仙台で琥珀色に魅せられる大人の休日♪ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所

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   2017年9月8日更新

ニッカウヰスキーの蒸留所は、国内に北海道余市と宮城県仙台市の2カ所のみです。2014 年のNHK 連続テレビ小説『マッサン』では、国際結婚をした夫婦の愛と強い絆に感動し、同時にウイスキーに興味を持ち、愛飲者が増えたと話題になっていました。今までは、男性的な飲み物と捉えられていたウイスキーですが、最近では、甘い香りにはまるウイスキー女子が増えているのだとか。今も訪れる人の絶えない、人気の宮城峡蒸留所見学に出かけてみませんか?最後には、無料試飲のお楽しみもあります。

ニッカウヰスキーの始まり

日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝氏が、「日本人に本物のウイスキーを飲んでもらいたい。」その一心で取り組んできたウイスキー作りは、本場スコットランドで修行をしたのち、1934年(昭和9年)北海道余市から始まりました。

初めはりんごジュースを製造する「大日本果汁株式会社」としてスタート。その社名の略称「日果」が、カタカナ表記の「ニッカ」へとなってゆきます。多くの困難を乗り越え、初の「ニッカウヰスキー」と「ニッカブランデー」を発売したのが1940年(昭和15年)のことです。

その後、複数の蒸留所で生まれた、個性の違うウイスキーをブレンドし、より芳香なウイスキーを作ることを目的として、宮城峡にも蒸溜所が建設されたのです。

なぜ宮城峡?

仙台駅から車で40分弱の宮城狭は、広瀬川と新川(ニッカワ)が合流する、緑豊かな自然に囲まれた渓谷です。ウイスキーは自然が育むと言われるほど、その土地の環境に左右されます。この地の深い森と清流は、澄んだ空気と霧を生み、樽を乾燥から守り、豊かな香りを封じ込めるのに不可欠な環境でした。

また、蔵王連峰を経て流れてくる清らかな新川の伏流水も、ポイントが高かったようです。竹鶴氏は、初めてこの地を訪れた際、持っていたブラックニッカを新川の清流で割って飲み、味わいを確認したというエピソードが残されています。

さあ!大人の社会科見学へ!

まずはビジターセンターへ

  • マッサンとリタの思い出の品々も展示されています。
  • ドライバーさんに渡されるゲストカード

蒸溜所見学は、ビジターセンターで受け付けをしてからのスタートになります。2017年3月にオープンしたビジターセンターでは、ウイスキーの製造や宮城峡蒸溜所の特徴、ニッカウヰスキーの歴史などを、パネルや展示物で紹介しています。

  • ビジターセンターは明るく開放的

シアターでは、「宮城峡物語」と題された短編映像が放映され、竹鶴政孝氏のウイスキー作りへの熱い想いを知ることができます。

モルトウイスキーができるまでの工程

原料の大麦を使い、モルトウイスキーができるまでの工程を簡単に紹介しますね。

1. 発芽&酵素生成をさせる製麦

2. 発芽後、ピート(草炭)や無煙炭で乾燥させモルト(麦芽)の製造

3. モルトと温水を混ぜ甘い麦汁を作る糖化

4. ろ過した麦汁に酵母を加えて醗酵させ醗酵液(もろみ)を製造

5. もろみを加熱しアルコール分と香味成分を抽出する蒸留

6. 長期間の貯蔵、熟成

見学はキルン塔から開始

さあ、いよいよ見学コースへ出発です。工程2の乾燥が行われるキルン塔からスタートです。

  • キルン塔

燻したピートの香りがモルトに移り、ウイスキー独特のスモーキーな香りが生まれるのです。現在、この乾燥塔は利用されていませんが、蒸溜所のシンボルになっているパゴタ屋根が特徴的です。

仕込棟

  • 仕込棟内

仕込棟では、工程3と4の糖化・醗酵が行われています。この作業は最新のコンピュータによって24時間体制で管理されており、管理室の写真撮影も禁止です。

蒸留棟

工程5の宮城峡蒸溜所には、単式蒸留器(ポットスチル)と、カフェ式連続式蒸溜機がありますが、見学できるのは単式のみになります。

  • 蒸留棟のポットスチル

単式蒸溜器は、スチームでじっくりと焚くタイプで柔らかなモルト原酒を生み出します。カフェ式連続式蒸溜機では、トウモロコシを主原料とするグレーンウイスキーがつくられるそうです。膨らみがあるバルジ型のポットスチルは、テレビで見覚えがある方も多いことでしょう。

貯蔵庫

  • 貯蔵庫

最終工程6の貯蔵庫です。蒸溜液をアルコール分63%程度に調整し、樽に詰めて長期熟成させます。

樽材の成分や熟成期間、気温、湿度など様々な要因をとりこみながら、味わい深く香り高い琥珀色のウイスキーへと成長していく大切な場所です。180,000㎡の敷地内には、現在25棟の貯蔵庫が立ち並んでいます。

ゲストホール

  • ゲストホールでの試飲タイム

コース見学が終了すると、ウイスキーの貯蔵庫を改装したホールで、お待ちかねの試飲タイムです。この日は、竹鶴、スーパーニッカ、アップルワインの3種類(銘柄は変更あり)の無料試飲ができました。お子様やドライバーさん用には、烏龍茶・ジュースも無料です。

  • 原酒コーナー

いろいろ試飲してから購入したいという方には、原酒コーナーもあり、好みのウイスキーを安価(¥200~)で楽しむこともできます。バーテンダーさんがいるので、相談にものって頂けます。

  • ギフトショップ

ギフトショップには、お酒だけではなく、女性が喜ぶウイスキーチョコレートなど目新しいスィーツが、いろいろ揃っています。

帰宅後は、自分へのご褒美に購入した美味しいウイスキーを片手に、大人の休日締めくくりといきますか?乾杯♪

ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所の概要

  • 見学費:無料
  • 休館日(2017年度):2月8日(水)~2月14日(火)、8月25日(金)、12月24日(日)~2018年1月7日(日)
  • 見学案内時間:午前の部 9:00~11:30/午後の部 12:30~15:30
  • 見学所要時間:約70分(見学、試飲等含)
  • 予約:不要(10名以上の団体で来場する場合は、予約が必要)

アクセス

車の場合

東北自動車道・仙台宮城ICより国道48号線を山形方面へ約25分

電車の場合

JR仙台駅からJR仙山線作並駅まで約30分、駅よりシャトルバス(※)かタクシーで5分

※平成29年1月8日(日)から平成29年12月23日(土)までの土曜日・日曜日・祝日に限り、JR作並駅から宮城峡蒸溜所行きのシャトルバスを運行されています(往復)。

バスの場合

仙台駅前より作並温泉行き(市営バス)「ニッカ橋」下車 (所要時間:約60分)

住所・問い合わせ先など

  • 住所:宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
  • 電話:022-395-2865
  • 公式サイト:http://www.nikka.com/

この記事で紹介されたスポットの地図

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※この記事は2017年6月3日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
トラベルライター
お出かけ、食べることが大好き!

日帰りドライブから、国内、海外を問わずお出かけするのが大好きです。ずっとタウン重視でお買い物に夢中の旅でしたが、10年ほど前にアメリカ・サンフランシスコに在住。国立公園めぐりをしたことをきっかけに、自然も大好きになりました。少し歴史を知ってから出かけると楽しいこと、美味しい食べ物や綺麗な風景に出会えると幸せなこと。小さな情報が、誰かの楽しい!や嬉しい!につながったらいいなと思っています。これからも、いろんなところへ出かけて、たくさんの情報を発信してゆきたいと思っています。少しでも参考になれますように!

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