セルビア共和国は日本人にとって情報の少ない国ですが、訪れたら是非食べてほしいセルビアグルメがあります。食事も旅行の大事な一部だから楽しみたい!そんな人に筆者がオススメする、手軽に食べられる簡単なローカルグルメを紹介します。
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セルビアってどこ?
セルビア共和国は、ヨーロッパのバルカン半島の南東に位置する国です。2006年にモンテネグロの分離独立に伴い、現在のセルビア共和国として独立しました。以前の国名であるユーゴスラビア連邦共和国、セルビアモンテネグロと聞いてピンとくる人もいるのではないでしょうか。
歴史的に侵略、支配、独立を繰り返してきたセルビア共和国は、近代史を感じる旅行先としてオススメ出来る国です。そんなセルビアでは、どんな食事がされているのでしょうか?レストランに行かなくても食べられ、簡単でおいしい、ローカルがこぞって食べるセルビアグルメはこちらです!
セルビアグルメを食べよう!
筆者も訪れるまでは知りませんでしたが、セルビアは古くはオスマン帝国の領域だったこともあり、トルコに似たような食文化を持っているんです。トルコ式のコーヒーを習慣として飲んでいる人も多いです。また、ヨーグルトや日本でいうピーマンの肉詰め、ロールキャベツのような料理もセルビアで多く見られますが、これらも、旧オスマン帝国圏内でよくみられる料理のように思います。
1. ピェスカビツァ
トルコでケバブなどの肉料理が伝統的に食べられているように、セルビアでも肉料理は充実しています。中でも、セルビア風ハンバーガーPljeskavica(ピェスカビツァ)は若者にも大人気のファーストフードです。
合挽き肉をパティ状にしてグリルしたもの、レタスやキュウリと言った野菜に、カイマック(生クリームようなもの)をパンにはさんで食べます。お店によっては肉の中にチーズを入れてジューシーさをたっぷりと感じるものにしていたり、シンプルにパンと肉のみ!など様々です。
しかし、どのお店でも手よりも大きいのが特徴。道端のフードバンやお肉屋さんなどでも購入できます。そんなに大きいのに、値段はわずか100円ほどとかなりコストパフォーマンスがいいのも嬉しいです。
2. ラキヤ
Rakija(ラキヤ)とは、プラムや桃、アプリコットなどの果実や蜂蜜を発酵させて作る透明の蒸留酒で、アルコール度は40%前後、高いものは60%にもなります。セルビアでは食前酒として、家庭やレストランでよく飲まれています。
アルコール度が非常に高いため、ショットグラスなどを使って、約30mlの少な目の量で飲みます。発酵年数の若いものは、色が薄めです。一番一般的なのがプラムのラキヤですが、フルーツを砂糖で漬け込んだラキヤは飲みやすく、女性にもオススメです。
セルビアの首都ベオグラード中心部にある「RAKIA BAR」では、英語の話せるバーテンダーが親切に自分好みのラキヤを勧めてくれます。強いお酒ですが、一度は試してみてほしいお酒です。
- ラキア・バー
- セルビア / 居酒屋・バー
- 住所:Добрачина, Београд地図で見る
- Web:http://www.rakiabar.com/pocetna.1.html
3. パラチンケ
ルーマニアが起源とされる薄い皮のパンケーキpalačinke(パラチンケ)は、バルカン半島で広くみられるデザートです。いわゆるクレープのようなものですが、近隣諸国でも同様のものが食べられており、名前が違ったり、ちょっと発音が違ったりします。
パンケーキの中に、クルミ、ジャム、チョコレート、バター、アーモンド、バナナなどを挟んで食べます。これを食事として食べる家庭もあるとか。
いかがでしたか?
セルビアはどんな食べ物が食べられているのかあまりイメージの沸かない国ですが、歴史的に様々な文化が交差することで、今のセルビア共和国が出来ているんだと食事からも感じることができます。ヨーロッパでも東欧はまだ行ったことがない、ディープな旅先を探している方、セルビアはいかがでしょうか?