名古屋市内の南部熱田区にある「熱田神宮」。伊勢神宮に次いで高い格式の神宮で、1900年以上の歴史があります。本記事では、愛知最強のパワースポットともいわれる「熱田神宮」の見所を紹介します。
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5つの鳥居
熱田神宮の境内には、大きな鳥居が5基立っています。
内3つは入口の鳥居であり、東門、西門、南門となります。西門は地下鉄の駅からアクセスしやすい鳥居です。東門も名鉄線からのアクセスができる他、駐車場も多くあるので、利用者が多い鳥居となります。もう一つの南門が正門となり、こちらが本宮の正面となります。
残り2つの第二・第三鳥居は入口にある3つの鳥居(東・西・南)いずれから境内に入った場合でもくぐる鳥居となります。
第二鳥居をくぐると左手に手水舎がありますので、手を清めてから参拝に向かいましょう。第三鳥居をくぐると、いよいよ本宮が見えてきます。
本宮
ご祭神として熱田大神(三種の神器の一つである、「草薙神剣」を御霊代とされる天照大神)をお祀りしており、相殿神として「天照大神(あまてらすおおかみ)」「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」「日本武尊(やまとたけるのみこと)」「宮簀媛命(みやすひめのみこと)」がお祀りされています。
日本武尊(やまとたけるのみこと)のお妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が亡くなった後、熱田の地に「草薙神剱」が祀られるようになりました。
別宮・摂社・末社
熱田神宮は本宮の他に、境内・外に別宮1社、摂社12社、末社31社の45社をお祀りしています。内境内には本宮と別宮1社、摂社8社、末社19社がお祀りされています。ここでは、境内で参拝できる主なお社の一部を紹介します。
清水社
平清盛が目を患った際に清水社の湧き水で目を洗ったところ疾患が治ったとされており、「目の神様」として信仰されています。お社の裏手には湧き水のたまり場があり、「目の神様」「美肌の神様」として親しまれています。
下知我麻神社
熱田神宮の境内の片隅に鎮座しているお社で、「旅行安全の神様」として信仰をあつめています。境内からは直接参拝できないので、一度西門の鳥居から外に出てお社に向かいます。
菅原社
お社の名前の通り「菅原道真公」をお祀りしており、学問の神様として信仰されています。
南新宮社
素戔嗚尊(すさのおのみこと)をご祭神としてお祀りしているお社で、境内で唯一の朱色のお社です。
楠御前社
「子安の神」とも呼ばれており、安産の神様として信仰を集めているお社です。
上知我麻神社
尾張国造の「乎止興命(おとよのみこと)」お祀りしているお社で、南門の鳥居のすぐ横に鎮座しています。「知恵の文殊様」として崇められています。また境内には大国主社と、事代主社も鎮座しています。
別宮八剣宮
熱田神宮本宮と同じ祭神をお祀りしており、社殿も本宮と同じつくりになっています。「武門の神」として崇められ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などからも、篤く信仰されたお社です。
境内の見所
宝物殿
皇室をはじめ、代々の幕府や将軍、尾張藩主などからの奉納品約6,000点を収蔵している宝物館です。館内では毎月月替わりで選りすぐりの宝物が展示されています。拝観料は300円です。
大楠
第二鳥居をくぐってすぐの所に立っている巨大な楠。樹齢は1000年以上と言われ、空海によって植えられたと伝わる熱田神宮のご神木です。
信長壁
日本三大土壁で、織田信長が桶狭間の戦いの前に戦勝祈願に訪れ、今川義元に勝った戦勝のお礼として奉納した壁です。
二十五丁橋
石板25枚を使って造られた名古屋最古の石橋です。弓型に反った美しい姿の橋です。
佐久間灯籠
信濃長沼藩初代藩主の佐久間勝之が奉納した、高さ8mにも及ぶ巨大な石造りの灯籠です。佐久間勝之は上野の東照宮と京都の南禅寺にも高さ6mの灯籠を奉納しており、熱田神宮の灯籠と合わせて日本三大灯籠と呼ばれています。
清雪門
688年新羅の僧が神剣を盗んだ際にこの門を通ったと言われている門で、以来不吉な門として閉ざされたままの「不開門(あかずのもん)」です。
まとめ
約6万坪(19万㎡)の広大な敷地を誇る熱田神宮境内には、今回ご紹介した以外にも熱田大神の荒魂をお祀りしている「一之御前神社」をはじめ、様々な神様をお祀りしているお社や、パワースポットが多く点在しています。
鳥居をくぐった瞬間から神聖な空気に包まれている、熱田神宮に詣でてみてはいかがでしょうか。
- 熱田神宮
- 名古屋 / 神社
- 住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1地図で見る
- 電話:(052)-671-4151
- Web:https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/