常滑市

【愛知】風情ある焼き物の街「常滑」を散策しよう

取材・写真・文:

奈良在住
訪問エリア:25都道府県

2022年1月21日更新

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写真:ゆきたか

愛知県常滑(とこなめ)市は、常滑焼で知られる焼き物の街です。市内中心部には、古い登り窯や煙突、常滑焼の土管が使われた風情ある通りがあり、多くの人が散策に訪れています。陶磁器の買い物や、カフェでの飲食も楽しい常滑を訪れてみませんか?

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常滑市とは

  • 写真:ゆきたか

常滑市は、愛知県西部にある、人口約5万9千人の都市です。平安末期から焼き物の産地として栄え、瀬戸、信楽、越前、丹波、備前と並んで、日本六古窯(ろっこよう)と呼ばれいますが、常滑はそれらのなかでも最も古く、最大の規模を誇ります。

現在でも窯業は主な産業ですが、ほかに漁業、農業などもさかんです。2005年、常滑市の沖合約1.5kmに中部国際空港が開港すると、対岸にはショッピングモールなども開業し、歴史を感じる焼き物の街に、新たな魅力が加わりました。

やきもの散歩道を散策しよう

「やきもの散歩道」は、レンガ造りの煙突や窯、陶器の廃材を利用した坂道などを眺めながら歩ける遊歩道で、常滑市の人気観光スポットです。陶磁器のお店や飲食店、休憩所も点在しているので、それぞれに立ち寄りながら歩いてみましょう。

散歩道にはAコース(1.6km 所要時間約60分)とBコース(4km 所要時間約2時間30分)があります。今回の記事では、Aコースを紹介します。

やきもの散歩道
常滑市 / 町・ストリート / 女子旅 / 穴場観光スポット / 観光名所
住所:愛知県常滑市栄町地図で見る
Web:http://tokonamesanpo.jp/

常滑駅からやきもの散歩道へ

  • 写真:ゆきたか

やきもの散歩道へは、名鉄の常滑駅から徒歩で向かうことができます。駅前の道路を東に数分歩けば、ネコの焼き物が多数並んでいるのが見えてきます。この通りは、まねき猫通りと呼ばれており、可愛らしい猫がコンクリートの壁に飾られています。

  • 写真:ゆきたか

さらに歩き、常滑焼の展示即売も行っている「陶磁器会館」手前を右に曲がると、やきもの散歩道がスタートします。坂道には、常滑焼の土管が並んでおり、焼き物の街に来たことを感じさせます。ここからは迷路のような細い道を歩きますので、陶磁器会館か、常滑駅にある観光案内所で地図をもらっておくと便利です。

常滑市陶磁器会館
常滑市 / 観光案内所・ビジターセンター
住所:愛知県常滑市栄町3-8地図で見る
電話:0569-35-2033

見守り猫「とこにゃん」

  • 写真:ゆきたか

見守り猫「とこにゃん」は、やきもの散歩道のシンボルとも言える、巨大な招き猫です。駅から続く通りに面した高台から、常滑の街を見守っています。散歩道のコースからいったん少し戻りますが、通りからは見えにくいので、近くで見てみてくださいね。

とこにゃん
常滑市 / モニュメント
住所:愛知県常滑市栄町地図で見る

廻船問屋 瀧田家(かいせんどんや たきたけ)

  • 写真:ゆきたか

瀧田家は、江戸時代から明治時代に廻船業を営んでいました。廻船とは、港から港へと、人や物資を運んで回る船のことで、常滑でもかつて多くの廻船主が住んでいました。

こちらでは、1850年頃に建築された瀧田家の建物を、常滑市が復元・整備し、一般に公開しています。建物内には、幕末から明治中期まで使われていた、菜種油を用いる灯具「無尽灯(むじんとう)」や、和船の模型のほか、海運の歴史についてを映像や資料で分かりやすく展示しています。

  • 写真:ゆきたか
  • 写真:ゆきたか瀧田家の離れ

主屋、土蔵、離れからなる瀧田家はとても立派なもので、主屋や離れには趣きのある庭もあります。特に主屋の庭には、甕(かめ)に落ちる水が反響して、琴のような音が聞こえる「水琴窟(すいきんくつ)」もありますので、ぜひ見てみてください。

廻船問屋 瀧田家
常滑市 / 建造物 / 歴史的建造物
住所:愛知県常滑市栄町4-75地図で見る
電話:0569-36-2031

でんでん坂

  • 写真:ゆきたか焼酎瓶の擁壁が特徴のでんでん坂

でんでん坂は、廻船問屋 瀧田家の南側にある坂道です。この坂道のある丘が、でんでん山と呼ばれていることから、このような名前が付いたそうです。坂道の壁には、常滑焼の焼酎瓶が一面に敷き詰められており、坂の下から眺めると壮観です。

でんでん坂
常滑市 / その他スポット
住所:愛知県常滑市栄町4-75地図で見る

土管坂(どかんざか)

  • 写真:ゆきたか

土管坂には、常滑焼の古い土管が坂道に多数並んでおり、やきもの散歩道を代表する景色となっています。明治期の土管、昭和期の焼酎瓶が擁壁に使われ、さらに坂道にも「ケサワ」という土管の焼成時に使った捨て輪を敷き詰めており、滑らずに歩けるように工夫されています。焼き物で作られた坂道を歩き、記念撮影してみてください。

土管坂
常滑市 / 女子旅
住所:愛知県常滑市栄町地図で見る

登窯広場 展示工房館

  • 写真:ゆきたか

登窯(のぼりがま)広場は、登窯や、やきもののモニュメントがある公園です。ベンチもあり、散策途中の休憩にも利用したいスポットです。

公園内にある展示工房館では、登窯の見学や、素焼きの陶器への絵付け体験が行えます。1階に展示されている登窯は、両面焚倒焔式角窯(りょうめんだきとうえんしきかくがま)という珍しいもので、窯の正面に2つの入口があるのが特徴です。窯の中に入って見学することもできますよ。

登窯広場 展示工房館
常滑市 / 体験・アクティビティ
住所:愛知県常滑市栄町6-145地図で見る
電話:0569-35-0292
Web:https://kobokan.jimdo.com/

登窯

  • 写真:ゆきたか

登窯広場にある登窯は、1887年(明治20年)頃に築かれ、1974年(昭和49年)まで使われていました。高さの異なる10本の煙突や、8つの焼成窯を持つ立派なもので、その大きさは日本最大級と言われています。

1982年には、国の重要有形民俗文化財に指定され、さらに平成19年11月には、近代化産業遺産にも認定されました。

  • 写真:ゆきたか
  • 写真:ゆきたか

登窯は、ぐるっと一周して見学することができます。年月の経過を感じさせる重厚な煙突、緻密に積み上げられたレンガの焼成窯をじっくり観察してみてください。

登窯
常滑市 / 遺跡・史跡
住所:愛知県常滑市栄町6地図で見る
電話:0569-35-0292

買い物や飲食を楽しもう

たくさんある陶磁器の店

  • 写真:ゆきたか

やきもの散歩道には、陶磁器のお店がたくさんあります。招き猫や動物の置物など、部屋や庭に飾りたくなるものから、茶碗、コップ、皿などの実用的なものまで様々です。

  • 写真:ゆきたか
  • 写真:ゆきたか

値段も数百円ぐらいからあり、自宅用に買って帰るのにはちょうど良いでしょう。デザイン性に優れたものも多数ありますので、じっくりと選んで贈り物にするもの良いかもしれませんね。

土管坂休憩所

  • 写真:ゆきたか

土管坂を登り切った場所には、休憩所が設けられています。こちらでは飲み物や軽食をいただいたり、お土産コーナーで陶磁器や特産品を購入することができます。

カフェのメニューには、土管の形をしたジョッキに入ったソーダ水、「土管ソーダ水」(380円)、土管クリームソーダ水(430円)など、ちょっと変わったものがあります。

  • 写真:ゆきたかいちじくのシロップがたっぷりかかったかき氷。
  • 写真:ゆきたかいちじくわらび餅

特産のいちじくを使ったメニューもいただけます。暑い時期には、いちじくのかき氷を味わってみてください。いちじくのコクのある甘みが、存分に感じられて美味しいですよ。

また、いちじくのわらび餅もおすすめです。こちらでは冷凍で提供されるので、すぐには食べられませんが、1時間ほどで食べ頃になるので、散策後に味わえます。

  • 写真:ゆきたか

高台にある風通しの良い休憩所は、散策の途中にひと息つくのに最適です。窓からは、常滑の街が眺められ、景色も良いですよ。

土管坂休憩所
常滑市 / カフェ・喫茶店 / かき氷
住所:愛知県常滑市栄町4丁目-120地図で見る
Web:http://lovetoko.com/resthouse/index.php

常滑やさい村

  • 写真:ゆきたか

常滑やさい村では、地元常滑や愛知の新鮮な野菜、特産品を販売しています。知多半島の魚介類を加工した干物、地元で作られた菓子や調味料まで豊富に揃っているので、散策の最後に立ち寄ってお土産を買うのも良いでしょう。秋には特産のいちじくも並びますが、休日などにはすぐに売り切れるようです。

常滑やさい村
常滑市 / ファーマーズマーケット
住所:愛知県常滑市栄町7丁目-7地図で見る
電話:0569-89-8360

常滑屋

  • 写真:ゆきたか

常滑屋は、土管工場であった建物を改装して平成7年にオープンしたお店で、カフェにギャラリーを併設しています。土管を椅子に使った雰囲気ある店内で、常滑焼の陶磁器を眺めながら、ドリンクやランチをいただけます。

ランチのおすすめは、「常滑ちらし」(1,260円)です。こちらは、旬の地魚を使ったてこね寿司に、汁物、煮物、デザートがセットになったものです。

酢飯の上に、鮮度の良さを感じる魚の刺身や、細く切った大葉がたくさん散らされており、あっさりとした味で箸が進みます。名物の海苔や、地豆と呼ばれる落花生の煮物も付いており、常滑らしさが感じられるのも魅力です。

  • 写真:ゆきたか

食後のお楽しみは、常滑焼の器でいただくデザートです。季節の和菓子か洋菓子を選択できます。食後においしいデザートを常滑焼の器でいただくのは格別ですし、良い思い出になりますよ。

常滑屋
常滑市 / カフェ・喫茶店 / ランチ
住所:愛知県常滑市栄町3丁目-111地図で見る
電話:0569-35-0470
Web:https://hakurou.com/tokonameya/index.htm

おわりに

常滑市の人気観光スポット「やきもの散歩道」はいかがでしたか?常滑駅からちょっと歩けば、迷路のように入り組んだ、風情ある路地の散策が楽しめます。

今回はAコースを紹介しましたが、お時間のある方は約4kmのBコースにチャレンジし、さらに深く焼き物に親しんでみてはいかがでしょうか?散策途中には、陶磁器の店や常滑の名物メニューがあるカフェに立ち寄って、焼き物の街「常滑」を堪能してくださいね。

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この記事を書いたトラベルライター

奈良在住 日本酒好きなブロガー&ライター
半日でも時間があれば、どこかへ出かけたい性格です。行ったことのない街やカフェ、公園などに出かけ、お気に入りの場所を増やしていくことを楽しんでいます。日本酒が好きで、旅先では必ず地酒を買い求めます。公共交通機関を使って旅行やお出かけをすることも多いので、列車などでの旅を楽しみたいという方の参考になるような記事も書いていきたいと思っています。
http://odekake-ks.jugem.jp/

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