今回は、奈良県天理市にある道の駅「なら歴史芸術文化村」をご紹介します。広い敷地に、文化財修復を見学できる建物のほか、レストランや売店、宿泊施設まで揃っています。奈良盆地や周囲の山々が一望できる景色も美しいです。
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「なら歴史芸術文化村」とは
なら歴史芸術文化村は、奈良県天理市にある複合観光施設です。文化財の修復の様子を展示したり、県内の文化財を紹介する施設のほか、芸術や音楽に触れたり、製作体験もできる施設が立ち並び、奈良の文化にじっくり触れられるようになっています。
道の駅としても登録されており、レストランや農産物・工芸品の売店を備えているほか、道路・観光情報の提供も行っています。
周辺には、ハイキングを楽しむ人も多い「山の辺の道」や歴史ある社寺、古墳も点在しており、宿泊施設もあるので、観光の拠点としても利用できます。
それでは、なら歴史芸術文化村にある施設をみていきましょう。
交流にぎわい棟
交流にぎわい棟には、レストランや売店があります。地元奈良の新鮮な野菜、果物を販売する農産物直売所、工芸品ショップは、お土産を買い求める人で賑わっています。地酒やお菓子なども揃っているので、じっくり見てみてください。
奈良名産レストラン&CAFE まるかつ
レストランは、県内などに数店舗を構える人気のとんかつ店「まるかつ」が入っています。ロースかつやヒレかつといった定番メニューのほか、奈良県の名産品が味わえる定食も用意されています。
筆者は、ロースかつ定食(1,550円)をいただきました。サクッと揚がったとんかつに、キャベツ、ごま豆腐、しじみ汁が付いたボリュームのある内容で、おいしくいただけます。
カツカレー(940円)もあります。じゃがバターが添えられているのが珍しいですね。ご飯は、十五穀米に変えることもできます。
奈良の食材を味わいたいという方は、とんかつ御膳の料理(2,480円~)はいかがでしょうか。ブランド豚「ヤマトポーク」と野菜のせいろ蒸し、伝統野菜「大和まな」の煮浸しなどが入っており、メインのカツも選べます。
こちらのお店は、カフェとしての利用も可能です。コーヒー(ホット・アイス各390円)、ホットダージリンティー(330円)、各種ソフトドリンク(260円)や、ソフトクリーム(380円)などがあるので、気軽に立ち寄ってみてください。これらはテイクアウトも可能です。
- 奈良名産レストラン&CAFE まるかつ
- 奈良 / 和食 / とんかつ / ランチ / カフェ・喫茶店
- 住所:奈良県天理市杣之内町437-3地図で見る
- 電話:0743-86-4479
- Web:https://marukatsu912.com/shoplist/tenri/
情報発信棟
交流にぎわい棟の東側にある情報発信棟では、奈良県内の観光、道路情報を発信しています。コンシェルジュも配置されているので、施設や周辺観光スポットについて尋ねることもできます。開館は9時から17時となりますが、こちらにあるトイレと授乳室は、24時間利用できます。
文化財修復・展示棟
文化財修復・展示棟では、文化財の修復工房を公開し、パネルや映像で修理の工程や技術を分かりやすく解説しています。仏像などの彫刻、絵画・書跡、歴史的建造物、考古遺物の4分野を扱っており、ナビゲーターによる案内を行っていることもあります。
このように、文化財の修復に使う工具も展示されています。ふだんテレビなどでしか知ることのできない文化財の修復について、実際に見て学べるというのは、とても貴重なことではないでしょうか。
企画展も定期的に開催されています。筆者が訪れた際には、「観音のいます地 三輪・初瀬」というテーマで行われており、桜井市三輪・初瀬地域の十一面観音の展示、解説が行われていました。国宝に指定されている聖林寺(しょうりんじ)の十一面観音立像のレプリカも展示されており、その美しい姿にしばらく見入ってしまいました。