日本から週末や3連休でも気軽に行ける距離で、食べ歩き、温泉、茶藝館に渓谷ハイクまで、楽しみかたも多彩な人気の旅先、台湾。台北や九份といった王道の行き先から始まり、魅せられてリピーターになるトラベラーも多いのではないでしょうか。ひと通り台湾入門編を制したリピーターにおすすめしたいのが、今回ご紹介する台湾のビーチリゾート、墾丁(ケンティン)です。春先から暑さの厳しいところも多い南国・台湾。あちこち歩き回るのではなく、思い切って海辺にのんびり滞在する旅のご提案です。
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朝から泳げる!蒼く透明な海
墾丁の魅力は、何といっても美しいビーチの数々。一番賑わいのあるエリアに近い小湾ビーチ、少し西に離れたところには南湾ビーチがあります。10kmちょっと離れた西の海岸には、墾丁でもっとも美しいと言われている白砂ビーチ。中心地から距離があるためか人も少なく、夕日スポットとしても有名です。
天候にもよると思いますが、筆者が訪れた5月の初めには、朝8時にはもう水が温かく波も穏やかで、気持ちよく泳ぐことができました。透明度が高く、沖縄や東南アジアの一流リゾートに負けない極上の海。サーフィンや、マリンスポーツに興じるもよし、現地でパラソルを借り、本を持って行って1日のんびり過ごすもよし。
- 小湾ビーチ(小湾海灘)
- 台湾 / ビーチ
- 住所:No. 6號, Kending Road, Hengchun Township, Pingtung County, 台湾 946地図で見る
- 南湾ビーチ(楽活南湾遊憩区)
- 台湾 / ビーチ
- 住所:No. 223號, Nanwan Road, Hengchun Township, Pingtung County, 台湾 946地図で見る
- 白砂ビーチ(墾丁白沙湾海灘)
- 台湾 / ビーチ
- 住所:946 台湾 Pingtung County, Hengchun Township, 白砂路地図で見る
墾丁、夜の過ごし方は?
日没後は、台湾らしく夜市の喧騒をそぞろ歩きが良いでしょう。小湾のあたりから西に広がる墾丁大街が墾丁の中心地。
昼はただの道路ですが、夕方になると突如屋台がたくさん出現し、台湾に行けばどこの街でも見ることのできる”夜市”が出現します。気の向くままにストリートグルメに舌鼓を打つもよし、台湾では「熱砂」と呼ばれる、いわゆる居酒屋でおつまみとビールを楽しむのも良いでしょう。
墾丁は台湾の人たちにとって観光地のため、他の都市の地元の夜市に比べると、ややお値段が張りますが、十分に台湾の夜市の熱気を味わえます。カラフルなネオンや活気のある呼び声に注意を引かれますが、屋台が張り出し人がひしめく道路では、車や大型バスがかなりの頻度で走り抜けるので十分気をつけて!
スクーターでGO
墾丁ではスクーターをレンタルして移動するのが便利です。筆者が借りた際は24時間で500NTDでした(2018年4月レート換算で約1,800円)。免許証の中国語訳の書類を持っていると確実かつ簡単に借りることができます。JAFの窓口で申請することができますので、旅行が決まったら事前に手続きしておきましょう。
スクーターがあれば、白砂ビーチにも足を伸ばすことができるし、台湾島の最南端を見に行くこともできます。気の向くままに海岸沿いに点在する奇岩スポットに立ち寄る、目にとまったカフェで一休みする、足つぼマッサージ屋さんでリフレッシュする、などと墾丁でできることの幅がぐっと広がります。
アクセスと宿泊
墾丁へは、台湾南部の主要都市・高雄から墾丁快線(Kenting Express)というバスで行くことができます。日本から高雄への直行便に乗り、高雄空港からバスを乗り継ぐ(臨918便)か、台北から台湾高速鉄道(新幹線)で高雄の左營駅までゆき、そこから乗る(9189便)かどちらかになるでしょう。
所要時間は高雄から2時間ちょっと、往復600NTD(2018年4月レート換算で約2,200円)です。左營駅からの便は約30分おきにありますが、空港発着は便数が少ないです(空港から電車で左營駅まで行き、そこからバスに乗る方法もあります)。
また、グループ旅行の場合には思い切って車をチャーターすれば、停車駅もなく、スピードも出せるためバスよりも短時間で到着できます。その際は値段交渉はお忘れなく!
宿泊場所は、予算と過ごしかたに合わせて決めるのが良いでしょう。バスの終着地の小湾や、墾丁大街エリアはプールつきの大型ホテルが立ち並び、夜市が出るので遅くまで割と賑やかなエリア。ホテルリゾートや夜市を楽しみたい場合にはこちらがおすすめです。
南湾エリアには、小さなブティックホテルやペンション、またサーファーやダイバーが多く集う安宿が多く集まっています。夜市に行くのに路線バスやタクシーを使わないといけませんが、落ち着いた南湾のビーチに近く夜は静かという利点があります。
おわりに
台湾は人気の高い旅先ですが、墾丁は南の果てということもあり、まだまだ日本で広く知られていないスポットのひとつだと思います。
台北の食べ歩きに一区切りついたら、昼は沖縄のように美しい海と白砂のビーチでリラックス、夜には台湾らしい夜市文化も味わえるローカルリゾート・墾丁で新しい台湾の楽しみかたを発見してみてはいかがでしょうか?