今や旅行会社を訪れずとも、自身で旅行手配がオンライン上で可能な時代に。一度は利用したことのある方もいるのではないでしょうか。時間にとらわれず格安で航空券の購入もできることがメリット。日本語訳もしっかりと整い、私たちはより利用しやすくなりました。無事に航空券を購入でき出発できればいいのですが、安いからにはなにかしらの落とし穴が!話題の海外航空券格安サイトを使うことでのデメリットと注意点を解説します。
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海外航空券格安サイトを使うメリット!いつでもどこでも安く購入可能!
海外航空券格安サイトが日本でも浸透してきました。国内の旅行窓口を通すより、さらに安く旅行手配ができることが魅力の一つです。しかしそこには潜む罠が!実はこういったリスクがあっての格安航空券なのですが、具体的にはどういったデメリットが命取りとなるのか順を追って解説します。
いきなり暗い話題に入る前に、海外航空券格安サイトがどういったものかなのか、初めて知る人のために簡単にメリットを解説します。
- 24時間、時間問わず航空券や旅行の手配が可能!
- オンライン検索で最も安い航空券を探すことも可能!
- 支払いもその場でクレジットカードで可能!
そのほかにもありますが、いつでも気軽に旅行手配を行えることが大変嬉しい点ですよね。気軽さゆえ、初めての利用者や慣れない人にとって陥りやすいトラブルを、元航空会社職員の視点から解説します。
海外航空券格安サイトのデメリット!たった1文字のミスで水の泡!航空券購入時こそ慎重に!
自身で旅行手配(主には海外航空券購入)を行うため、その分人件費が浮くことで、安く航空券を手配できます。しかしミスをすると全てあなたの責任に。些細なミスでせっかく購入した航空券が水の泡になるこもあるのです。
こういった格安航空券だからこそ、返品取消し不可であったり、高額な変更手数料を設けられている条件の場合が多く、安く購入したゆえにミスが許されません。
代表的なミスの例が、以下のとおりです。
(1).予約の名前のスペルミス
「間違えたって変更してもらえばいいじゃないか。」とお思いの方もいるでしょうが、航空券は国境をまたぐものであり、一席数万もする飛行機の座席をこういったケアレスミスのために簡単に変えられないのが現実です。
そのため通常は旅行代理店がミスのないように行うのですが、今や自身でオンラインで手配を行う最中、私たちが旅行代理店同様の責務を抱えなければならないのです。安く航空券を手にできる代わりの代償が、高額な変更手数料やキャンセル不可といった条件。格安ゆえに代償も大きく、より私たちはミスができないのです。
国によっての判断はまちまちですが、パスポートの名前と航空券の名前が確実に一致していないと入国させてもらえない国は数多くあります。特に先進国であれば、予約を変更をしないことには入国できない可能性の方が高いです。またLCC(格安航空会社)などであれば予約変更も簡単に行えない場合がほとんどですので、場合によって高額な変更手数料や、厳しい場合は完全に航空券を買いなおす必要もあります。
キャンセル不可のチケットであれば、支払ったお金も戻ってこないなんて悲しい結果も。つまり安く手に入れた航空券は無効となり、時に水の泡となるのです。
(2).姓名が逆の状態での予約
外資系旅行会社からの申し込み時にありがちですが、どちらが苗字なのか、入力の際にはわからないときもあります。気軽さゆえやすい金額に胸踊らせ姓名を逆に入れてしまうと、その航空券も無駄になってしまうのです。
海外航空券格安サイトこそ、入力時に気をつけて見なければなりません。英語である場合、きちんとどちらが姓なのか把握した上で予約するようにしましょう。予約名のミス同様、取り直しや変更手数料の負担のみで済めばいいのですが、チケット自体が無効となる恐ろしいケースもあります。
(3).行き先、日付のミスに注意!
単純ミスではありますが、時差が絡む場合は、日本にいつ着くのかなどを考えると、時間が戻るのか進むのか混乱するものです。旅行代理店のパッケージやツアーで申し込む場合はそういった心配も一切必要ありませんが、自身での手配の場合はきちんと時差の計算もできなければなりません。
ついつい1日日付を間違えて取ってしまったり、往復で手配するはずが誤って同じ行き先の飛行機を二回取るなど、そんな笑えない事態も決済後には取り返しがつきません。決済後には変更が簡単にできないので、かならず決済前に「日付」と「目的地」を確認しましょう。当然オンラインでの手配は誰かにチェックしてもらえるものではないので、自分自身しか確認する人はいません。
手続きのミスは一切していないはずなのに、予定していた飛行機はすでに出発?そんな怖い話だって起こりうる
名前、日付、目的地も全て完璧に自身で航空券を手配できましたが、あなたの飛行機は出発済み?そんな怖い話があります。オンライン上で自身で手配した場合は、誰かが窓口で案内をしてくれるわけではないので、把握できるのは自分自身のみ。些細な「勘違い」からこのような事故が起こります。最も起こりやすいのが深夜帯の航空券手配時です。
深夜帯の航空券購入時は要注意!
出発便を深夜帯の航空券を手配した場合、まずその時刻が深夜12時を回っているかどうかをきちんとチェックしておきましょう。お気付きの通り、ここで日付が変わるのです。
深夜便は利用者が少ないため、格安航空券ではこういった時間帯こそ安く販売されています。ところが、旅行手配をしなれない素人にとっては、些細なミスで日付を間違えやすかったりもするのです。特に多いのが深夜12時台や1時台の飛行機。書かれている日付の夜遅くだとつい考えてしまいがちですが、実は前の日の夜であるという事実。
自身の手配となると、時にこんな単純な罠にも引っかかってしまうこともあるのです。もしもあなたがその日付通りの深夜12時にたどり着いた場合は、すでに飛行機は出発済みなのです。この場合当然乗り遅れと同じ状況ですので、再度新しい航空券を買う必要があります。