ガーナ
ガーナ観光
海岸線沿いに並ぶ世界遺産の城塞群

旅行の前に読んで!ガーナ旅行で注意する5つのこと~移動編~

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:12ヶ国

2020年4月16日更新

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写真:Adjoa

以前トリップノートでは、ガーナ旅行で注意すべき文化や習慣についてご紹介させていただきました。今回は、旅行前に知っておくと便利なガーナの移動事情についてご紹介します。ちょっと不便なガーナ国内での移動ですが、ご安心ください。本記事でご紹介する5つのことを事前に知っておけば、旅行にグンと余裕が出ること間違いなし!ガーナ旅行の前にぜひ本記事をご一読し、快適なガーナ旅行をお楽しみください。

この記事の目次表示

1. 時間が読めない

ガーナの移動は一部の交通手段を除き、基本的に出発および到着時刻が定まっていません。車が満席になったら出発するシステムです。

ちなみに筆者は、ガーナ第2の都市クマシから、第3の都市タマレに行くバスを9時間待ったことがあります。

日曜日の午前中は特に人の集まりが悪く、時間がかかります。できるだけ移動の予定を入れないほうが無難です。

  • 写真:Adjoaずらっと並ぶ出発待ちのトロトロ(乗り合いバス)たち

車が出発してからも、安心できません。途中で車が故障し、数時間足止めを食らうということも多々あります。

  • 写真:Adjoa雨季にはバスがぬかるみにはまって足止めを食らうことも

以上のことより、ガーナの移動は時間が読めません。旅行スケジュールは時間にかなり余裕を持って立てましょう

【関連記事】

ちょっと不便だけどそれが良い!ガーナの3大移動手段に挑戦しよう!

2. スーツケースは避ける

ガーナ旅行の移動には、スーツケースよりバックパックが断然便利です。スーツケースを避けるべき理由は、以下の3つです。

(1) 道が悪い

ガーナでは、首都でも大通りから少し道を逸れると未舗装の場所がまだまだ多く存在します。舗装されていない場所でスーツケースを引いて歩くのは至難の業。たとえ舗装されている道でも、穴ぼこだらけ。車輪が引っ掛かり、壊れてしまう危険性も高いです。

  • 写真:Adjoaガーナの典型的な未舗装でこぼこ道

(2) 荷物を荷台に置けない可能性も

トロトロ(乗り合いバス)での移動時も、荷台が先客の荷物ですでに埋まっていると、荷物を荷台に載せられないことがあります。そうなると荷物は座席の足元に置くか、膝の上に抱えて数時間耐えることになります。バックパックなら、膝の上に抱えるのもスーツケースよりは楽です。

  • 写真:Adjoaバスの荷台が先客の荷物でいっぱいになっていることも珍しくない

(3) 階段を昇るのが大変

首都の高級ホテル以外の宿泊先では、エレベーターはまずありません。階段を自力で昇る可能性を考慮すると、やはりスーツケースは不便です。

以上の理由から、ガーナ国内の移動にスーツケースは不向きです。ずっと首都のみに滞在するのであればスーツケースでも問題ありませんが、旅行中に何度も移動をする予定であれば、バックパックをお勧めします。

3. 移動前に細かいお金を用意

バスやタクシーで移動をする際は必ず、数枚の小銭(5、10、20、50ペセワ)と、紙幣なら1セディか2セディ札、最低でも5セディ札をお財布の中に数枚用意しておきましょう。

乗車代金の支払い

バスに途中乗車する場合、車内で支払いをすることになります。メイツ(車掌)はお釣りを持ち合わせていないこともあります。その場合、ほかの乗客に両替を求めることになってしまいます。

場所によっては両替に手数料がかかることがあります。そのため、50セディ札や20セディ札での支払いは非常に嫌がられます。

車窓からの買い物

移動途中には、車の窓から飲み物や食べ物を購入することができます。その際、お釣りのないように支払いをしないと、車が急に動き出してしまいお釣りを受け取れない、という事態が発生する危険性があります。そのような事態を避けるためにも、各種小銭と紙幣を持っていると安心です。

  • 写真:Adjoaガーナの各種紙幣(セディ)と小銭(ペセワ)。写真にはありませんが10ペセワも存在します。

4. 特等席は助手席

乗り合いバスもタクシーも、空いている席に奥から詰めて座る形式です。

座席にも良し悪しがあります。ガーナのバスは日本のバスと違って、車内に通路はありません。途中下車するとき、1番奥に座っているとほかの乗客に1度車を降りてもらうことになります。

座席の種類

トロトロの座席は、前方から次のように呼ばれています。

  • 助手席列:フロント
  • 1番目の列:ファースト
  • 2番目の列:セカンド
  • 1番後ろの列:バックシート

フロント

最もお勧めなのは、助手席「フロント」。車を降りやすいですし、途中下車したいときにはドライバーに直接降車場所を伝えることができます。

ファースト/セカンド

次にお勧めなのがメイツ(車掌)の横。トロトロで何かあったときに頼りになるのはメイツ。メイツの隣に座っておけば、何かと安心です。

メイツの座席は、小さめのトロトロの場合は1番目の列「ファースト」。大きめのトロトロの場合は2番目の列「セカンド」。いずれの場合もドアの1番近くに座ります。空席があれば、迷わずメイツ席の横に座りましょう。

なお、小さめのトロトロの場合、1番目の列「ファースト」はほかの列と比べて比較的座席も広く、快適です。

バックシート

最も避けるべき座席は、1番後ろの列「バックシート」の左奥。降車が不便な上、メイツとのやりとりもしづらいです。

  • 写真:Adjoaバックシートに座って撮影したトロトロの車内。ご覧の通り、通路はない。

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この記事を書いたトラベルライター

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