サンフランシスコ
サンフランシスコ観光
多国籍なカルチャーが入り混じるリベラルな都市

【サンフランシスコ】アルカトラズ島の刑務所に潜入!

取材・写真・文:

トラベルライター

2020年6月18日更新

27,145view

お気に入り

かつて、「世界で最も脱獄の難しい刑務所」といわれていたサンフランシスコ湾の真ん中に浮かぶアルカトラズ島の刑務所。現在は一般公開しており、当時の生々しい様子を見学することができます。今回は、そんなちょっとドキドキするアルカトラズの刑務所に潜入してみましょう。

この記事の目次表示

アルカトラズ島の刑務所って?

  • 写真:トラベルライター

サンフランシスコから2.4kmの海に浮かぶ、面積0.076㎢の小島。1934~1963年の間、島全体がアメリカで凶暴な犯罪者を収容するための連邦刑務所として使用されていました。

アルカトラズ島からサンフランシスコまでは3キロも離れていないのですが、周囲の潮流は冷たく速いため、アルカトラズにある刑務所からは脱獄不可能と言われており、苛酷な環境と脱走のしにくさから、「監獄島」や「ザ・ロック」とも呼ばれ、囚人たちに大変恐れられていました。

そして現在は、アメリカ合衆国国立公園局が運営するゴールデンゲート国立レクリエーション地域の歴史地区として指定され、サンフランシスコでは人気の観光スポットの一つです。映画やドラマの舞台としても、かなり知名度が高くなっています。

それでは、アルカトラズ島の刑務所をのぞいてみましょう!

元刑務所内では案内オーディオを聞きながら見学することができます。日本語の案内オーディオも用意されているので、歴史やどのような場所だったかを、理解しながら巡ることができます。

こちらはブロードウェイと呼ばれている独房エリア。3階建てで、ずらっと壁一面に並んでおりすごい威圧感です。この独房一つ一つに凶悪犯が収容されていたと想像するだけでぞっとします。

  • 写真:トラベルライター

独房の中は当時の様子が生々しく残されており、どの独房も、ほぼベッドとトイレと洗面所くらいのみ。このような狭く何もない空間で囚人たちはどのように過ごしていたのでしょうか。

  • 写真:トラベルライター

トイレも丸見えです。きれいな独房もありましたが、いかにもホラー映画にでてきそうな、壁やトイレなどが傷だらけでボロボロの独房も・・・。ここで生活するのはなかなか考えにくいと感じてしまいます。

アルカトラズからの脱獄に成功した者がいた?!

  • 写真:トラベルライター刑務所から外にでると、サンフランシスコの街が手が届きそうなほど近くに見える。脱獄したい気持ちが高まってしまうのも無理ないかも。

どんなふうに脱獄したの?

脱獄を図った囚人は36名。そのほとんどは射殺や再逮捕、また海峡で溺死していますが、中には見つからなかった3人の受刑者がいます。

その3人の名はフランク・モリスとアングリン兄弟。3人は石鹸と紙と毛髪で身代わりの人形を作って看守の目をごまかし、独房の壁にスプーンで穴を掘り使用されていない通気口から脱獄。この話を元に映画化されたのが『アルカトラズ島の脱出』です。

3人のその後は・・・?

警察は3人が溺死したと断定しましたが、2013年、サンフランシスコ警察にアングリン兄弟の兄からと思われる手紙が届きました。

内容は、フランク、弟ともに亡くなったということ、現在自分は癌を患っており、癌の治療が受けられるのならもう1年刑務所に戻ってもいいと提案するものでした。FBIがDNAと筆跡鑑定などによる分析を行いましたが、本人のものかは確定できなかったとのこと。さて・・・真実はいかに????

アルカトラズ島は海鳥の生息地としても有名

  • 写真:トラベルライター

刑務所で有名なアルカトラズ島。実はカモメなど海鳥の貴重な生息地で、営巣期には鳥がひなを育てられるように、島のおよそ3分の1にロープが張られ立ち入り禁止になるほど。

島の至る所に海鳥がおり、人が歩く道の真ん中に直接産卵していることもあるようなので、鳥がお好きな方も楽しめます。

アルカトラズ島
サンフランシスコ / その他スポット
住所:Alcatraz Island, San Francisco地図で見る
Web:http://www.alcatrazcruises.com/

次のページを読む

サンフランシスコの旅行予約はこちら


サンフランシスコのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

サンフランシスコのホテルを探す

サンフランシスコの航空券を探す

サンフランシスコの現地アクティビティを探す

サンフランシスコのWi-Fiレンタルを探す

サンフランシスコのレンタカーを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024最新】アメリカの人気観光スポットTOP51!トラベラーが行っている観光地ランキング

タイムズスクエアやディズニーランド、セントラルパークなどのアメリカの数ある観光スポットを、トリップノートの9万2千人を超えるトラベラー会員(2024年1月現在)...


【アメリカ】誰でも訪問可能!アップル本社のApple Park Visitor Center

使いやすさとデザイン性を重視した製品に定評のあるアップル社。カリフォルニア州にある本社キャンパス(通称Apple Park)のビジターセンターも近未来的でありな...

☆アメリカ・サンフランシスコ☆トランジットでゴールデンゲートブリッジを見に行こう

誰もが知っているサンフランシスコの有名観光地のひとつに、ゴールデンゲートブリッジがあります。サンフランシスコ国際空港で乗り継ぐ方に、トランジットを有効活用してゴ...

本場で野球観戦ならサンフランシスコのオラクルパークへ!

アメリカで観戦できるプロスポーツの中で、試合数が多くチケットが取りやすいのが野球。サンフランシスコには2010、2012、2014年に全米制覇を果たしている名門...

【ナパバレー】サンフランシスコから1泊!ワイナリー巡り攻略術

ナパバレーといえばアメリカ随一のワイン生産地で、ワイン好きでなくても知っている有名な場所です。一度は行ってみたいと思うものの、日本からのフライトは約10時間。最...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります