世界には運河が街中を流れ、それが観光地となっている場所が多くあります。そのような街を「〜のヴェニス」と呼ぶことがありますが、「ポルトガルのヴェニス」と呼ばれているのが、アヴェイロという街です。今回はアヴェイロ、そしてその周辺にある是非とも一緒に訪れてほしいスポットを紹介します。
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アヴェイロについて
アヴェイロは、ポルトガルの中部地方にある都市です。漁業が盛んな街で、アヴェイロの漁港はポルトガルにおける重要な漁港となっています。また運河の街としても有名で、ポルトガルのヴェニスとも呼ばれている、とても美しい街です。
ポルトガルの主要都市のひとつ「ポルト」から南に列車で1時間ほど、「リスボン」からは北へ3時間ほどの距離にあり、交通の便も良く、多くの観光客が訪れる街です。
「〜のヴェニス」ってよく聞くけど、そもそもヴェニスとは!?
旅行冊子や、観光地を紹介しているサイトなどを見ていると、「〜のヴェニス」という言葉を目にしたことがあると思います。
このヴェニスという言葉はどういう意味なのか。
ヴェニスとは、イタリアの街・ヴェネチアのことを英語訳にしたものです。イタリア語が「ヴェネチア」で、英語が「ヴェニス」です。この街は運河の街として栄え、多くの観光客が訪れています。
そしてヴェネチアのように綺麗な運河のある街を「〜のヴェニス」と呼ぶことがあります。運河がある街は、当然イタリアだけではありません。例えば、「東洋のヴェニス」は中国の蘇州。「フランスのヴェニス」はコルマールという街にあります。
そして今回紹介するポルトガルのアヴェイロは、「ポルトガルのヴェニス」と呼ばれています。以下より、アヴェイロの街の楽しみ方について紹介します。
モリセイロで運河散策
運河の街を楽しむには、やはり運河を小舟に乗って見て回るのが1番です。アヴェイロでは小舟のツアーが用意されており、運河から街並みを見ることができます。
ツアーではモリセイロと呼ばれる小舟に乗ります。このモリセイロは、昔は肥料となる海藻を拾い集め、運搬することに使用されていました。その役割を終えた今では、アヴェイロのシンボルでありながら、観光客を運ぶ小舟として使われています。
運河を渡る約45分のツアーでは、運河沿いの街並みはもちろん、アヴェイロで盛んな塩産業についての紹介もあり、このモリセイロのツアーに参加するだけでもアヴェイロを満喫することができます。
モリセイロツアーは運河沿いにいくつも発着地点があり、それぞれにブースが設置されているので、タイミングやその時々にいる場所に応じて選びましょう。どのブースで申し込んでも、コースや値段は同じです。
- 所用時間 約45分
- 料金 10€(約1,300円)
街歩きも楽しもう!!
運河からの街並みを満喫した後は、歩いてアヴェイロの街並みを楽しみましょう。外側から見る運河とその街並みも美しい姿です。
アヴェイロ旧駅舎
アヴェイロの玄関口アヴェイロ駅のすぐとなりにあるのが、こちらのアヴェイロ旧駅舎です。現在は駅としては使われていませんが、駅の壁には「アズレージョ」という装飾が施されています。
アズレージョとは、ポルトガルの有名なタイルデザインのことで、ポルトガルの歴史や文化が描かれています。とても美しいアズレージョを見ることのできる旧駅舎は必見です。
アヴェイロ駅までのアクセス
アヴェイロへは、ポルトガルの主要都市「ポルト」と「リスボン」から、電車とバスで行くことができます。値段がほとんど変わらないことを考えると、移動時間がかからない電車で行くことをおすすめします。またうまくスケジュールを組めば、どちらの都市からも日帰りで訪れることが可能です。
ポルトから
- ポルト(Porto-Camphanha)駅〜アヴェイロ駅:普通列車で1時間。乗り換えなしで行くことができます。
- 料金 3.95€(約510円)
リスボンから
- リスボン(Santa Apolónia)駅〜アヴェイロ駅:特急列車で2時間半。こちらも乗り換えなしです。
- 料金 26.3€(約3,400円)