一度は訪れたい絶景スポットなどとして取り上げられているボリビアのウユニ塩湖や、アンデス山脈の尾根にあるペルーのマチュピチュ遺跡。近年ではツアーも沢山あり、誰でも訪れることの出来る場所となりました。しかし、標高の高い地域だということを忘れてはいけません。高山病になってしまっては折角の旅も台無し。しっかりと高山病対策をして、素敵な絶景に会いに行きましょう!
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高山病とは
標高の低い場所から、急に標高の高い地域(2,000m-2,500m)に上がった時に、低酸素状態になると起こる症状のことで、代表的なものは頭痛、吐き気、めまいなどがあります。
その症状は、低酸素状態になってから数時間で発症。数日後、または標高を下げると回復すると言われています。
高山病と聞くと、山登りをする人の話で、自分には関係ないと思われるかもしれません。ところが近年、飛行機などによりあっという間に高山地の目的地に到着する旅ができるようになった今、案外旅行者にも身近な存在と言えるでしょう。
旅先は標高何m? 2,000mを越える地域へは対策を!
標高2,000mを越える地域への旅行には高山病の危険があります。そんな高いところには行かないよーと思っていても、案外訪れている可能性はあります。是非確認をしてみてください。特に高山病の危険性があると忠告されている地域の標高は3,000m台。以下の地域や、3,000mを越える地域への旅には、予防薬などを持参することをお勧めします。
- ペルー クスコ 3,399m
- ボリビア ラパス 3,640m
- ボリビア ウユニ塩湖 3,700m
- 日本 富士山 3,776m
ちなみにペルーのマチュピチュ遺跡は2,430mですが、訪れる際にクスコに寄ることもあるでしょうから、対策は必須かと思います。
対策1:ゆっくりと歩く
2,000m級以上のエリアを訪れたのなら、いつ高山病にかかってもおかしくありません。いつものように動けたとしても、息があがり、低酸素状態になることも。騒がず、走らず、マイペースにゆっくりと歩きましょう。また、徐々に標高を上げていくのも対策の1つと言えます。体を高地に順応させることが重要です。
対策2:予防薬を服用する
高山病対策に予防薬があるのをご存知でしたか?一般的な薬はダイアモックス(成分 アセタゾラミド)と呼ばれるもの。この薬を高地に上がる前から飲んでおくと、山酔いを防止することができます。また、症状が現れてからでも服用すれば、改善されると言われています。通常、一日2回、高地へ行く前日から服用します。
この予防薬は市販では購入できず、医師の診断が必要です。日本旅行医学会が定める病院にて、処方してもらいましょう。保険適用外となりますが、安心して旅行に行けますよ。
ただ、人によっては服用中に手の痺れなどを感じることもあります。筆者は服用してボリビアなど訪れましたが、少し手の痺れを感じつつも、高山病にはならず、楽しむことができました◎
また、70歳以上の方や、持病をお持ちの方は処方をしてもらえないかもしれません。医師と確認してください。
対策3:コカ茶を飲む(ペルーやボリビア限定)
ちなみに、ペルーやボリビアでは、コカ茶も高山病対策として有効です。コカの葉のハーブティーは、地元では日常的な飲み物で、筆者も気に入り、毎日飲んでいました。ただし、気に入ったからといってお土産に持って帰ることは出来ません。ご注意を。
最後に
ネットにアップされる写真をみて、あの場所に行ってみたい!と思うことがよくあります。意外と簡単に行けそうと思っても、下調べは欠かせません。ウユニ塩湖で絶景をみたり、トリック写真を撮ったりする為には、高山病対策も必要です。日本の富士山も、高山病対策の必要な場所です。
旅の前に是非、目的地に行くには何が必要か、何が起こる可能性があるのか、確認してみてくださいね。そして良い旅を!