沖縄の桜のシーズンは冬の一番寒い時期、1月から始まります。沖縄の桜は本州で咲く桜とは品種が異なる、緋寒桜(ひかんざくら)という桜が一般的です。寒緋桜(かんひざくら)とも呼ばれ、鮮やかな濃いピンク色が特徴の桜です。1月に本島北部から徐々に開花が進み、開花に合わせて各地では「桜まつり」が開催されます。今回は、沖縄の冬の楽しみ方のひとつである、桜スポットとイベントをご紹介します。
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緋寒桜(ひかんざくら)とは?
緋寒桜は、バラ科サクラ属の植物です。中国や台湾が原産地で、日本では沖縄県に多く分布しています。沖縄では1~2月頃に開花し、関東では3月頃に見頃を迎えます。寒い冬の時期に花が緋色に染まるので「緋寒桜」と名付けられました。
ちなみに、日本全国の各地で見られる「河津桜」は、この桜を品種改良して作られたものです。
どんな花が咲くの?
緋寒桜は、濃いピンク色の花びらを下向きに咲かせます。
1つの枝から、複数の花を咲かせるのが特徴です。色鮮やかな濃いピンク色が、青い空によく映えます。
沖縄での桜の楽しみ方は「桜まつり」への参加
毎年1月の中旬から2月にかけて、緋寒桜が開花する時期に合わせて行われる各地のイベントが「桜まつり」です。今帰仁城跡など、各観光地で「日本で一番早い桜を楽しむお祭り」が開催されます。
以下より、沖縄本島北部と南部の代表的な桜まつりを紹介します。
沖縄北部の「桜まつり」
【1】桜のトンネルが人気「本部八重岳桜まつり」
キャッチフレーズは「ひとあし、お咲きに。」1月中旬から2月上旬に開催される本部町八重岳(もとぶちょう・やえだけ)の桜まつりは、“日本一早咲き”の桜を楽しめることでも有名です。約7,000本の琉球寒緋桜が八重岳一帯を鮮やかに彩り、訪れる人の目を楽しませてくれます。
山頂近くまで車で行くことができるので、桜のトンネルをドライブしながらのお花見も楽しめる人気なスポット。桜まつりのイベントでは「ミス桜」の発表など、さまざまなイベントも開催されます。もちろん、車から降りてのお散歩も楽しめます。
2019年の開催期間:1月19日(土)~2月3日(日)、イベントは1月19日(土)・20日(日)
URL:http://www.town.motobu.okinawa.jp/newslist/41
- 本部八重岳桜まつり
- 本部町(国頭郡) / イベント・祭り / 花畑(1月) / 花畑(2月) / 桜の名所
- 住所:八重岳桜の森公園地図で見る
- Web:http://www.town.motobu.okinawa.jp/newslist/41
【2】桜並木散策が楽しめる「名護さくら祭り」
キャッチフレーズは「日本の春はここからはじまる」。名護中央公園、名護十字路などで毎年1月下旬に開催される桜まつりです。鮮やかに咲いた緋寒桜が続く遊歩道が幻想的です。
名護中央公園の丘の上には展望台があり、名護の市街をはじめ、エメラルドグリーンに輝く東シナ海の絶景も楽しめますよ。
- 名護さくら祭り
- 名護市 / イベント・祭り / 花畑(1月) / 桜の名所
- 住所:名護中央公園地図で見る
- Web:https://nagomun.or.jp/event/1606/
【3】夜桜が絶景「今帰仁グスク桜まつり」
世界遺産でもある今帰仁城跡で、毎年1月下旬から2月上旬に開催される桜まつり。
城壁の幻想的なライトアップや、城内への参道をロウソクの灯りで誘う「グスク花あかり」が人気のイベントです。また特設舞台では、地域の伝統芸能や創作太鼓のショーが披露されます。
- 今帰仁城跡
- 今帰仁村(国頭郡) / 遺跡・史跡 / 世界遺産
- 住所:沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101地図で見る
- 電話:0980-56-4400
- Web:https://www.nakijinjoseki-osi.jp/
沖縄南部の「桜まつり」
【4】ライトアップされた幻想的な桜に注目「やえせ桜まつり」
沖縄本島南部に位置する八重瀬町。八重瀬城跡にある八重瀬公園では、長い階段の両脇に植えられた桜が1月中旬から2月中頃までにかけて咲きます。
桜の開花に合わせて約170個の提灯ライトが設置され、ライトアップされたとても幻想的な桜を楽しむことができます。
2019年の開催期間:2月3日(月) 11:00~18:00
2019年のライトアップ期間:1月25日(金)~2月11日(月) 18:00~21:00
URL:http://www.town.yaese.lg.jp/yaese_sight/culture-traditionalarts/2561/
- 八重瀬公園
- 八重瀬町(島尻郡) / 冬のおすすめ観光スポット / 公園 / 花畑(1月) / 花畑(2月) / 桜の名所
- 住所:沖縄県島尻郡八重瀬町字富盛1607,八重瀬公園地図で見る
- Web:http://www.goyah.net/okinawa_park/nanbu/yaesepark....
【5】市民の憩いの場で開催「なはさくらまつり」
那覇市内にある、市民の憩いの場「与儀公園」で毎年開催される、なはさくらまつり。
2月下旬から3月にかけて花見が楽しめます。市街地の中にありながら川も流れていて、遊歩道沿いに続く桜並木がとても美しいです。
- 与儀公園
- 那覇市 / 公園 / 花畑(2月) / 桜の名所
- 住所:沖縄県那覇市寄宮1丁目1−1地図で見る
- Web:http://www.goyah.net/okinawa_park/naha/yogipark.ht...
まとめ
本州の桜とは違い、沖縄の桜前線は北から南へと南下します。日本一の早咲きの桜は、本島北部から咲き始めるのが特徴です。寒緋桜を巡る観光は、沖縄の冬の楽しみ方のひとつです。是非、1月から2月にかけて沖縄旅行に来られる方は、この桜を見に行かれてはいかがでしょうか?