三浦市

海なのにハイキング?【三浦・岩礁のみち】でゴジラの背中道を歩いてみよう!

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2021年6月13日更新

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一旦一般道へ

さて、荒々しい景色のなかに、たまに人工物があったりします。例えばこんな橋など、海沿いなので潮の満ち引きで通路が埋まってしまうようなところには、こういった橋がかけられています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto

またもこのような荒々しい風景を、えっちらおっちらと歩いていくと、

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto荒々しい景色

今度の案内表示では「江奈湾(松輪海岸バス停へ)」という表示があります。ここから一旦一般道に出ます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto湾へ

急に一般道に出ると、平らすぎる地面に足が慣れないのか、若干体がついていかないまま、ひたすら歩いていきます。ここからしばらく舗装路を歩くことになります。なお、一般道のあとまた海岸の道に戻りますが、コンビニ等はありませんので、やはり事前に準備しておくほうがいいでしょう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto一旦一般道へ出る

江奈湾(えなわん)の干潟

しばらく歩くと、「江奈湾(えなわん)の干潟」の案内があります。干潟は遠浅の浜のことで、引き潮のときに海底が広くあらわれる箇所をいいます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto干潟の案内

これから潮が満ちてくる時間で、手前の方では海底が露出しています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto干潟
江奈湾干潟
三浦市 / 自然・景勝地
住所:〒238-0104 神奈川県三浦市南下浦町松輪 県道 215 号線地図で見る

白浜毘沙門天

この干潟をこえて、まだまだまだまだ一般道が続きますが、岩礁のみちとして設定されているルートの中では、この一般道が迷いやすいので、ちょっと細かくお伝えしていきましょう。

干潟をこえて真っ直ぐ歩いていくと、このような分岐があらわれます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto間違いやすい分岐

分岐の左側に案内板があり、あたかも左側の道(下り道)を進むように見えるのですが、実は案内板には「坂道を登る 白浜毘沙門天へ」と書いてあり、ここで道に迷う人も多いので要注意!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto坂道を登る

さて、坂道をややカーブしながら歩いていくと、石碑があらわれます。この石碑の横に案内板があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto石碑と案内板

石碑側からだと見えないのですが、まわりこむと「白浜毘沙門天へ」と書かれています。とにかく「白浜毘沙門天」を目指しましょう。指示にしたがって畑の中の道を進みます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto畑の中をまっすぐ進む

もうここまで来たら難易度の高い分岐は終了!この分岐では、下り方面(緑がしげっているほう)へ進みます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto坂道を下る

そしてようやく、ここが白浜毘沙門天です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto白浜毘沙門天

三浦の地での七福神のうちのひとつです。智恵と勇武の守り神としてあがめられています。

再び海岸線へ

さて白浜毘沙門天を左手に、歩を進めると再び海が見えてきました。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto白浜へ!

白浜毘沙門天と「白浜」が付いていた通り、このあたりは浜が白いですね。ちょっとリゾート感もあります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto白い浜が印象的

しかし白くて平らなところばかりではありません。岩礁のみちには、壁にはりついて歩いたり、円柱の上を歩いたりする、ちょっとドキドキするところもあります。(とはいっても、ゆっくり歩けば大丈夫です)

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto足場の悪いところも
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto円柱を歩いていく

撮影スポット「盗人狩」へ

さて、次は「盗人狩」という、ちょっと物騒な地名をもつ場所に向かいますが、由来はのちほどご説明するとして、再び一般道に出ます。やはり一般道が迷いやすいので、写真で詳しく解説していきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto再び一般道へ

まず、海岸を出ると、いきなり駐車場のゲートがあります。このゲートを越えて、一般道に出て

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto駐車場から外に出る

ぐんぐん進むと、左にそれる脇道が見えます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto間違いやすい分岐

この脇道に入っていくと、青いドラム缶が並ぶ道があらわれ、さらにその先に駐車場のゲートがあります。ここで行き止まりのように見えるのですが(ここで引き返してルートを見失う人も多いようです)。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto青いドラム缶が続く道を進む
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto駐車場をこえる

実は駐車場のゲートのわきに「ここは、漁港区域及びハイキングコースとなっており・・・」と書かれています。そう、ここは正式なルートなのです。ということで、駐車場のゲートを越え、

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoハイキングコースの案内

再び、未舗装路に入ります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto再び海岸沿いへ!

この奥に行くと出ました!海岸のみち。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoちょっとだけ起伏のある道

ここからの景色は本当にすばらしいんです。まるでゴジラの背中のようにギザギザが地面から突き出ています。奇岩だらけの景色。いったいどうしてこんな景色なったのか不思議です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoゴジラの背中のような道!

さて、このゴジラの背中を進むと、絶対にこのルートで撮影しておきたい(特に自撮り推奨)、「盗人狩」に到着です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto撮影スポット

盗人狩は「ぬすっとがり」と読みます。その昔、盗っ人が追われていて、この断崖まで逃げてきました。下を見て、切り立った崖と荒々しい海に身がすくんでしまい、結果捕まってしまった。という逸話によるものです。

関東ふれあいの道の指定撮影ポイントにも

さて、盗人狩は自撮り推奨とお伝えしましたが、なぜかということ、ここは関東ふれあいの道の指定撮影ポイントなのです。

関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)は、関東地方の一都六県(東京都、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県、神奈川県)をぐるりと一周する長距離自然歩道です。総延長は1,799kmですが、多くの人々が楽しめるよう10km前後に区切った日帰りコースを160コース設定されています。

この、各県ごとにコースを踏破すると認定証が交付されるのです!認定方法は各コース指定の撮影ポイントで、申請者自身を入れた写真を撮影して、首都圏自然歩道連絡協議会に提出すると、認定証とバッジが交付されます。そんなコース認定証なんていらないよ、思われる方もいるかもしれません。しかし、いつどこであの時撮っておけばよかったー!と悔やむ時があるかもしれません。ぜひぜひ自撮りをお勧めしますよ。

参考リンク:神奈川県:関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)

盗人狩
三浦市 / 自然・景勝地
住所:神奈川県三浦市南下浦町毘沙門地図で見る

まもなくゴール、宮川町バス停へ

盗人狩をこえて、波打った奇岩の道を歩いていきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto再び奇岩の道を歩く

ここで海岸とお別れです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoここで海岸とお別れ

公衆トイレのわきに、バス停への案内板があります。「宮川町バス停へ」と記されています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoトイレ
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoバス停への案内

もうここまできたらほとんどゴール!舗装路のちょっとした坂を登って、終了です!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoもうほとんどゴール

残念ながら「宮川町バス停」そのもの写真を撮ることを失念してしまったのですが、バス停の横にはこのような案内板がありまして

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoバスの本数は多くない

左下に「京浜急行三崎口駅行バス停のご案内」とあります。この「宮川町バス停」は、バスの本数が少ないため、バスの本数が多い近くのバス停を紹介しているのです。ちなみに、そのバス停までの距離は約2キロ。どうせ2キロ歩くなら・・・・

岩堂山へ!

だいたい2キロで、岩堂山 (いわどうやま)という山に登ることが出来ます。実はここ、神奈川県で最も低い山で、その標高なんと86.8 m!

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto一番低い山

山と疑いたくなるほど、舗装路の坂道を歩いていくと登頂できてしまうというお手軽な山です。足に余裕があれば、登頂してみてはいかがでしょうか?

岩堂山
三浦市 / 自然・景勝地 / 山
住所:神奈川県三浦市南下浦町毘沙門地図で見る
Web:https://www.miura-info.ne.jp/%E8%A6%B3%E5%85%89-%E...

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この記事を書いたトラベルライター

旅はいつも心のまんなかに
知らない土地、知らない文化、知らない人。知らない何かがいつも自分の心を広げてくれます。広がったその先を見てみたい。その探求心や好奇心はそのまま「旅」として、いつも心のまんなかにあります。

えいぶゆう(文)とTossyPhoto(写真)の2人で、心のまんなかにある「旅」を切り取っていきます。

あなたの心にも旅の灯がともりますように。

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