以前トリップノートでは、ガーナ旅行で注意すべき文化や習慣についてご紹介させていただきました。今回は、旅行前に知っておくと便利なガーナの移動事情についてご紹介します。ちょっと不便なガーナ国内での移動ですが、ご安心ください。本記事でご紹介する5つのことを事前に知っておけば、旅行にグンと余裕が出ること間違いなし!ガーナ旅行の前にぜひ本記事をご一読し、快適なガーナ旅行をお楽しみください。
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1. 時間が読めない
ガーナの移動は一部の交通手段を除き、基本的に出発および到着時刻が定まっていません。車が満席になったら出発するシステムです。
ちなみに筆者は、ガーナ第2の都市クマシから、第3の都市タマレに行くバスを9時間待ったことがあります。
日曜日の午前中は特に人の集まりが悪く、時間がかかります。できるだけ移動の予定を入れないほうが無難です。
車が出発してからも、安心できません。途中で車が故障し、数時間足止めを食らうということも多々あります。
以上のことより、ガーナの移動は時間が読めません。旅行スケジュールは時間にかなり余裕を持って立てましょう。
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2. スーツケースは避ける
ガーナ旅行の移動には、スーツケースよりバックパックが断然便利です。スーツケースを避けるべき理由は、以下の3つです。
(1) 道が悪い
ガーナでは、首都でも大通りから少し道を逸れると未舗装の場所がまだまだ多く存在します。舗装されていない場所でスーツケースを引いて歩くのは至難の業。たとえ舗装されている道でも、穴ぼこだらけ。車輪が引っ掛かり、壊れてしまう危険性も高いです。
(2) 荷物を荷台に置けない可能性も
トロトロ(乗り合いバス)での移動時も、荷台が先客の荷物ですでに埋まっていると、荷物を荷台に載せられないことがあります。そうなると荷物は座席の足元に置くか、膝の上に抱えて数時間耐えることになります。バックパックなら、膝の上に抱えるのもスーツケースよりは楽です。
(3) 階段を昇るのが大変
首都の高級ホテル以外の宿泊先では、エレベーターはまずありません。階段を自力で昇る可能性を考慮すると、やはりスーツケースは不便です。
以上の理由から、ガーナ国内の移動にスーツケースは不向きです。ずっと首都のみに滞在するのであればスーツケースでも問題ありませんが、旅行中に何度も移動をする予定であれば、バックパックをお勧めします。
3. 移動前に細かいお金を用意
バスやタクシーで移動をする際は必ず、数枚の小銭(5、10、20、50ペセワ)と、紙幣なら1セディか2セディ札、最低でも5セディ札をお財布の中に数枚用意しておきましょう。
乗車代金の支払い
バスに途中乗車する場合、車内で支払いをすることになります。メイツ(車掌)はお釣りを持ち合わせていないこともあります。その場合、ほかの乗客に両替を求めることになってしまいます。
場所によっては両替に手数料がかかることがあります。そのため、50セディ札や20セディ札での支払いは非常に嫌がられます。
車窓からの買い物
移動途中には、車の窓から飲み物や食べ物を購入することができます。その際、お釣りのないように支払いをしないと、車が急に動き出してしまいお釣りを受け取れない、という事態が発生する危険性があります。そのような事態を避けるためにも、各種小銭と紙幣を持っていると安心です。
4. 特等席は助手席
乗り合いバスもタクシーも、空いている席に奥から詰めて座る形式です。
座席にも良し悪しがあります。ガーナのバスは日本のバスと違って、車内に通路はありません。途中下車するとき、1番奥に座っているとほかの乗客に1度車を降りてもらうことになります。
座席の種類
トロトロの座席は、前方から次のように呼ばれています。
- 助手席列:フロント
- 1番目の列:ファースト
- 2番目の列:セカンド
- 1番後ろの列:バックシート
フロント
最もお勧めなのは、助手席「フロント」。車を降りやすいですし、途中下車したいときにはドライバーに直接降車場所を伝えることができます。
ファースト/セカンド
次にお勧めなのがメイツ(車掌)の横。トロトロで何かあったときに頼りになるのはメイツ。メイツの隣に座っておけば、何かと安心です。
メイツの座席は、小さめのトロトロの場合は1番目の列「ファースト」。大きめのトロトロの場合は2番目の列「セカンド」。いずれの場合もドアの1番近くに座ります。空席があれば、迷わずメイツ席の横に座りましょう。
なお、小さめのトロトロの場合、1番目の列「ファースト」はほかの列と比べて比較的座席も広く、快適です。
バックシート
最も避けるべき座席は、1番後ろの列「バックシート」の左奥。降車が不便な上、メイツとのやりとりもしづらいです。
5. どこでもトイレ
ガーナのバスには、トイレはありません。その代わり、移動中にトイレに行きたくなったらいつでも「メイツ」と呼ばれる車掌に声をかけて車を停めることができます。ところが、安心するのはまだ早い!「トイレのある場所で車を停めてくれる」のではありません。
「車の停まった場所でトイレをする」のです。適当な草むらや家の影に隠れてトイレをするのがガーナでは一般的です。そのため、移動時・外出時は常にティッシュを携帯するのをお忘れなく。
運が良ければ、トイレのあるガソリンスタンドで車を停めてもらえます。その場合は有料の可能性があるので、ご注意を。
最後に
不便な移動こそ、アフリカ旅の醍醐味。乗り合いバスでの移動は苦労も多いですが、現地の人々との交流には最高の場です。ぜひガーナ国民の足であるトロトロに乗って、アフリカンライフの一部を体感してみてください。
※ガーナで現地の人々と交流を行う際の留意点は、以下の関連記事「文化・習慣編」をお読みください。