群馬の草津温泉、兵庫の有馬温泉と並ぶ、日本三大名泉の一つ、下呂温泉。この温泉を有する岐阜県には、小京都ともいわれる飛騨高山や、世界遺産白川郷の合掌造り集落などがあり、見所も満載です。束の間の休暇を過ごそうと近隣の県からはもちろん、都内からも訪れる方が多いそう。今回ご紹介する旅館MIYAKOは、12歳未満のお子様や10名以上の団体は利用不可。あえて制限を設け、大人が静かに寛げる空間を演出しています。古書が並ぶ読書室や、貸切りの信楽陶製露天風呂、季節感のある美しい懐石料理をぜひ楽しんで。
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旅の疲れも和らぐ、ロビーでのおもてなし
チェックインは15時から、チェックアウトは10時です。プランによっては14時からのアーリーチェックインや、11時まで滞在できるプランもあるようです。ロビーでチェックインを済ませていると、宿からお抹茶と和菓子のおもてなしが。
アンティーク調の椅子に腰掛け、外の小さな庭を眺めながら受ける温かい心遣いに、移動の疲れも和らいでいくようです。
庭の様子は四季折々。秋は紅葉、冬は雪吊りなどの様子が旅館ブログからも分かりますよ。
木製のアンティーク家具が心地よい客室
筆者が利用したのは一般客室。部屋にはお香が焚かれ、天井には吊るし雛が飾られています。艶のある木製のアンティーク家具が和室によく合うお部屋でした。
他にもスイートルームと離れ、大きく分けて3種類のお部屋が全部で19室あります。2016年10月以降、スイートルームが露天風呂付客室へとリニューアル。料金は2名1室利用で、一般客室が18,900円~、スイートルームは27,800円~、離れは33,600円~です。時期やプランによって変動するのでまずは宿のHPでチェックをしてみて下さい。
館内には読書室やバーなどの施設も
旅館MIYAKOには読書室があり、そこには近代文学や寺社仏閣に関する文献、写真集などの古書が置いてあります。
ロビーで庭を眺めながら読むのも素敵です。
備え付けのチェスを嗜み、隣接するバーで一杯。これこそまさに大人だから味わえる贅沢な寛ぎの時間です。
豊かな自然と共に、信楽焼陶製貸切り露天風呂を愉しむ
中庭には、無料且つ貸切専用の信楽焼陶製風呂が2つ。お風呂が隣り合っているため会話も聞こえるので、それが気になる方は客室露天風呂つきのプランがおすすめです。
露天風呂利用にあたり、虫は付き物ですが、「自然が豊かなため小動物がお風呂の淵を歩いていても見過ごしてあげてください。」といった書置きがしてあるのが新鮮でした。それだけ都会から下呂温泉の豊かな自然を求めて訪れるお客が多いのでしょう。また大浴場は庭園風の岩風呂で、夜だけでなく朝入るのも雰囲気が変わっておすすめです。
四季を感じる美しい懐石料理に舌鼓
お庭同様、四季を味わえる美しい盛り付けと、飛騨牛や近隣で採れた野菜を使った半個室での懐石料理が楽しめる夜のお食事。口コミなどを見ても特に食事の面で満足度が高いのも頷けます。一品ごとの量や品数は予約時のプランで調整できるのが嬉しいですね。MIYAKOのお食事プランには、目的や季節に合わせたものが数多く揃っているので、よく吟味して、美味しい料理を楽しんで下さい。
朝は和食か洋食の選択制。和食では、川魚を炭火で焼いて食べるなど、新鮮な体験にご飯も進みます。
岐阜には温泉以外に魅力的な観光スポットも
岐阜には、下呂温泉から車で1~3時間ほど行くと楽しめる観光スポットもたくさんあります。春には樹齢450年余といわれる荘川桜が楽しめる御母衣ダム、世界遺産に登録された白川郷の合掌造り集落、そして最近は外国人にも人気のある小京都とも言われる飛騨高山などが有名ですので、岐阜に行かれた際には、足を延ばしてみるのもおすすめです。
下呂温泉旅館・MIYAKOへのアクセス
今回筆者が利用したのは、名古屋駅から「JR高山線ワイドビューひだ」に乗る、片道1時間半のルート。車窓から見える景色は、鬱蒼と生い茂った緑が続いていました。ほかの乗客の方々も、その深い緑と広い空を眺めながら読書やお喋りに夢中になっており、乗車している間に、日頃の疲れやストレスも次第に和らいでくるような気がします。
JR下呂駅下車後は、タクシーを利用するか、晴れていて荷物が少なければ、ホテルまでの道を足湯やお土産屋さんに立ち寄りながら歩くのも気持ちがよいと思います。
- こころをなでる静寂みやこ
- 下呂温泉 / ホテル / 温泉旅館
- 料金(目安):16,200円〜115,500円
- 宿泊時間:15:00〜10:00
- 住所:岐阜県下呂市森2505番地地図で見る
- Web:http://www.miyako21.co.jp/