EU本部やNATOなどの機関がある国際国家ベルギー。一方で中世ヨーロッパの建物や、歴史的な建造物も多く残っている伝統的な国でもあります。歴史的背景を知っておくことで、これからの旅がさらに豊かになりますよ!
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1.水の都ブルージュの鐘楼
ベルギー北西部フランドル地方にあるブルージュは、縦横に運河が流れており、"水の都"と呼ばれています。運河を渡す橋も50以上を数え、水面に建物が浮かんでいるような景観はどこを切り取っても画になります。
ブルージュにある鐘楼は、13~15世紀に建てられたもの。町のいたるところから臨むことができ、街のシンボル的存在です。この辺りは「ブルージュ歴史地区」として世界遺産に登録されています。
2.中世をそのまま感じるベギン会修道院
そのブルージュ歴史地区にある、ベギン会修道院。1245年にフランドル伯爵夫人によって設立され、こちらも世界遺産に登録されています。ベギン会とは当時のベルギーで、女性の自立支援のために設立された共同体です。
木々に囲まれた自然豊かな場所に建てられており、白壁とのコントラストがとっても美しい!中庭へは無料で入ることができ、タイムスリップしたかのような、中世ヨーロッパの雰囲気をそのまま感じることができます。
3.ブリュッセルのグランプラス
ベルギーの首都ブリュッセルを訪れたなら絶対に外せないのが、中心地にある大広場「グランプラス」です。『レ・ミゼラブル』などで知られるロマン主義の詩人ヴィクトール・ユーゴーが「世界で一番豪華な広場」と称賛したことでも知られており、こちらも世界遺産となっています。
大広場を囲むのは、同業者組合が利用したギルドハウス。17世紀後半に建てられた建物で、1階にはカフェやレストラン、チョコレート屋さんが並び、現代と見事に融合しています。
王様が住んだことのない王の家!
グランプラスの北側にあるのが「王の家」です。「王の家」と呼ばれていますが、実際に王様が住んだことはないそう。16世紀後半に建てられたものを再建したもので、現在は市立博物館になっています。
この王の家の向かいに市庁舎があります。15世紀に建てられた市庁舎はカメラに収めるのが困難なほどの高さと大きさを誇ります。美しいゴシック様式の建物は必見です!!
- 王の家
- ブリュッセル / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Grand Place,, 1000 Bruxelles地図で見る
- 電話:+32 2 279 43 50
- Web:https://www.brusselscitymuseum.brussels/en/masterp...
- ブリュッセル市庁舎
- ブリュッセル / 建造物
- 住所:Grand-Place, 1000 Brussel地図で見る
- 電話:+32 2 279 22 11
- Web:http://www.bruxelles.be/4440
幸福をもたらすセルクラース像!
グランプラス南側のギルドハウス「星の家」の下の壁にあるセルクラースの像は、「ブリュッセルを訪れ、この像に触れる人々に幸福をもたらす」と言い伝えられています。セルクラースとは、1388年に暗殺された町の英雄です。
この像の触る方法として、左から右に触るといい、右手で触れるといい、足下の犬の頭を撫でないと意味がないなど多数の説があるようですが、幸せを祈りながら触れられるといいですね。
- エヴラード・セルクラースの像
- ブリュッセル / 建造物
- 住所:Grand-Place, 1000 Bruxelles地図で見る
世界的に有名な小便小僧!
市庁舎の脇を州庁舎へ向かって200mほど歩いたところに、世界的に有名な小便小僧があります。「ブリュッセルの最長老市民」とも言われ、別名「ジュリアン君」としても親しまれています。
1619年につくられた彼の由来にはいろいろな説がありますが、敵軍に小便をして勝利に導いた話と、城壁への爆弾の導火線を小便で消したという話が有名です。像の高さは61cmほどで、意外と小さいと感じるかもしれませんが、この逸話を知るとサイズ以上の魅力を感じます。
- 小便小僧
- ブリュッセル / 観光名所
- 住所:Lievevrouwbroersstraat 31, 1000 Brussels, Belgium地図で見る
- Web:http://www.brussel.be/4328
4.食通が訪れるイロ・サクレ地区
グランプラスから北に位置するイロ・サクレ地区は、賑やかなレストラン街です。「ブリュッセルの胃袋」と呼ばれ、食いしん坊が集まります。
気軽に入れて値段もお手頃なところも多いので、ベルギー料理で有名なムール貝の白ワイン蒸しなどを食べに一度は利用したいところです。下町感あふれる路地は歩くだけでも見ごたえがあります。ただ、繁華街であるが故のしつこい呼び込みや、ぼったくりなとには十分注意しましょう。
5.ルネサンス建築が魅力のアントワープ市庁舎
ベルギー北東部に位置し、オランダ国境とも近い町アントワープは、ダイヤモンドの研磨・取引の中枢を担う町として有名です。こちらの市庁舎は世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」のひとつに数えられており、16世紀に建てられたベルギー国内最大のルネサンス建築になります。ゴシック様式とはまた違う優雅さを見ることができます。
6.『フランダースの犬』の舞台ノートルダム大聖堂
アントワープにあるベルギー最大のゴシック様式の大聖堂です。1352年の着工から170年もの歳月をかけて建てられました。こちらも市庁舎と同じく、世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」のひとつに数えれています。
大聖堂の手前には画家ルーベンスの銅像があり、教会内にあるルーベンスの最高傑作である祭壇画への期待がふくらみます。教会への入場料は6.00ユーロ(約792円)です。
またノートルダム大聖堂は、名作『フランダースの犬』の舞台になった場所で、少年ネロが永遠の眠りにつく前に見た祭壇画を鑑賞することができます。大聖堂最大の見どころであるルーベンスの4大傑作「キリスト昇架」、「キリスト降架」、「聖母被昇天」、「キリスト復活」は、『フランダースの犬』を知らずとも一度は見ておきたい名画です。
- ノートルダム大聖堂
- ベルギー / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Groenplaats 21, Antwerp 2000, Belgium地図で見る
- 電話:03213-9951
- Web:https://www.dekathedraal.be/nl