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幸村の痕跡を求めて
忍者か?抜け穴から大阪へ
町に戻り、真田のみちを少し外れたところにある真田の抜け穴。九度山にまことしやかに伝わる伝説です。
大阪へ出陣するとき、この穴を通って大阪に行ったと伝えられています。大河ドラマではサウンド・オブ・ミュージックのような脱出劇でしたが、抜け穴伝説も捨てがたい…果たして真相は?妄想が広がっちゃうかも。
ちなみに昭和に入ってからの調査で、この抜け穴は実は古墳だったことがわかったそうです。
幸村が生活した場所・真田庵
もともと真田親子は高野山にある蓮華定院というお寺に滞在していましたが、九度山で生活するようになりました。
その理由ははっきりしませんが、高野山が女人禁制だったからとか、寒かったからとか…ちなみに蓮華定院は現在宿坊になっているので、幸村の高野山生活に思いを巡らせたい方はぜひ滞在してみてください。
九度山で生活したのが真田庵(善名称院)のある場所。ここにお屋敷があったといわれています。
敷地内は緑いっぱい。2014年に行われた真田幸村とその息子・大助の400回忌の記念碑が残っています。
幸村が雷を封じ込めて、九度山の人たちを救ったという言い伝えが残る雷封じの井戸。この言い伝えも、実は抜け穴に通じているという井戸の秘密を守るための作り話だったのではないかといわれています。
1700年代に大安上人が、昌幸の怒りを鎮めるために作られたのが真田地主大権現。その代わりに昌幸は夢の中でこの地を守ると約束したと伝わっています。
真田幸村が昌幸を供養するために植えたという松(二代目)。
境内にある真田宝物資料館には真田家に関するものが展示されています。
- 真田庵
- 九度山町(伊都郡) / 寺
- 住所:和歌山県伊都郡九度山町九度山1413地図で見る
- 電話:0736-54-2019
- Web:http://www.sanadaan.com/
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真田庵のそば!蕎麦処・幸村庵
真田庵のすぐ隣にある落ち着いた和風の新しい建物。ここが幸村庵です。中は畳のお座敷ですが、テーブルに椅子という和洋折衷のゆったりとしたお店。
お通しに出てくるのは、お蕎麦をカリッと揚げて塩を振りかけたもの。お蕎麦が出てくるまでのつなぎと思いきや、ついつい癖になっちゃうパリパリ感です。汗をかいて塩分を欲する暑い日にはちょうどいいお通し。
そしてメインは、蕎麦!長野県産のそば粉で作った蕎麦が味わえます。二八蕎麦で、ざるそばが700円とお手頃です。
信州のそば粉を使って、九度山で完成させる、まるで幸村の人生のような蕎麦。九度山の旅をこの蕎麦で締めてみてはいかがでしょう。