気候の良い時期には、たくさん出かけたいけれど出費も気になるもの。そんなときに、無料の大型公園は気軽にお出かけできるので、重宝しますよね。今回は、奈良県にある馬見丘陵公園をご紹介します。無料で入場でき、四季折々の花々が鑑賞できるうえに、季節ごとのイベントも開催されるので、他府県の方も楽しめますよ。散策後は園内のカフェでパンケーキを味わいませんか?
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馬見丘陵(うまみきゅうりょう)公園とは
馬見丘陵公園は、奈良県の広陵町、河合町にまたがる、県営の都市公園です。東西約3キロメートル、南北約7キロメートルの低い丘陵地「馬見丘陵」にあることが名前の由来です。
広々とした園内には、遊歩道や芝生広場があり、季節の花が咲くので、普段から近隣の方々がよく訪れます。また、春や秋の花が多く咲くシーズンには、イベントも開催されるため、他府県からも散策に訪れる人が多く見られます。
園内を散策してみよう!
園内には遊歩道が設けられているので、遊歩道に沿って散策してみましょう。季節の花々を鑑賞したり、芝生広場でお弁当を広げたりして楽しんでみてください。広さは約56ヘクタールもあるので、すべて歩くと、結構いい運動になりますよ。
まずは馬見丘陵公園館へ
初めて訪れたので、公園やこの地域のことはよく知らない、という方もいらっしゃるでしょう。そんなときは、中央エリアの馬見丘陵公園館に行ってみてください。こちらでは、馬見丘陵の自然について、模型や資料を使って分かりやすく紹介しています。
また、公園を含むこの地域は、県内有数の古墳の集積地「馬見古墳群」でもあり、こちらについても学ぶことができます。
季節の花々を鑑賞しよう
馬見丘陵公園では、四季折々に美しい花々が咲きます。起伏のある園内に咲く多種の花々を鑑賞してみてください。こちらでは、公園内で見られる花々を、季節ごとに紹介します。
早春~春
早春からは、梅や桜の花が楽しめます。こじんまりとした梅林では、2月中旬ごろから白や赤、桃色の美しい花を咲かせ、甘い香りが漂います。3月には、南エリアに河津桜が咲き始めます。まだ木は小さいのですが、花の少ない時期に咲く桃色の花は、存在感があります。4月にはソメイヨシノも開花します。
チューリップもたくさん咲きます。毎年4月上旬には見頃となり、50万株の色鮮やかな花が、訪れた人の目を楽しませます。この時期に「馬見チューリップウィーク」が開催されます。
初夏~夏
5月中旬頃からはバラが、下旬から6月にかけては、花しょうぶやアジサイが見頃を迎えます。特に「菖蒲園」の花しょうぶは、紫や白、黄色、濃い水色と色とりどりの花を咲かせ、株も多いので人気があります。
7月頃からは、ヒマワリが見頃になります。本数も多く、遠くからでもよく目立ちます。ヒマワリによく似た黄色い花「ルドベキア」も綺麗ですので、園内で探してみてください。
盛夏でも、サルビアやマリーゴールド、ペチュニアといった花が楽しめます。色鮮やかな花々が、美しい景観を作り出しています。つるつるとした樹皮の木に、赤や白の花を咲かせる、サルスベリも園内各所で見られます。
秋~冬
秋は、多くの花が咲く季節で、散策に訪れる人も増えます。一番のおすすめは、10月頃から見頃となるダリア。約120品種1,000株の色鮮やかなダリアが咲く様子は見事です。背の高い皇帝ダリアは、少し遅く咲くため、1か月以上は花を楽しめることになります。
同じ頃、ジニア(百日草)や、ニューギニアインパチェンスも一斉に咲き、非常に見ごたえがあります。まぶしいぐらいの鮮やかな花が、丘を彩ります。
冬になると、どうしても咲く花は少なくなりますが、園内ではサザンカやロウバイの花が咲いています。黄色い小さな花を咲かせるロウバイは、甘く華やかな独特の香りが楽しめます。また、花壇ではビオラやストックが咲いています。
芝生広場で過ごそう
園内の北エリア、中央エリアには、広い芝生広場があり、家族連れに人気です。気候の良い時期には、レジャーシートでしばらくくつろいでいる人も見かけます。お弁当を食べたり、バドミントンを楽しんだりしても気持ちが良いですよ。
北エリアには、このようなドーム状の施設もあるので、急な雨もしのげます。園内にはベンチはあるのですが、人が多いときは足りなくなります。レジャーシートを持参すると便利でしょう。