「安乗神社(あのりじんじゃ)」は三重県志摩市阿児町安乗にある神社です。小さいながらも全国から一定の参拝者を集めているちょっと変わった神社で、販売されている「波乗守(なみのりまもり)」はSNSなどでも画像が出てくるほど人気の御守です。
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安乗神社とは
「安乗神社」は三重県志摩市阿児町安乗にある小さな神社です。伊勢志摩には伊勢神宮や二見興玉神社など、有名な神社が数多くあるためにあまりピックアップされることはありませんが、こちらの安乗神社も全国から一定数の参拝者を集める隠れた観光スポットです。
全国から参拝客を集める理由のひとつは、後ほど紹介する「波乗守」。この記事では、安乗神社と波乗守についての紹介をしていきます。
安乗という場所について
安乗神社がある安乗(あのり)は、先述の通り志摩市にある地名で、人口2,000人弱の比較的小さい地域です。産業は漁業が盛んで、あのりふぐをはじめさまざまな海産物が水揚げされています。観光地として有名なのは安乗神社のほかに安乗埼灯台で、「四角形の珍しい形」と「登れる灯台」という2つのコピーを掲げています。
- 安乗埼灯台
- 志摩 / 展望・景観 / ドライブスポット / 穴場観光スポット / 展望台 / 灯台
- 住所:三重県志摩市阿児町安乗794−1地図で見る
- 電話:0599-47-5622
- Web:http://anorisaki.com/
安乗神社の歴史
1592~1593年頃、九鬼水軍を率いた九鬼嘉隆(くきよしたか)が安乗沖を航行していた際、風が止んで進行が出来なくなりました。その時に現在の安乗神社に参拝したところ、たちまち風が吹いて安全に航行を再開することが出来たと言われています。
当時の一帯の地名は「安乗」ではなく「畔乗(あのり)」と言われており、安乗神社も「八幡社」でしたが、上記の出来事をきっかけにそれぞれ現在の名称に変えられたとも伝えられています。
安乗神社の風景
参道
参道を見ても分かる通り、本当に規模が小さな神社です。ですが、きちんと手水舎もあり、神社として現在もしっかりと管理され信仰されているということが伺えます。
本殿
鳥居をくぐると、すぐ目の前に出てくるのが本殿です。御祭神として、海の神様である綿津見命(わたつみのみこと)などが祀られていますので、忘れずに参拝しておきましょう。
鉄製砲身
過去、海上からの敵の襲来に備えるため、的矢湾に向けて設置されていた大砲の砲身が境内に展示されています。海と深い関わりを持つ安乗ならではの展示と言えます。
神社裏からの景色
神社の境内から景色は見えませんが、参道を少し外れて裏に回り込むと安乗の集落とともに広がる海の様子を見ることができます。晴れている日の景観は最高で、岬に居ることを実感させるような素晴らしい風景が広がっています。参拝の際はぜひ、神社の裏にも足を運んでみて下さい。
駐車場
安乗神社に至るまでの道は結構狭いので、車を停められるのかどうか不安になってしまうこともあるかと思いますがご安心下さい。安乗神社には、駐車場があります。
集落内の道は舗装こそされていますが狭い上に入り組んでいるので、路上に駐車すると他の車の邪魔になってしまいます。地元住民の方の迷惑にならないためにも、車はしっかり所定の場所に駐車するようにしましょう。
「波乗守」
タイトルでも触れた「波乗守」がこちら。「安全に乗る」「よい波に乗る」という意味を持った御守となっており、全国の自転車・バイク乗りやサーファーの間で静かに話題になっています。
白と黒のシンプルな色使いで、中心には鮫と波が刺繍されています。鮫は古来から海の安全や神様と深い関わりがあるとされ、サーファーの中には鮫の歯をお守りとして持つ人も居るほどです。御守の授与料は1,000円です。
アクセス
- 近鉄 「鵜方駅」 から 三重交通バス 「安乗」バス停 まで 25分
- 志摩市街地 から 車で 15~20分
まとめ
「安乗神社」はいかがでしたか?少しメインの観光地からは離れてしまいますが、安乗の漁村的な雰囲気も含めて、楽しむことができるエリアになっています。志摩を観光される際はぜひ、安乗神社を選択肢に入れてみてくださいね!