日本での知名度は高くないようですが、この記事をきっかけに「天津行ってみようかな」「北京に行く時に利用してみようかな」という方が増え、「乗客の半分以上が日本人」なんてことになったら嬉しいな、と夢見ています!(yosiasu)