まるでジブリアニメ『天空の城ラピュタ』のようだと話題の廃墟要塞「友ヶ島(ともがしま)」。ミステリアスな雰囲気が漂う島の中は、フォトジェニックなスポットがたくさん!しかも大阪から意外と近い!冒険旅にもってこいな、島の魅力をご紹介します。
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無人島「友ヶ島」の基本情報とアクセス方法
「友ヶ島」の基本情報
神秘的な雰囲気が堪能できる人気廃墟スポット友ヶ島は、和歌山県と兵庫県・淡路島との間に位置する無人島群、「沖ノ島」「地ノ島」「虎島」「神島」の4つの小さな島の総称です。
観光のメインスポットである沖ノ島は、明治期から第二次世界大戦時まで旧日本軍の要塞となっていた島で、今でも当時の砲台や宿舎の跡が残っています。
定員制・1日数本の友ヶ島汽船のフェリーに乗っていざ上陸!
大阪からフェリー乗り場までのアクセス
加太港フェリー乗り場までのアクセスは、車または電車にて。
電車で行く場合には、大阪なんば駅から南海電鉄「特急サザン」に乗車、加太線に乗り換えて加太駅で下車し、そこから徒歩20分ほどでフェリー乗り場へと到着します(大阪からの片道約1時間40分)。
- 友ヶ島汽船フェリー乗り場
- 和歌山市 / 乗り物
- 住所:日本 〒640-0103 和歌山県和歌山市加太地図で見る
- 電話:073-459-1333
- Web:http://tomogashimakisen.com/
友ヶ島汽船の運行情報
友ヶ島汽船のフェリーは、和歌山市の加太港から1日に数便出ています。
フェリーの定員は100名で運航時間は季節によって異なり、人数が多い日には整理券配布制となり希望の時間に乗れないこともあるそうなので、余裕を持って行動したいですね。
運行情報など、詳しくは友ヶ島汽船のサイトをチェック!→こちら
フェリー出港から20分ほどで、友ヶ島内のメインスポット、沖ノ島の船着き場「野奈浦桟橋」に到着します。
船内の椅子に座りながら海を眺めるもよし、デッキで揺られながら潮風を浴びるのもとっても気持ちいですね。冒険のワクワク感が高まります。
廃墟な要塞・友ヶ島への冒険スタート!準備をお忘れないように
無人島で廃墟だからといっておどろおどろしい雰囲気ではなく、芝生の広場や案内看板があり冒険のエントランスというイメージ。
瀬戸内海国立公園に属し、和歌山県の観光地として人気の友ヶ島ですが、緑茂る山へ歩みを進めると、すぐに険しい道が現れます。
森の奥で怪我をしてしまっては大変です。パンツスタイルに体温調節が出来るよう脱ぎ着できる服、履きなれた運動靴が好ましいです。また島内では、食べ物や飲み物の販売はされていないので、食料の準備もお忘れないように(入り口付近に自動販売機はありますが、念のために)。
ライト必須!第3砲台跡の地下通路探索
島内にある建物の階段などは、実際に登ることができます。崩れかけている場所や滑りやすくもなっているので、よく注意して散策したほうが安全です。立ち入り禁止の箇所も多々あるのでご注意ください。
昔砲台が設置されていた「第3砲台跡」には、冒険心をくすぐられる地下通路があります。
急な石の階段を降りていくと、暗闇で包まれライトなしでは歩けない迷路のような地下通路。事前に小さな懐中電灯やスマホのライトなどを用意しておいたほうがいいです。
フォトジェニックなポイント目白押し!
一番人気のレンガ造り弾薬庫
先に紹介した第3砲台跡の敷地内にあるレンガ造りの弾薬庫は、草木に侵食されてノスタルジックな雰囲気が漂います。普段見ることのない空間は、なんともフォトジェニック♪
フォトグラファーやコスプレイヤーにも人気のスポットなので、要チェックです!
歴史が香る建物たち
島内には6カ所の砲台跡のほか、海軍聴音所、弾薬庫、軍馬舎、将校官舎、厠など、当時の様子をうかがえる建造物がたくさん残されています。ポイントポイントを巡るのにはかなりの距離を歩きます。事前に見たい場所を想定しておいたほうが、時間、体力的にも回りやすいです。
日本の最南端の洋式灯台
海に見事に映える洋式灯台は、廃墟感とは真逆の爽やかな雰囲気で心洗われます。
実は日本の最南端地で、日本標準時子牛線(東経135度)が通る友ヶ島。そのことがわかる看板があるので、アルバムの1ページにしてみてはいかがでしょうか。
海に浮かぶ第2砲台
海が見えるロケーションがなんとも美しい第2砲台は、一度も使用されることのないまま爆破処分されたそうで、その壊滅具合が廃墟好きにはたまりません。
大きな亀裂が入った建物を間近で見られるのは貴重です。
友ヶ島に関して、知っておきたい情報
島内でのキャンプやBBQは許可制
許可を取ればキャンプやBBQを楽しむ事もできる友ヶ島。
キャンプやBBQをする場合、事前に友ヶ島案内センターに連絡をする必要があります。専用のキャンプ場は「南垂水広場キャンプ場」「池尻広場キャンプ場」の2ヶ所です。
※注意事項※(和歌山市のHPより抜粋)
・キャンプ場内での持ち込みコンロ・カマド等以外での火の使用はできません。直火で芝生等を燃やすのもご遠慮ください。
・島内の井戸水は飲用ではありません。
・持ち込んだものはごみも含めて必ず持ち帰ってください。
・島内には公衆トイレは3か所しかありません。
- 南垂水広場キャンプ場
- 和歌山市 / アウトドア・スポーツ
- 住所:〒640-0103 和歌山県和歌山市加太地図で見る
友ヶ島に唯一ある海辺の宿は「海の家」
キャンプには慣れていないけれど、友ヶ島に宿泊してみたいという方は、島内に唯一ある宿泊施設海の家さんでどうぞ。
上の写真のように昔は他にも宿泊施設があったようですが、今では建物は劣化し、内装なども時が止まっているかのようで、そんな建物たちも廃墟感満点でした。
- 海の家(うみのや)
- 和歌山市
- 住所:〒640-0103 和歌山県和歌山市加太地図で見る
- 電話:073-459-1636
- Web:http://uminoya.co/index.php
終わりに
参考までに、筆者は今回、第3砲台→弾薬庫→将校宿舎跡→大展望台→海軍聴音所→灯台→第1砲台→第2砲台→第5砲台と周り、休憩を挟みながら約3時間半かかりました。
廃墟や冒険、探検がお好きな方、ぜひ友ヶ島へ足を運び、豊かな自然と歴史背景が醸し出す独特な雰囲気に酔いしれてみてはいかがでしょうか。