鉄道で遠出気分！「カルトレイン」に乗ってサンフランシスコ近郊に足をのばそう

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• カルトレインでサンフランシスコから南へ出発！
• 駅前がおしゃれなバーリンゲーム
• 生活感ただようサンマテオ
• 歴史に触れるレッドウッドシティ
• カルトレインでさらに遠くへ
• カルトレインの基本情報

カルトレインでサンフランシスコから南へ出発！

• 写真：くーカルトレイン始発駅の構内

サンフランシスコとその近郊都市を含めた広域な都市圏はサンフランシスコ・ベイエリアと呼ばれ、サンフランシスコ湾から見てどの方角に位置するかで呼び方が変わります。ベイブリッジを渡った東側は「イーストベイ」、北のマリン郡やナパ・ソノマは「ノースベイ」、シリコンバレーを含む南側は「サウスベイ」。湾の西側だけは「ペニンスラ（半島）」という、やや聞き慣れない名称で呼ばれています。

今回はサンフランシスコ〜ペニンスラ〜サウスベイを結ぶ鉄道、カルトレイン（CalTrain）の1日乗り放題のパスを買って、このペニンスラにお出かけ。駅から徒歩でショッピングや食事が楽しめる3つの街をピックアップしてみました。

駅前がおしゃれなバーリンゲーム

• 写真：くーカルトレインのバーリンゲーム駅

まずはサンフランシスコから約25分で到着のバーリンゲーム（Burlingame）。スパニッシュコロニアル調の小さな駅がかわいらしく、旅ごころをくすぐります。駅の正面に伸びるバーリンゲーム・アベニューは道の両側にお店がいっぱい。AppleやGAP、Pottery Barn、Anthropologieなど人気ブランドが並んでいて、屋根のないショッピングモールの中を歩いているような気分になります。

• 写真：くーバーリンゲーム駅前のダウンタウン

歩道もきれいで道行く人たちもおしゃれ。ところどころに地図があるのでお店探しも簡単です。レストランもいくつかありますが、地元で人気があるのはビルマ料理のMingalabaやサンフランシスコでも有名なピザ専門店のPizzeria Delfina。駅の反対側には大きな公園もあるので時間があれば食後の散歩に足を延ばしてみましょう。

• 写真：くーダウンタウンの地図で行きたいお店を探しましょう

生活感ただようサンマテオ

• 写真：くーカルトレインのサンマテオ駅

お次はバーリンゲームから南に一駅、今回選んだ3つの街の中で一番人口の多いサンマテオ（San Mateo）です。駅周辺のダウンタウンはかなりの範囲にわたって繁華街が広がっていて、周辺に住んでいる人々が普段から通っているようなお店が多いのが特徴。生活感ただよう庶民的な雰囲気があります。

• 写真：くーサンマテオのダウンタウン

このエリアでは最大規模のおもちゃ屋さん Talbot's Toylandや、品ぞろえ豊富な高級スーパー Draeger's Marketは、お土産探しに絶好のスポット。日本人が経営するレストランも多く、日本の洋食や中華料理、ラーメン、焼き肉、焼き鳥などがサンフランシスコよりも手ごろな値段で楽しめるのも魅力的です。サンフランシスコに戻る前にディナーを楽しむのも◎ですが、帰りの便に乗り遅れないよう気を付けてくださいね。

• 写真：くー歩道のあちこちに公共アートが

歴史に触れるレッドウッドシティ

• 写真：くーレッドウッドシティ駅の周辺

最後は今回購入した1日パスで行ける一番遠い駅、レッドウッドシティ（Redwood City）へ。サンマテオから20分弱の移動です。駅から線路を横切ってブロードウェイ（Broadway）に出ると、市の象徴でもあるサンマテオ郡歴史博物館（San Mateo County History Museum）が見えてきます。この建物はもともと裁判所だったので広場はコートハウス・スクエア（Courthouse Square）と呼ばれ、コンサートなどの無料イベントが毎週のように催されています。

• 写真：くーサンマテオ郡歴史博物館

博物館の真向かいには、こちらも歴史を感じさせる劇場、フォックスシアター（Fox Theatre）があります。1950年までは映画館として親しまれましたが、現在はコンサートや演劇、講演会などに使われていて、映画は半ブロック先の複合映画館で上映されています。おしゃれなバーリンゲームや市民でにぎわうサンマテオに比べると落ち着いた雰囲気で、一昔前にタイムトリップしたような気分が味わえます。

• 写真：くーレッドウッドシティのフォックスシアター

カルトレインでさらに遠くへ

カルトレインはレッドウッドシティの先も、スタンフォード大学に近いパロアルトやグーグル本社のあるマウンテンビュー、サウスベイ最大の都市 サンノゼなどに停車します。鉄道+自転車で移動する人たちのために駐輪設備の付いた車両もあるので、自転車と一緒に旅をして行動範囲を広げてみるのもいいかもしれませんね。

• 写真：くーサンフランシスコから列車で出発!!

カルトレインの基本情報

• 写真：くーサンフランシスコのカルトレイン始発駅

サンフランシスコにはカルトレインの駅が3つあります。市内からのアクセスや周囲の治安を考えると4thストリートとキング・ストリートの角にある始発駅からの出発がおすすめ。平日の通勤および帰宅ラッシュ以外は1時間に1本の運行で、快速や特急は停車駅が限られています。あらかじめ時刻表を確認しておきましょう。

• 写真：くー切符販売機のクローズアップ。上の表から目的地の区画を見つけます

カルトレインは車内で切符が買えないため、乗車前に販売機で購入する必要があります。距離に応じて6つのゾーン（区画）に分かれていて、どのゾーンからどのゾーンへ行くかで値段が変わってきます。販売機には往復券の選択はなく、往復と同じ値段で終日有効の1日パスが買えます。帰りもカルトレインと分かっているのなら同じ区画内で自由に乗り降りできる1日パスをゲットしましょう。

• 写真：くーゾーン1と2で乗り放題の1日パス

サンフランシスコの始発駅では乗車前に切符の提示を求められることがありますが、沿線上の駅はほぼすべて無人駅で改札口もありません。切符を買わずに乗り込むのも可能ということになりますが、車内で不正乗車が発覚すれば罰金です。正直に切符を買い、なくさないように保管しておきましょう。今回はゾーン1とゾーン2の2区画で使える1日パス（11ドル50セント）を購入しました。ちなみに全席自由席。主要駅以外は停車時間が短いので、目的の駅が近づいてきたら席を立ち、降車口へ向かいましょう。