「石手寺(いしてじ)」は愛媛県松山市石手にある寺院です。道後温泉からも近い位置にあり比較的参拝客も多いのですが、境内にあるマントラ洞窟やその先がどこか不気味で、独特の雰囲気を持ち合わせている寺院です。
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石手寺について
「石手寺」は愛媛県松山市石手にある四国八十八ヶ所の寺院の一つで、道後温泉のほど近くに鎮座しています。松山のメイン観光地からアクセスしやすいため、お遍路さん以外にもたくさんの観光客が参拝に訪れます。
それなりのメジャースポットでありながら、境内は少し独特な雰囲気を醸し出しており、まるでB級スポットのようです。見どころであるマントラ洞窟も相まって、普通の寺院とは違う観光を楽しめるかと思います。
実際に参拝してみよう
~石手寺
道後温泉からは歩いて15分ほどで石手寺に到着します。観光スポットとしてガイドブックなどにも紹介されていますが、実際に石手寺まで行く人はそこまで多くないので温泉エリアを離れるにつれて人通りはまばらになっていきます。
境内
バスや車などを利用せずに最短距離で石手寺に向かうと、仁王門を通らずに裏入り口のようなところから境内に入ることになります。この裏口から本堂への道が微妙に薄暗く、一気に雰囲気が変わります。ところどころにある仏像にも注目です。
まず目に入ってくるのが物置のようなスペースです。寺院を参拝する時にまず注目することはないポイントではありますが、置かれているものが寺院と結びつかないアイテムばかりです。特に写真に映っている象のような何かが気になります。
そのすぐ近くにあるパゴダ(ミャンマー様式の仏塔)にはビルマ文字でなにか文章が書かれています。ビルマ文字はミャンマーで使われている文字ですので、パゴダであることを考えるとあってもおかしくはないのですが、初見だとちょっとビックリします。先程の象もミャンマーと何か関係があるのかも。
パゴダを見て一段落、ふと足元に目をやってみると小さな女の子の像が…!なかなか気付かないと思いますが、これも気付いてよくよく見てみると少し異質です。
本堂・大師堂
辺りを気にしながら境内を進んでいくと、本堂や大師堂のある寺院中心部に到着します。今回は石手寺をちょっと変わったスポットとして紹介していますが、れっきとした寺院ですのでしっかりと参拝しておくのが礼儀です。
マントラ洞窟
「マントラ洞窟」は母胎に例えられる暗闇の中を進む洞窟で、石手寺の名物のひとつにもなっています。外と変わらず洞窟内もところどころに変わった点があり、非日常的な体験が出来ること間違いありません。あえてここの中がどうなっているのかは隠しますが、訪れるだけの価値が十分にあります。
ちなみに、上の写真は洞窟内に居たコウモリです。
マントラ洞窟の先
マントラ洞窟の先は、それまで居た洞窟内とも石手寺の境内とも違う更におかしな空間です。出てすぐ目に入ってくるのが、山の上にある大きな仏像。ここで見える仏像は「日中友好大師像」というものです。正体が分かればどうということはないですが、正直ビックリします。
そして洞窟出口左手に見えるのはこちらの閻魔様です。この先は石手寺の奥の院「愛宕社」で、金色の「マントラ塔」という建物があります。内部も一般公開されており、中にはたくさんの仏像が並んでいます。雰囲気の違う洞窟先のエリアを楽しんだら、再びマントラ洞窟に入って境内に戻りましょう。
名物「焼き餅」
寺院やその参道には往々にして名物というものが存在します。石手寺の名物は焼き餅で、甘すぎず食べやすいことから、地元住民や観光客から人気の一品となっています。石手寺入り口近くの「五十一番食堂」という所で買えますので、参拝の記念に買って帰ってはいかがでしょう。
アクセス
- 道後温泉本館・道後温泉駅 から 徒歩16分
- 伊予鉄バス 「石手寺」 から 徒歩すぐ
まとめ
「石手寺」はいかがでしたか?松山を観光される際はぜひ、明るく華やかな道後温泉周辺と対象的な静かなディープスポット「石手寺」へも足を運んでみてくださいね。
- 石手寺
- 愛媛 / 寺 / パワースポット
- 住所:愛媛県松山市石手2-9-21地図で見る
- 電話:089-977-0870
- Web:http://nehan.net/