写真:Olive「こんぴら参り」は、年間約400万人もの参拝客が訪れるパワースポット。山の中腹にあり石段が急勾配なことから、「行きたいけれど体力や足に自信がない」と諦めていた方におすすめの裏技と服装などの基本情報もお教えします。
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金刀比羅宮(ことひらぐう)とは?
香川県琴平町(ことひらまち)の象頭山(ぞうずざん)にある金刀比羅宮は、親しみをこめて“こんぴらさん”と呼ばれている神社で、全国に600ほどある金刀比羅神社の総本宮です。御祭神は、大物主神(おおものぬしのかみ)と崇徳天皇で、農業、医薬、海上守護など広い御利益があるとされています。
古くから、諸国の大名や武将、一般庶民に至るまで広く信仰されていました。登るのが大変だったので、人間の代わりに犬にお参りを託したことでも有名で金刀比羅宮には「こんぴら狗」の像も建立されています。
通常のこんぴら参りのアクセス
金刀比羅宮の最寄り駅はJR琴平駅。大正時代の姿を忠実に再現したレトロ風の駅舎で2017年3月に改修されました。駅内にはコインロッカーがあるので、大きな荷物や重い荷物はロッカーに預けることをおすすめします。駅から参道の石段前までは、徒歩で15分弱。
門前町は、飲食店や土産店が立ち並びますが、お楽しみは参拝後がおすすめです。参拝前に腹ごしらえをする場合は、香川名物のうどん店や軽食店もそろっています。本宮までの石段は785段、奥社までは1,368段の石段を登ります。傾斜がかなりきつい場所もあり、足腰にかなりの負担がかかります。体力やコンディション、参拝時期や混雑状況によっても所要時間が変わると思いますが、本宮までを往復する場合の所要時間は1時間半程度が目安です。
こんぴら参り裏技アクセス
さかのぼれば江戸時代から「一生に一度は、こんぴら参り」と言われてきた金刀比羅宮参拝。かつては、参拝者をかごに乗せて石段の上り下りをしてくれる有料サービスがありましたが、担ぎ手の高齢化により現在は、サービスも終了しています。行きたいけれど、体力に自信がない。足が痛くて長い階段を登るのは無理。乳幼児や両親、祖父母を連れていきたいが、体力が心配。と、あきらめている方も多いと思います。そんな方にも無理なく参拝できる方法が、いくつかありますので、ご紹介します。
裏技アクセス ~その1~ 公式サイトに事前申請
金刀比羅宮に直接自家用車、もしくはタクシーなどで乗り入れる方法です。金刀比羅宮の公式サイトで事前に予約をします。電話やファクシミリでの受付対応はなく、WEB限定の方法になります。乗り入れ可能な車輌は乗用車、マイクロバス、タクシーに限られ、自転車、バイク、小型以上のバスは乗り入れができません。
原則1台1時間の時間指定となります。6日前から60日先までの予約が可能で、9時から16時までの30分単位で予約するようになります。予約の際は、日時の指定、車のナンバーが必要です。申し込みをすると、申し込み完了メールと地図が送信されてくるので、プリントアウトして持参するか、当日画面を守衛さんに提示するようになります。ただし、基本は徒歩での参拝を推奨されているようです。
裏技アクセス ~その2~ こんぴら参拝登山シャトルに事前申し込み
琴平町のコトバスタクシーが運営するシャトルバスで、琴平町の指定区域内から、大門付近の階段下まで送迎してくれます。
こんぴら参拝登山シャトルは、事前予約制で運行は8時から17時まで。本宮までの785段のうち、約半分をパスできます。琴平町の指定区域というのは、神社から北は宿泊施設の琴参閣や紅梅亭付近、北東のJR琴平駅付近、金刀比羅宮の麓に位置する宿泊施設・琴平花壇や参道口などが該当します。乗車時間は約10分、片道一人700円で支払いは現金のみです。
「こんぴら参拝登山シャトル」の公式サイトから事前に申し込みます。希望の日をカレンダーでチョイスして時間を指定します。時間は1時間ごとの予約になります。申し込みは1人からも可能で4人まで。5人以上はピストン輸送になる可能性もあります。予約は空きがあれば前日・当日も可能ですが、混雑具合により待ち時間が変わってきますので、事前予約をおすすめします。
裏技アクセス ~その3~ 当日現地でタクシー利用
上記でご紹介した「こんぴら参拝登山シャトル」と似ていますが、こちらは事前の予約なしで当日手配するパターンになります。前述している2種の方法は、事前に日時指定をする必要があります。その通りに行動すれば良いだけではありますが、個人旅行の場合、予定通りにいかない場合もありますし、天気や体調の点でも、当日手配だと気分的に楽な場合もあると思います。自家用車で琴平町まで行くので、駐車場情報と合わせてご紹介します。人数にもよりますが、費用は少々割高になります。
まずは駐車場
観光スポットでは、駐車場探しが重要だったりしますね。金刀比羅宮近辺には、コインパーキングが多めですが、大小様々な駐車場があります。提携の土産店で買い物をすると駐車代金が無料になるところもあります。
筆者は、タクシーを呼ぶ都合もあるため、119台収容可能と周辺では大きめで分かりやすい「タイムズ琴平こんぴら前駐車場」をチョイスしました。ここは、タイムズの駐車場検索でリアルタイムの空き状況を確認できるため、駐車場を探す時間が短縮できます。
料金は平日なら1日最大600円、土日祝日なら最大900円です。金刀比羅宮の参道口まで徒歩約4分の場所にある平面駐車場なので、徒歩参拝の場合も近くて便利です。また、駐車場入り口に広めのスペースがあるので、タクシーの乗降や切り返し時も余裕があります。駐車場から参道までは、日本酒の蔵元かつ資料館も併設する「金陵の郷」を経由するとショートカットできます。

- タイムズ琴平こんぴら前駐車場
- 琴平町(仲多度郡)
- 住所:香川県仲多度郡琴平町631地図で見る
- Web:https://times-info.net/P37-kagawa/C403/park-detail...

- 金陵の郷
- 琴平町(仲多度郡) / 博物館
- 住所:香川県仲多度郡琴平町623地図で見る
- 電話:0877-73-4133(フリーダイヤル(0120-64-1336))
- Web:https://www.nishino-kinryo.co.jp/museum/
タクシー会社へ配車を依頼
配車を依頼するのは、琴平町に本社がある「コトバスタクシー」になります。タクシー会社としては、ここだけが通行を許されている専用道路なので、他の車は通行できません。
行先は、金刀比羅宮の大門近くに位置する「カフェ&レストラン 神椿」です。金刀比羅宮の境内に唯一ある飲食店で、石段の500段目にあたる場所になります。以前はお茶所でしたが、平成の大遷座祭(2004年)の折りに建て替えられ、2007年にオープンしたカフェ&レストランです。
神椿からさらに285段上ると、金刀比羅宮の本宮に到着です。料金は片道約2,000円弱でした。参拝後は、再度タクシーを手配しても良いし、下りは比較的楽なので、門前町を散策しながら帰るのも良いと思います。一点気を付けたいのが、カフェのオープン10時に合わせ、それ以前にはゲートがオープンしないのでタクシーの配車も不可となります。

- コトバスタクシー
- 香川
- 住所:香川県仲多度郡琴平町五條1045-1地図で見る
- 電話:087-773-2221
- Web:https://www.kotobus.com/

- 神椿
- 琴平町(仲多度郡) / カフェ・喫茶店 / ランチ
- 住所:香川県仲多度郡 琴平町892-1地図で見る
- 電話:0877-73-0202
- Web:http://kamitsubaki.com/
参拝時の服装について
参道の階段はかなり傾斜があるので、通常の階段よりきつく感じます。靴は履き慣れた歩きやすいものがおすすめです。バックも背負えるもの、斜めがけできるものだと両手が空くので安心です。服装は、トレッキングするような動きやすい服装、温度調節がしやすい服装がおすすめです。夏は帽子もお忘れなく。冬は風が吹き抜けて結構寒さを感じましたので防寒も万全に。門前町を過ぎると自販機や商店もないので、飲み水の確保もお忘れなく。

- 金刀比羅宮
- 琴平町(仲多度郡) / 神社 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / 桜の名所 / 縁結びスポット
- 住所:香川県仲多度郡琴平町892-1地図で見る
- 電話:0877-75-2121(金刀比羅宮社務所)
- Web:http://www.konpira.or.jp/
















































