無数の蛍が飛び交う幻想的な光景を見たことがありますか?都会では見ることが難しい蛍ですが、ゴールデンウィークが過ぎて初夏を迎える頃、毎年たくさんの蛍が見られる「蛍の里」と呼ばれる場所が佐賀県内にはいくつもあります。蛍は夕方暗くなると飛び始めますが、活発に乱舞するのはだいたい19半〜21時の限られた時間だけ。そのおすすめスポットと蛍鑑賞の際の注意点をご紹介します。
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【1】ついでに温泉にも立寄りたい、佐賀市「古湯・熊の川温泉」周辺
古湯・熊の川温泉は、佐賀市の北部、富士町にある温泉郷で、福岡県との県境の背振山やスキー場もある天山に囲まれた森林の中の温泉地です。
周辺には嘉瀬川や北山湖などがあり、武雄温泉の元湯が常に43〜45℃と熱いのに比べ、古湯・熊の川の場合はぬるめでゆっくりと浸かる温泉として知られています。
蛍鑑賞のついでに、温泉に泊まってのんびり過ごすのはいかがですか?一部の宿泊施設では、鑑賞スポットの案内もしています。
- 見頃:6月中旬~下旬の20~21時
- 鑑賞場所:佐賀市富士町大字古湯、嘉瀬川沿い
- 種類:ゲンジボタル
- 古湯温泉
- 佐賀 / 町・ストリート / 温泉地
- 住所:佐賀県佐賀市富士町古湯地図で見る
- Web:http://www.fuji-spa.com/
【2】下流から上流へ登り、荒谷ダムで乱舞する小城市の祗園川
佐賀市の西部に位置する小城市は、佐賀の小京都と称されています。桜の名所として知られる小城公園をはじめ、周辺は天山山系の豊富な湧水が流れる清水の町としても有名な場所で、昔からようかんやお酒が名産です。また、九州のソウルフードでもあるブラックモンブランの工場があることでも知られています。
蛍は毎年5月下旬頃に小城公園に現れ始め、だんだんと祇園川の中流の須賀神社付近へと移っていきます。その後、さらに上流へと登って行き、荒谷ダムでは数十万という数の蛍が集まります。この場所は「ふるさといきものの里100選」に選ばれています。
詳しくは小城市観光協会にお問合せください。
- 見頃:5月下旬~6月中旬の20~21時
- 鑑賞場所:小城市祇園川一帯、上流、荒谷ダム
- 種類:ゲンジボタル、ヒメボタル(上流のみ)
- 無料駐車場50台あり(※無料、臨時駐車場の利用は要問合せ、※近隣小学校より無料シャトルバス運行あり)
【3】大人も子どもも楽しめる施設がある「武雄温泉保養村」周辺
JR武雄温泉駅から車で10分ほど行った所にある、周約2kmほどの池を囲んだエリアが武雄温泉保養村です。宿泊施設はもちろん、池ではボートに乗れたり、バーベキューができる公園のほか、プラネタリウムがある佐賀県立宇宙科学館(ゆめぎんが)があります。
この周辺の小川には約8,000匹のゲンジボタルが生息していて、幻想的な自然のイルミネーションをひと目見ようと毎年多くの鑑賞客で賑わいます。また、同じ時期に保養村ほたる祭りも開催されます。詳しくは、武雄市観光課にお問合せください。
- 見頃:5月下旬~6月上旬の19時30分~21時
- 鑑賞場所:保養村一帯、せせらぎプロムナード
- 種類:ゲンジボタル
- 無料駐車場あり
- 武雄温泉保養村
- 佐賀 / 公園 / 桜の名所 / ハイキング / 遊び場
- 住所:武雄市武雄町大字永島,武雄温泉保養村地図で見る
- 電話:0954-23-2854
- Web:http://www.takeo-kk.net/sightseeing/001370.php
【4】宿泊者限定の蛍鑑賞バスが運行する「嬉野温泉」周辺
- 出典:www.facebook.com画像提供:嬉野温泉 ホタルバス
嬉野温泉から車で約10分の岩屋川内川上流でも、たくさんの蛍を見ることができます。
6月1日(金)〜10日(日)までの期間、嬉野温泉の宿泊者限定で蛍の鑑賞スポットを周る無料のバスが運行します。毎晩20時〜と20時半〜の2便で、完全予約制となっております。
詳しくは嬉野温泉ホタルバスのfacebookをご覧ください。
- 嬉野温泉
- 佐賀 / 一人旅 / 温泉地
- 住所:佐賀県嬉野市嬉野町地図で見る
- 電話:0954-42-3310(嬉野庁舎 うれしの温泉観光課)
- Web:http://kankou.spa-u.net/
蛍を鑑賞するときの注意点
気象条件はもちろん、時間帯も限られているので注意
冒頭にも書きましたが、蛍が活発に飛び交う時間帯は日没後から約1時間程度です。5月下旬〜6月初旬の九州北部ですと、だいたい20時〜21時くらいです。
また、当然ですが、雨や風の強い日は草のかげなどに隠れて出てきません。
決められた場所以外へは立入らない
暗い草むらには、蛇などの危険な生き物がいるかもしれません。また鑑賞ポイントは水辺なので、特に小さいお子さんは充分注意が必要です。
懐中電灯や車のヘッドライト、スマホのフラッシュは厳禁
蛍は光でコミュケーションをとっています。不用意に明るい光を当ててしまうと、光るのをやめてしまいます。懐中電灯は最小限足元を照らす程度に、また、スマホなどではうまく映りませんので、むやみにフラッシュを使っての写真撮影なども厳禁です。
蛍を持ち帰らない
鑑賞中にすぐ近くまで寄ってきますので、簡単につかまえることもできますが、成虫になった蛍は数日程度しか生きられません。蛍を守るため、いたずらに持ち帰ることはやめましょう。
おわりに
蛍は自然環境に左右されやすい生き物なので、おすすめスポットで必ず見られるという事を保証するものではありません。
また、蛍の観賞時間と施設営業時間は異なる場合がありますので、おでかけ前に各スポットへご確認ください。