日本で9番目に世界遺産登録された「古都奈良の文化財」。近鉄奈良駅を降りて公園を散策して歩けば、言わずと知れた有名な観光スポットが目白押し!中でも、奈良公園の一番奥に鎮座する春日大社は、広い敷地内に摂社末社が61社、本社に4柱の神さまと、とても1日ではその全てを参拝しきれそうになく、どこを巡るべきか迷いますよね。春日大社で見逃しがちな隠れた魅力を発見する旅に出てみませんか?
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春日大社
春日大社基礎知識
春日大社は、藤原氏が鎌足氏の故郷である鹿島・香取両神宮から神さまをお迎えした神社で、鹿は神さまの使いとされ、この地へ降り立つ際も、鹿の背に乗って来たと言われています。その春日大社で有名なのは、何といっても朱色の楼門と燈篭。
そして、なだらかな斜面と段差を這うようにぐるっと巡る重要文化財の回廊と燈篭もまたあまりにも有名ですよね。日本ならではの美しい風景です。
神話と伝説の舞台!飛火野とクスノキ
一の鳥居をくぐって間もなく、右側には広大な芝生が広がっています。そこにあるクスノキは、1本に見えて、実は3本の木。明治時代の記念植樹ですが、目を引く大樹です。
このクスノキのある飛火野(とびひの)には、ある伝説があります。
春日神社の神さまが、鹿の背に乗って夜半に着いたとき、お供していた八代尊(やしろのみこと)は、口から火を出して道明かりとしたのだとか。その火が消えずに時々飛びまわった為、聖武天皇の時代に野守(のもり)を置いて守られたという伝説があるのだそう。
朝から晩まで賑わう春日大社の中で、一番静かで長閑な風景を楽しめる場所ですが、お散歩の際は鹿の糞にご注意を♪
祓戸神社で穢れを落とそう!
二の鳥居を入った場所にある、朱色の鳥居と世界遺産の石碑は、ぜひとも記念写真を撮っておきたいスポットですね。
その手前には、鹿のユニークな御手水と、小さなお社があります。
見落としがちなこのお社は、平安時代から祭られていた由緒ある祓戸神社です。まずは祓戸神社で、穢れを落としてから拝殿へと向かいましょう。
絶対オススメ!!藤浪之屋
春日大社といえば、燈篭ですよね。境内には、平安時代から奉納されてきた燈篭が三千以上有り、有名な武将たちの名も残されています。
年に3回、その全ての灯篭に火をともす春日万燈篭神事が行われます。神秘的な神事を常時体験して欲しいとの想いから、元々神職の詰め所であった藤浪之屋を開放しているのだそう。
真っ暗な暗室に灯る無数の燈篭の灯りは、本当に幻想的。初めて来る人は感嘆の声を上げ、リピーターも毎回ウットリとする風景です。
歩き疲れたら!春日荷茶屋
春日神社敷地内にある、庭園喫茶春日荷茶屋(にないぢゃや)。
萬葉植物園に隣接している春日荷茶屋は、屋内外で楽しめる庭園喫茶とあって、広い中庭を眺めながらゆったりと寛げます。
万葉集にちなんだ四季折々の旬の野菜が添えられた万葉粥や、抹茶わらび餅などの和スイーツ、珈琲もいただけます。
- 春日荷茶屋
- 奈良 / カフェ・喫茶店 / ランチ / かき氷
- 住所:奈良県奈良市春日野町160 春日大社萬葉植物園正門横地図で見る
- Web:http://www.kasugataisha.or.jp/h_s_tearoom/ninaitya...
珍しいものてんこもり!鶴の茶屋
春日大社へ向かう参道を歩いていると、右手に見えてくる茶屋、鶴の茶屋。
アルコールを含んだ大吟醸アイスやとうふアイスをはじめとする変わり種アイスがとにかく種類豊富。猪マンにとうふ豚マン、そしてこの大仏うどん。
吸い寄せられるように茶屋に立ち寄ってみれば、元気な店員さんからたくさんの元気をもらえますよ。
私だけの春日大社の魅力を探す旅へ♪
とにかく広い春日大社には他にも、人生の難所を守護するご利益がある若宮15社巡りや、珍しい植物がある萬葉植物園や鹿苑等、まだまだ魅力たっぷり。バスで本殿前まで行ってしまうことも可能ですが、参道をのんびり歩いて自分だけのパワースポットを見つけてみてくださいね。
- 春日大社
- 奈良 / 神社 / インスタ映え / 世界遺産
- 住所:奈良県奈良市春日野町160地図で見る
- 電話:0742-22-7788
- Web:http://www.kasugataisha.or.jp/