「福井神社」は福井県福井市にある神社です。大きな神社でもなく、特別観光名所になっている神社でもありません。ですが、神社としてはかなり異色の建築で面白く、福井を訪れた際にはぜひ立ち寄って欲しいスポットです。
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福井神社とは
「福井神社」は、名前の通り福井県福井市にある神社で、第16代福井藩藩主である松平春嶽(まつだいら しゅんがく)を御祭神としています。建築様式が特徴的で、コンクリートで作られた平屋根や二之鳥居は、とても神社とは思えないモダンな印象を与えます
福井神社の建築について
福井神社の建築について説明する前に、まず福井神社の歴史を軽く説明します。福井神社の創建は1943年ととても新しく、昭和に入ってから作られた神社です。もともとは檜造りで建築されましたが、その後すぐ1945年の第二次世界大戦で焼失してしまいました。
しばらくして後、1957年になって福井大学工学部 五十嵐直雄氏の手によって再興され、今のようなモダンなデザインになりました。
日本最後の別格官幣社
「福井神社」は日本最古の別格官幣社(べっかくかんぺいしゃ)です。「別格官幣社」とは、社格の一つで国家に対し功労のあった人物を祀る神社のことを指します。この別格官幣社は日本に28社存在しており、有名な神社としては以下の神社が挙げられます。
織田信長・信忠を祀る 「建勲神社」 (京都府京都市北区)
豊臣秀吉を祀る 「豊国神社」 (京都府京都市東山区)
徳川家康を祀る 「久能山東照宮」 (静岡県静岡市駿河区)
ほか 「尾山神社」(石川県)や「靖国神社」(東京都)、「談山神社」(奈良県)など
福井神社の境内
一之鳥居
福井駅から歩いていくと、この一之鳥居が目印になります。福井神社で唯一神社らしいと言える建造物で、これだけを見ると普通の小さい神社なんだなと思ってしまいます。
二之鳥居
一之鳥居をくぐってすぐ、左手に現れるのが二之鳥居です。見た目がまるで遺産のようですが、れっきとした鳥居です。
拝殿
神社らしくないこちらの建物が福井神社の拝殿です。参拝のために中に入ってみると分かりますが、中も中で独特の造りになっており思わぬところがガラス張りになっていたりします。
摂社「恒道神社」
ちょっとした掃除用具入れのようなこの建造物、実は摂社なんです。本殿と同様に幕末の福井藩士が祀られています。
歴史紹介スペース
境内には、福井神社の歴史や建築について紹介しているスペースがあり、事前知識なく参拝した人にも歴史などが分かりやすくなっています。