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日本神話の舞台。南国ムード溢れる【宮崎】青島神社で縁結び祈願!

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年11月28日更新

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写真:トラベルライター

宮崎県宮崎市の南東部に位置する青島は、「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状岩が周りを囲み、熱帯樹木が育つ南国ムード溢れる島。その中心に位置する青島神社は、古事記にも登場する神話「海佐知毘古・山佐知毘古」物語の舞台でもあります。またこの物語に登場する神が祀られている青島神社は、縁結びや交通安全などのご利益があるとされています。まつわる神話の物語と共に、色彩鮮やかな青島神社の魅力と縁結び祈願スポットをご紹介します。

この記事の目次表示

奇岩が囲む小さな島・青島

  • 写真:トラベルライター青島へと続く「弥生橋」
  • 写真:トラベルライター国の天然記念物にも指定されている「鬼の洗濯板」

青島は、宮崎県宮崎市にある周囲わずか1.5キロほどの小さな島。周囲は浸食と隆起によってできた波状岩、通称鬼の洗濯板で囲まれています。こちらの波状岩は、「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物にも指定されています。

鬼の洗濯板
宮崎 / 自然・景勝地 / 観光名所
住所:宮崎県宮崎市青島2丁目地図で見る
電話:0985-21-1791(宮崎市観光課)
Web:http://www.miyazaki-city.tourism.or.jp/tourism/spo...

青島が舞台の日本神話「海佐知毘古・山佐知毘古」物語とは?

「海佐知毘古・山佐知毘古」は、古事記に登場する物語。主人公は、天孫・邇邇芸命(ににぎのみこと)の息子兄弟、兄の火照命(ほでりのみこと)と、弟の火遠理命(ほおりのみこと)。それぞれの生業から、二人は海佐知毘古(うみさちびこ)、山佐知毘古(やまさちびこ)と呼ばれていました。

  • 写真:トラベルライター神社の境内に入ると、豊玉毘売と山佐知毘古を模した埴輪がお出迎え

ある日、兄から釣り針を借りて釣りに挑戦した山佐知毘古は、大切な釣り針を無くしてしまいます。謝っても兄に許してもらえず悲しんでいるところに塩椎神(しおつちのかみ)がやってきて海神の国へ行くことを勧めます。

塩椎神の編んだ竹籠の船に乗り、海神の国に到着した山佐知毘古は、そこで海神の娘、豊玉毘売(とよたまびめ)と結婚。3年後、海から帰郷した山佐知毘古が宮を建てたと伝わるのが青島の地です。

帰ったのち、山佐知毘古は海神から授けられた呪文と潮の満ち引きを操る玉を使って兄を服従させます。ちなみに、山佐知毘古は初代天皇・神武天皇の祖父にあたり、なんと!580年も生きたとされています。

南国らしさが満点の青島神社へ

青島のほぼ中心に位置する青島神社。島自体が非常に小さいので、弥生橋を渡り、先ほどご紹介した鬼の洗濯板を横目に歩いているとすぐに鳥居が現れます。

  • 写真:トラベルライター

青島自体が霊地とされていたため、昔は一般の人は入ることが許されていませんでした。1737年に当時の宮司さんが一般参拝を藩主にお願いし、それ以後入島が自由となりました。

  • 写真:トラベルライター

神社の境内に入ると、朱色の建物と木々の緑、そして晴れた日には青空と、とても色彩が美しく鮮やかです。青島神社には山佐知毘古、豊玉毘売、そして山佐知毘古に海神の国行きを勧めた塩椎神の3神が祀られ、縁結び・安産・航海・交通安全のご利益があるとされています。

本堂へ参拝したあとは、縁継ぎ祈願!

  • 写真:トラベルライター

青島神社がいつ創建されたのか、はっきりしたことは分かっていません。しかし、文献から820年代以前から祀られていたと考えられています。社殿は度々立て直されていて、現在の本殿は昭和49年に再建されたものです。

  • 写真:トラベルライター五円もしくは五十円を通して願いを込めながら石臼を回す「御縁継ぎ」

本殿で参拝したら、まずは本殿前にある御縁継ぎへ。御縁継ぎは、五円もしくは五十円硬貨を右側の棒に通し、どのような縁を継ぎたいかを願いながら左側の石臼を回すと願いが叶うというもの。回す数は五円なら一周、五十円なら五周です。

  • 写真:トラベルライター自分の思った重さと実際の重さで、すぐに願うが叶うかどうかが分かる「おもかる石」

本殿に向かって左側の石神社脇にはおもかる石があります。お願い事をしたあとに、この石を持ちあげてみて、自分が思ったよりも軽ければ願いが早く叶い、思ったよりも重ければ願いが叶うまでに時間がかかるとされています。

青島神社一のパワースポット元宮でも願おう、縁結び!

元宮がある場所は、古くから祭祀が行われていた場所とされており、勾玉や弥生時代の土器などが多数発見されている場所。そんな古代から人々に信仰されていた場所は、青島神社一番のパワースポットとも言われています。

  • 写真:トラベルライター

元宮へ続く道は御成道(おなりみち)と呼ばれ、大正天皇が皇太子時代に参拝に来られた際、整備された道です。一歩入ると神社境内とは思えないほどの熱帯樹木に溢れ、南国ムード満点。

  • 写真:トラベルライター御成道を60mほど歩いた先にある「元宮」

元宮の周りにも、縁結び祈願できるスポットが3箇所あります。

一つ目は真砂(まさご)の貝文

  • 写真:トラベルライター

青島は元々貝殻が蓄積されてできた島で、別名「真砂島」とも呼ばれているそう。青島では特にタカラガイという貝が「真砂」と呼ばれ大切にされてきました。古代の人が貝殻に願いを込めたことにちなんで、神社前の浜辺からお気に入りの貝殻を探し、願いを込めて波状岩にそなえます。

二つ目は天の平瓮(あめのひらか)

  • 写真:トラベルライター

正面の磐境(いわさか)に向かって、素焼きのお皿、平瓮(ひらか)を投げます。磐境に平瓮が納まれば心願成就。平瓮が割れれば開運厄除のご利益があるとされています。

三つ目は産霊紙縒(むすびこより)

  • 写真:トラベルライター

健康や恋愛、金運など自分の願いにあった色の付いた紙こよりを選び、ビロウの木に結びます。「ご縁」とかけて五円玉と一緒に結ばれているヒモも沢山ありました。

  • 写真:トラベルライター

紙こよりや平瓮などは元宮の脇で販売されていますのでこちらで購入し、ぜひ古の人々も祈りを奉げたパワースポットで縁結び祈願をしてみてください。

青島神社
宮崎 / 神社 / 観光名所 / インスタ映え / パワースポット / 縁結びスポット
住所:宮崎県宮崎市 青島2-13-1地図で見る
電話:0985-65-1262
Web:https://aoshima-jinja.jp/

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