2016年NHK大河ドラマ『真田丸』。大半は信州が舞台ですが、クライマックスは関西に。その場所の一つは真田幸村が蟄居を命じられ、大阪夏の陣までの15年近くを過ごした和歌山県九度山町。そんな地元では、幸村は実は九度山出身だったのではないかと錯覚するくらいの過熱ぶり。高野山との関係が深く、1,000年以上の歴史がある場所です。昔から流刑地として名をはせ、歴史の陰に見え隠れする知られざる町・九度山で幸村の痕跡を探します。
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真田丸の余韻に浸りたいなら九度山へ!
南海なんば駅からいざ出発!
大阪の南海なんば駅は、大河ドラマ真田丸以来真田幸村一色。柱は甲冑や真田家の家紋六文銭をあしらったデザインになっています。なんば駅から急行か特急で橋本駅へ。
橋本駅で電車を待っていると、やってきたのは真っ赤な電車。車内の座席は六文銭あしらったデザインで真田幸村ムード。橋本駅から3駅で、九度山に到着です。特別列車天空も九度山駅で停まるので、景色を楽しみたい方はぜひ天空で!
ちなみに九度山は高野山への通過駅ですが、高野山・世界遺産きっぷでは途中下車できません。高野山とセットで行きたい方は、行きに世界遺産きっぷで九度山に寄ってから、高野山までのきっぷを買いなおしたほうが、高野山帰りに九度山に寄るよりも少し安くなります…ご参考までに!
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真田一色!幸村熱をいまだに感じる九度山駅
無人駅の九度山は唖然とするくらい真田一色。赤い色の駅の待合椅子、のれんの六銭紋、幸村のキャラクターで九度山をアピール。自動改札を通過し外に出ると、これでもかというくらい赤い色と六文銭で真田色。
ちなみに真田家家紋の六文銭は、三途の川を渡るときに必要なお金とされ、決死の覚悟を表しているという説があるそうです。
高野山に行く前に立ち寄る方は、駅前のコインロッカーに荷物を預けることもできます。
町でみつけよう!真田幸村
愛がいっぱい!真田のみち
駅から歩道橋を渡り、上を見上げると真田のみちの文字。この道に沿って進むと、いろんなところに真田幸村関連のものを見つけることができます。
六文銭をかたどった提灯と折り紙でつくったかぶと。電柱には真田幸村と真田十勇士のゆるキャラ。
もはや何屋さんなのかわからないくらい真田幸村グッズを置いている雑貨屋。裏道に入ると民家は落ち着いた趣で美しい!
真田紐と書いた看板や真田大明神なる石碑もあります。
少し進むと見えてくるのが真田いこい茶屋。真田幸村グッズでいっぱいのお店です。真田幸村が大好きな地元のおばさまたちが迎えてくれるこの茶屋では、軽食やコーヒーで一息できます。みんなで幸村について語り合うのもおすすめです。
九度山の人たちは真田幸村が大好き。幸村のイメージはかっこいい、イケメンと、当時描かれた真田幸村の肖像画からは多少なりともギャップが。幸村が実際に生活していたころの武勇伝が代々語り継がれて、見た目だけではない幸村のイメージを作っているのかも。
子供たちも学んで遊んで!真田ミュージアム
2016年3月にオープンした真田ミュージアム。幸村がその生涯の中で一番長い時間を過ごしたとされる九度山での生活を、パネル展示と映像で紹介している施設です。
アニメで真田十勇士もみられ、当時の真田屋敷を参考にしたからくり部屋も体験できます。子供も一緒に楽しみながら、歴史について学ぶことができそう。
- 九度山・真田ミュージアム
- 九度山町(伊都郡) / 博物館 / 子供が喜ぶ
- 住所:和歌山県伊都郡九度山町九度山1452-4地図で見る
- 電話:0736-54-2727
- Web:https://www.kudoyama-kanko.jp/sanada/
道の駅でも真田幸村!
真田のみちから少し外れて、丹生川を渡った反対側にあるのが、道の駅柿の郷くどやま。のどかな場所ですが、歩道には真田幸村のキャラクターや入り口には六文銭が描かれたのぼりが、真田幸村の里であることを忘れさせてはくれません。
5月には真田まつり、11月には大収穫祭などが開催される街の中心的な存在の道の駅です。
建物内には真田幸村の甲冑のレプリカや歴史を書いたパネルがあり、九度山と高野山との関係や世界遺産になった紀伊山地の霊場と参詣道についての説明もあります。
道の駅の敷地内には、仮設の真田グッズの販売所も!ぜひ立ち寄ってみてください。
- 道の駅柿の郷くどやま
- 九度山町(伊都郡) / 道の駅・サービスエリア / ツーリング
- 住所:和歌山県伊都郡九度山町入郷5番5地図で見る
- 電話:0736-54-9966
- Web:http://kakinosatokudoyama.com/