ポルトガル、シントラにあるペーナ宮殿は、19世紀のロマン主義を代表する建築物として歴史的にも知られていますが、そのカラフルで心躍るような外観でも有名です。リスボンから少し足をのばして、おとぎ話に出てくるような素敵な宮殿を探検してみませんか?
この記事の目次表示
廃墟からのスタート
リスボン北西部の街、シントラ。山頂に荘厳な雰囲気でそびえたつペーナ宮殿ですが、元々ここにあったのは、1755年のリスボン地震がきっかけで廃墟と化したペーナ修道院でした。
約80年後、(当時の次期王の)フェルナンド2世が土地と修道院を丸ごと買い取り、再建及び増築をし、ポルトガル王家の夏の離宮としたのでした。
これが、現在のペーナ宮殿です。ドイツ一有名なお城と言われるノイシュヴァンシュタイン城にも、佇まいがどことなく似ていませんか? 実は!なんと、ペーナ宮殿のほうが約30年も前に造られているんですよ!
おとぎの国!?それとも遊園地!?
上の写真を見て、「これが宮殿?」と思われた方も多いのではないでしょうか?ペーナ宮殿の特徴として、第一に、そのカラフルさが挙げられます。黄色や赤、コバルトブルー、オレンジ等、まぶしいほどに色んな色が使われています。
また、ゴシック、イスラム、アラビア、ルネサンス、もちろんポルトガル建築…と、全くバラバラの建築様式が混ざっている点も大きな特徴です(さらには、お庭はイギリス風!)。
通常であれば、建築様式が統一されていないと気持ちが悪いものですが、なぜかポップでかわいらしく、まるで遊園地かおとぎの国に迷い込んだかのような錯覚さえ覚えます。
下の写真なんて、何かのアトラクションの入り口に見えてきませんか?
格式高いお城!
先述のようなとても目を引く外観のため、ポルトガル観光における人気スポットとして一般客に公開されていますが、現在でも外国からの来賓をもてなすために度々利用されているような、由緒正しきペーナ宮殿。
「王家の離宮」という名にふさわしく、派手な外観とは違って、内部は格調高い豪華な造りとなっています。
ポルトガルらしく、「海王」を彷彿とさせる装飾もところどころで見かけることができますよ。
室内外に貼られたタイルの数々は、ポルトガルらしいデザインのものが多く、何度シャッターを切っても足りないほど!タイルも、ポルトガルらしいものの一つですよね。
アクセス
リスボンの観光中心部・ロシオ駅からローカル線に乗り込み、揺られること約45分。シントラ駅へ到着します。駅からペーナ宮殿のある山のふもとまでは、循環バス(5ユーロ)にて20分程度です。
バス停からペーナ宮殿までは、シャトルバス(3ユーロ)が出ていますが、徒歩で上る人も多いです(筆者も徒歩でした。)。雄大な自然に癒されながら、ハイキング気分を味わうのもなかなかオススメですよ!案内板や道もきちんと整備されていますので、ご安心を。
SNS映え間違いなしのお城!
カラフルでポップな外観、豪華な内部、美しい自然…どこをとってもフォトジェニックな光景が広がるペーナ宮殿。リスボン中心部からもアクセスがよく、日帰りでの観光も可能ですので、ぜひぜひ滞在予定に加えてみてくださいね。
住所:Sao Pedro de Penaferrim, 2710 Sintra
料金:18~64歳は14ユーロ、6~17歳および65歳以上は12.50ユーロ
営業時間:9:45~19:00(チケット販売は18:15まで)
HP:http://www.parquesdesintra.pt/en/parks-and-monuments/park-and-national-palace-of-pena/
- ペーナ宮殿
- ポルトガル / 建造物 / 観光名所 / 城・宮殿
- 住所:Estrada da Pena, 2710-609 Sintra, ポルトガル地図で見る
- 電話:21 923 7300
- Web:http://www.parquesdesintra.pt/en/parks-and-monumen...