世界で一番美しい道と言われている「グレートオーシャンロード」。オーストラリア南東、ビクトリア州沿岸のこの道は、メルボルンに訪れた方なら必ず観光してほしい美しい場所です。この道を車が駆け抜ける姿があまりにも美しいことから、世界中の自動車メーカーがCMの撮影に訪れています。また、アーティストのPVや、映画『紅の豚』のモデルとなった場所とも言われているので、どこかで目にしたことがあるかもしれません。今回はそんな「グレートオーシャンロード」の魅力をご紹介したいと思います。
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【グレートオーシャンロード】とは
オーストラリア南東、ビクトリア州沿岸に走る道路で、その長さは243kmにも及びます。バス海峡とインド洋の素晴らしい景色を見ることができ、ビクトリア州有数の名所「十二使徒」を含む、奇岩群の景観も楽しめる、「世界で最も美しい海岸道路」と言われる道です。
車から見える、断崖絶壁に打ち寄せる波は大迫力です。
グレートオーシャンロードの見どころ
【1】十二使徒/Twelve Apostles
グレートオーシャンロード最大の見どころ「十二使徒」。十二使徒とは、陸続きだったライムストーン(石灰岩層)が波や風により浸食され、現在のような海の中に取り残されたように見える不思議な奇岩群です。
かつてここを訪れた人々が、海から突き出した十二の岩々があまりにも神々しかったことから、キリストと十二人の弟子たちになぞらえ、「十二使徒」と名付けました。
しかし、今もなお浸食は続いているため、現在は十二も岩がありません。刻一刻と姿を変える岩肌に、自然の織り成す景色の素晴らしさを改めて感じることでしょう。
訪れる時期や時間帯によってまったく違った様子が見られるので、何度も足を運びたくなります。
【2】ロックアードゴージ
映画『紅の豚』で、主人公のアジトのモデルとなったとも言われている場所が、このロックアードゴージです。
ロックアードとは、かつてここで難破した船の名前。1978年に、イギリスからメルボルンに向けて発った全長80mのロックアード号でしたが、海流と海風によって大陸に押し流され、岩にくだかれ沈没してしまいました。生存者は54名中わずか2名。その2名がゴージ(入り江)に流れ着いたことから、この名前がつけられました。
ロックアードゴージ入り口には、メモリアルとともに52名のお墓があり、今もこの海岸を見守っています。
細い階段を降りていくと、白い砂浜を歩くことができます。砂はかなり細かく、さらさらなので足を取られますが、裸足で歩くととても気持ちがいいです。透明度の高い海と、向かい側には長い年月をかけて作られた鍾乳石も見られます。
【3】グレートオトウェイ国立公園の熱帯雨林
豊かな雨によって育まれた100mを超す巨大な木やシダが生い茂る熱帯雨林の中に、トレッキングトレイルが整備された散策コースがあります。マイナスイオンを浴びながら散策できるのはもちろんのこと、1億5,000年も前から続く熱帯雨林の中にいると、今にも恐竜が出てきそうな雰囲気を味わえます。
- グレートオトウェイ国立公園
- オーストラリア / 公園・動植物園
- 住所:Great Ocean Rd, Lorne, Victoria 3232地図で見る
【4】野生の動物たち
グレートオーシャンロードは、美しい景観だけが魅力ではありません。多くの野生動物たちも育んでいるため、道中では珍しい動物たちに遭遇するかもしれません。
十二使徒周辺はボートキャンベル国立公園として保護されているので、白い幹のユーカリの木の上をよく見ると、寝ているコアラを発見できることも。また、カンガルー飛び出し注意の道路標識もあるので、車からカンガルーがぴょんぴょん跳ねている姿が見られるかもしれません。
おわりに
いかがでしたか?大自然が生み出した絶景を見ながら車を走らせることができる「グレートオーシャンロード」、一度行ってみたいとは思いませんか。
オーストラリアと聞くと、日本とは季節も逆だし、遠いというイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、場所によっては直行便も出ているし、LCCを利用すれば予算を抑えた旅行もできます。
日常生活ではなかなか目にすることのできない広大な景色と大自然を、ぜひ一度体感しに行ってみてはいかがでしょうか。
- グレートオーシャンロード
- オーストラリア / 自然・景勝地
- 住所:Great Ocean Road,Australia地図で見る
- Web:http://www.australia.com/ja-jp/places/great-ocean-...