ベルギー
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【ベルギー】名作『フランダースの犬』の舞台・アントワープ町歩き!世界一美しい駅やルーベンスの傑作も!

取材・写真・文:

訪問エリア:41ヶ国

2020年1月31日更新

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ノートルダム大聖堂

それではアントワープ駅に戻ります。駅から中心街までは徒歩20分ほど。ここにはベルギーで最大のゴシック様式であり世界遺産の「ノートルダム大聖堂(聖母大聖堂)」があります。

  • 写真:Emmy

高さ123mの塔が高く空に伸びています。塔完成までになんと169年もかかったそうです。こちらの大聖堂の内部には、ルーベンス最高傑作の絵を三作品鑑賞することができます。

ネロも焦がれたルーベンスの絵画

まず、中央の祭壇に飾られている「聖母被昇天」

  • 写真:Emmy

そして左右には縦421㎝、横311㎝に及ぶ大作、「キリストの昇架」と「キリストの降架」が並んでいます。ネロがどうしても見たかった、そして最後にやっと見ることができたルーベンスの絵として有名です。

こちらが「キリストの昇架」。キリストの磔刑(たっけい)において、屈強な男たちによってイエスが十字架にかけられる場面が描かれています。

  • 写真:Emmy

とても迫力があり場面の緊張感が伝わってきます。色彩や陰影がこの上なくリアルさをを出していて、絵の中から人々の感情が湧き出るように伝わってきます。

そして「キリストの降架」です。磔刑に処されたイエスの亡骸が下ろされている場面です。

  • 写真:Emmy

どちらの絵も目の前に立って眺めると一気に惹き込まれてしまい、しばらく動けませんでした。写真と実物では全く違うので、ぜひ訪れて頂きたいです。「最高傑作」という名に相応しい圧巻の作品です。

ふと上を見上げると、ネロとパトラッシュが上って行った天国への道。あの映画の最後場面を思い出し、胸がぎゅっと締め付けられます。

  • 写真:Emmy

美しいステンドグラスも見ることができます。

  • 写真:Emmy

大聖堂の前のネロとパトラッシュの記念碑

大聖堂の前の広場には比較的近年の2003年に建てられた、ネロとパトラッシュの顔が描かれた記念碑があります。人々のベンチとなっている時もありますが(笑)、日本語が書かれた記念碑なので探してみてくださいね。

また、2016年にはゲント在住のアーティストによってネロとパトラッシュの愛らしい石像も完成しました。広場の石畳を毛布のようにして、穏やかな顔で横たわる少年と犬のモニュメントは、新たな観光スポットになっています。

ノートルダム大聖堂
ベルギー / 社寺・教会 / 教会
住所:Groenplaats 21, Antwerp 2000, Belgium地図で見る
電話:03213-9951
Web:https://www.dekathedraal.be/nl

美しいマルクト広場

大聖堂のすぐ傍には市庁舎のあるマルクト広場があります。ルネッサンス建築の立派な市庁舎には、各国の国旗が並べられていて華やかな雰囲気です。

  • 写真:Emmy

市庁舎の周りはベルギーらしい趣ある建物が並んでいます。

アントワープ市庁舎
ベルギー / 建造物
住所:Grote Markt, Antwerp 2000, Belgium地図で見る

右手に持っているものは何!?

そして広場中央噴水のこちらの像。とても動きのあるポーズをしていますが、右手に持っているものに注目してみて下さい。

  • 写真:Emmy

ぱっと見は気づきませんが、よく見ると人の「手」をもっているんです。アントワープには伝説があり、その伝説に関係した像になっています。

ちょっと怖いアントワープの伝説

むかしむかし、シュヘルド川沿いの城に住む巨人が、川を通る船に厳しい通行税を課していました。そして支払わない者の腕を切るという、むごいことをしていたそうです。これに怒ったローマ人の兵士が、この巨人の腕を切り落とし川に投げ捨てました。「ant(手)」「werpen(投げた)」ことから、「Antwerpen(アントワープ)」という町の名が付いたと言われています。

ローマ人の兵士「ブラボー」の下には、手を切られた横たわる巨人「アンティゴン」がいます。伝説を知って納得ですが、知らないとちょっと驚きますね。

マルクト広場(アントワープ)
ベルギー / 公園・動植物園 / 広場
住所:Grote Markt, 2000 Antwerpen, ベルギー地図で見る

本場のベルギーワッフルを堪能

せっかくベルギーに来たのですから、本場のベルギーワッフルを頂きましょう。マルクト広場を囲むようにレストランやカフェが並んでいます。

  • 写真:Emmy

店内からマルクト広場が見える「De Reus」で頂きます。ちなみにベルギーワッフルは二種類あり、日本でもよく見かける小ぶりで甘い「リエージュワッフル」と、長方形の「ブリュッセルワッフル」があります。

今回筆者が頂いたのはブリュッセル風です。生地自体が軽めで甘さ控えめなので、生クリームとよく合うんです。

  • 写真:Emmy

もちろんリエージュ風のワッフルももっちもちでおいしいので、旅行中にぜひ食べ比べしてみて下さいね。

De Reus
ベルギー / カフェ・喫茶店
住所:Grote Markt 22, 2000 Antwerpen地図で見る

活気ある美しい港町

町並みも素敵なので散策してみてくださいね。

  • 写真:Emmy
  • 写真:Emmy

少し歩くと港町らしい、他の都市とは少し違った雰囲気を味わうことができます。

  • 写真:Emmy

ベルギービールもたくさん売られていますよ。ディスプレイは見るだけでも楽しいです。

  • 写真:Emmy

終わりに

いかがでしたか?

  • 写真:Emmy

ベルギーはブリュッセルやブルージュといった有名観光名所がありますが、ぜひ『フランダースの犬』の舞台になったアントワープにも訪れてみて下さい。駅も大聖堂も本当に素晴らしく感動に包まれると思います。雰囲気ある港町を、ショッピングやグルメも含めて楽しく散策してみてくださいね。1日あれば周ることができるので、ブリュッセルからの日帰りトリップにおすすめです!

アントワープ
ベルギー / 町・ストリート
住所:Antwerpen,Belgium地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

✿ かわいいと不思議と古いものが好き ✿
~トラベルライターアワード受賞歴~
2018年間 “審査員特別賞”
2019上半期 “国内記事部門・フォトジェニック賞”
2019年間 “海外記事部門・アクセストップ賞”
2020年間 “海外記事部門・フォトジェニック賞”
2021年間 “国内記事部門・フォトジェニック賞”をいただきました

旅が人生のモチベーション。年々好奇心だけが向上していく30代。

一人旅の魅力を知ってから、国内外問わずフリーの一人旅に出ています。念入りな下調べ、計画は欠かせない慎重派。宿を決めない自由旅は憧れ。

メジャーな場所より、あまり人が行かないスポットに惹かれます。

可愛い街並みはもちろんのこと、
摩訶不思議な光景、大自然、秘境、
古い建築物、遺跡、お城やお寺 etc…

訪れた国は現在41ヶ国、国内は44都道府県。
海外も好きだけど日本も好き。

主に一人旅やフリーの旅人を意識して、詳しく正確な記事を心掛けています。

※2020年12月にトリップノートさんよりインタビューを受けました。興味がある方はサイト内の「トラベルライターインタビューVol.3」をご覧ください。

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