リスボンに次ぐ第二の都市ポルト。実はここポルトも『魔女の宅急便』のモデルとなったと言われているんです。それも納得、ドロウ川沿いの丘に立ち並ぶカラフルな家々は映画の世界そのもの。旧市街の歴史地区は世界遺産にも登録されており、どこか懐かしさを感じる風情ある街並みに出会えます。女子にはたまらない、心ときめくスポットがたくさん!見所が密集しているので、効率よく周れば1日で周れちゃいます。そんなポルト街歩きのおすすめコースをご紹介します。
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ポルト観光のタイムスケジュール
今回は、夜にポルトに到着してホテルで一泊。翌日の1日を観光にあて、その日の夕方には違う都市へ移動するという設定です。個人の計画によってスケジュールは異なると思いますが、ここだけは外せないという観光スポットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
- 08:30 ポルトの街並みを見渡す絶景スポット2か所
- 10:00 回廊が美しい「ポルト大聖堂」
- 11:30 金泥細工が素晴らしい「サン・フランシスコ教会」
- 12:30 ドウロ川沿い「カイス・ダ・リベイラ」でランチ&散策
- 15:00 世界一美しい本屋さん「レロ・エ・イルマオン」
- 16:30 ポルトガルグルメで小休憩
- 17:30 フォトジェニックなスポットへ
- 18:30 アズレージョが美しい「サン・ベント駅」
8:30 まずはポルトを見渡す絶景スポットへ
ドン・ルイス一世橋を渡る
ポルト観光の始まりは、ポルトの街並みを眺めなくては始まりません。まずはドン・ルイス一世橋を渡りに向かいます。
ドン・ルイス一世橋は、エッフェルの弟子によって1886年に設計されたポルトのシンボル的な存在です。旧市街から対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアに向かって、ドウロ川上に架かっています。橋は二重構造になっており、上層が路面電車と歩行者用、下層が車道と歩道になっています。
まずは上層を渡ってみましょう。柵もないすれすれの所を路面電車が通ったり、395メートルの高さから下を眺めるのはスリル満点。
宝石のような街を眺める
そんなドキドキの橋を渡り終えたら、橋に向かって左側の場所へ立ちましょう。街全体が芸術作品のような、美しいポルトの旧市街を一望できます。
特に朝焼けの時間帯には、陽射しがオレンジの屋根にキラキラと当たり、まるで宝石のように輝く街並みを見ることができます。感動で胸がいっぱいになりなかなか離れられなくなる、そんな場所です。
『魔女の宅急便』の舞台が見えるセーラ・ド・ピラール修道院
続いて、橋からさらに高台にあるセーラ・ド・ピラール修道院にも行ってみましょう。修道院の入り口までは少し歩きますが、敷地内にある広場からは橋も入るアングルで街並みを見下ろすことができます。
こちらも絶景です。この眺めを見ると、ドン・ルイス一世橋があってのポルトだと実感します。本当にキキが飛んでいそうな、わくわくする眺めです。
- セーラ・ド・ピラール修道院
- ポルトガル / 社寺・教会
- 住所:Largo de Avis 4430-329 Vila Nova de Gaia Porto Portugal地図で見る
- Web:https://www.visitportugal.com/de/content/mosteiro-...
10:00 ポルト大聖堂へ
アズレージョで飾られた回廊
もう一度ドン・ルイス一世橋を渡って旧市街に戻りましょう。橋を渡り終えると左手に、ポルト大聖堂が見えてきます。もとは要塞として12世紀に建てられたもので、17~18世紀に改修されました。こちらの回廊が素敵で、18世紀のアズレージョ(装飾タイル)が見所です。
アズレージョとはポルトガルの伝統的な装飾タイルのことで、建物の内壁や外壁に使われ、街の至る所で見ることができます。
展望スポットからは迫力満点の趣ある家々
大聖堂は丘の上に建っており、展望スポットにもなっています。ここからはまた違った角度でポルトの街並みを眺めることができます。
ぎゅうぎゅうに並んだ、趣のある家々が迫力満点です。洗濯物が並んでいたり、古いアズレージョの外壁が、ポルトらしい下町の雰囲気を感じさせます。
[4〜6月、10月]9:00‐12:30、14:30‐19:00[7〜9月]9:00‐19:00
回廊と宝物館は9:00‐12:15、14:30‐17:30[4〜10月]9:00‐18:30
入場料:大聖堂は無料、回廊と宝物館3€(約370円)
11:30 サン・フランシスコ教会
豪華な金泥細工に驚き
サン・ベント駅に出て、お店が並ぶ賑やかな坂道を下っていきましょう。ドウロ川に出る手前にあるのが、サン・フランシスコ教会。14世紀に建造されたゴシック様式の教会です。
外観が質素なので通り過ぎてしまいそうになりますが、中に入ると装いは一変。目に入る全てが金一色!ターリャ・ドゥラーダと呼ばれる木彫りの彫刻に、200キロとも400キロとも言われる金箔が使われています。彫刻は実に密で、なんと完成までに一世紀以上もかかったとのこと。その豪華さが、ポルトガル大航海時代の繁栄を物語っています。
そしてこの教会は日本にも縁があります。1597年、長崎での26聖人殉教の処刑の場面(彫刻ではフランシスコ会に所属していた8名)が描かれた彫刻もあるので、ぜひ探してみて下さい。
地下墓地も必見
教会の左側の建物は美術館になっていて、この地下にはカタコンべと呼ばれる大規模なキリスト教の墓地があります。教会に関する人々の遺骨が25,000体も納められているそう。ちょっと独特の空間になっているので、予備知識がないと驚いてしまうかも。
奥まで進むと床下が透明になっている部分があり、無数の人骨が敷き詰められている様子を覗けるようになっていたりします。
[3〜10月]9:00‐19:00[5、6月]‐19:30[7〜9月]‐20:00[11〜2月]9:00‐18:00
入場料:博物館とセット 4,5€(約560円)
※教会内は撮影禁止
- サン・フランシスコ教会 (ポルト)
- ポルトガル / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Igreja de São Francisco, Port地図で見る
12:30 ポルト歴史地区の人気スポットへ
カイス・ダ・リベイラ
教会を見たあとは、すぐ傍のドウロ川沿いに出ましょう。ポルト観光の中心地、カイス・ダ・リベイラと呼ばれるエリアです。
ここでは、綺麗に並んだカラフルな建物が目をひきます。レトロ感溢れる雰囲気がたまりません。
ドウロ川沿いの風景もまた素敵です。
- カイス・ダ・リベイラ
- ポルトガル / 町・ストリート
- 住所:Cais da Ribeira, Porto, ポルトガル地図で見る
人気店シェ・ラパン(Chez Lapin)でランチ
川沿いにはレストランやカフェ、バーが並び、オープンテラスになっています。お昼時は大変賑わいます。そろそろお腹も空いてきたところ、ランチはこの辺りがおすすめです。
たくさんあってどこがいいか悩んでしまいますが、今回はガイドブックにも載っているシェ・ラパンに入ってみましょう。穴倉のような雰囲気で、カイス・ダ・リベイラの人気店となっています。
タコのオーブン焼きやウサギ料理が有名ですが、筆者が頼んだのはこちら。白魚のグリル。
身がふっくらしていて、塩味とレモンがマッチして予想以上のおいしさです。お魚の新鮮さが伝わりました。ポルトガルは魚料理が豊富で、どこのレストランでも日本人にも馴染みのある魚を楽しめることができます。ポートワインと一緒に、優雅なランチを楽しんでください。
食後は気持ちが良い川沿いをのんびり歩きましょう。露店も出ているので、楽しく散策できますよ。