はるばるヨーロッパへ旅行する方の中には、自分で旅程を計画しながら数か国めぐる方も多いのではないでしょうか? 現地人には常識でも、初めての観光という場合は、なかなか知らないことも多いので、かしこいヨーロッパでの交通手段、運営会社などをご紹介します。
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1位 長距離バス
まずは何と言ってもバスです。日本でも最近は格安の深夜バスなどが当たり前になってきていますが、それ以前からこのバスがヨーロッパ中では深く定着している交通手段です。
安さ ★★★★★
快適さ ★★★★☆
走行時間 長め
おススメのバス会社「Flixbus」
一番メジャーなのがFlixbusです、この緑色のバスがトレードマーク。
全てのバスにはWi-Fiが完備されており、バス中央出口にはトイレもあります。というのもヨーロッパの国々をまたいでの旅ですので走行時間がとても長くなることもあります。ちなみに携帯充電用のUSBも付いています。
さらに車内ではスナックやジュース、サンドイッチなどもドライバーから購入することが出来ます。
Flixbusには専用のアプリがあり、バスを予約したり自分の予約を確認したりすることが出来ます。また専用アプリがあれば予約表を印刷する必要もなし!予約画面のQRコードをドライバーに見せれば「ピッ」とやってチェックインです。さらにアプリ内でどこにバス停があるかも細かくチェックできます。
- サイトはこちら Flixbus ※サイト内よりアプリのダウンロードもできます
筆者の利用例
筆者の場合は、一番長かった長距離バス旅はオーストリアのザルツブルグ⇒フランスのリヨンに行った時で、31ユーロ(約4,060円)で乗り換えなしの15時間でした。また、パリからロンドンに行ったときは片道8時間でたったの12ユーロ(約1,570円)で行けた場合も。
いずれも長時間ですが、こまめに休憩がある事と背もたれを大きく倒すことができますので、快適な旅をすることが出来ます。
2位 電車
次に電車ですが、コストはバスに比べ高い代わりに走行時間が短く、車内のスペースも比較的広いので快適度は高いです。Wi-Fiに関しては、新しい車両は完備していますが少し古い車両だと飛んでいないこともあります。トイレはどの車両にも完備してあります。
安さ ★★★☆☆
快適さ ★★★★★
走行時間 短め
チケットを安く買うコツ
鉄道に関しては、その国の国鉄が主です。ドイツならドイツ鉄道、フランスならSNCF、イタリアならFSとありますが、共通して言えることは、現地で直前に買わず、可能な限り事前にネットで買うという事です。特に電車チケットはその値段差が時に10倍くらい違うという事もざらにあります。
筆者の利用例
オーストリアのザルツブルグからドイツのデュッセルドルフまでの利用で、ミュンヘンで乗り換え一回で7時間の旅をしました(29.90ユーロ・約3,920円)。自由席でも、比較的問題なく席の確保が出来ますし、スペースにも余裕があるため、ノートPCを広げてWi-Fiに繋いで動画を見たり、記事を書いたりできます。7時間でもあっと言う間という印象でした。
3位 飛行機
安さ ★★☆☆☆
快適さ ★★★★☆
飛行時間 極めて短め
一番飛行時間が短いのが飛行機ですが、空港までの移動、チェックインや荷物を預けたりする時間を踏まえると意外と時間が必要だったり、面倒だったりします。ただ数千円で数か国をまたいで飛んでいけるようなチケットもありますので、航空券も是非チェックしてみて下さい。
オススメの格安チケット検索サイト
ここで格安チケットを探すのにとても重宝する検索サイトをご紹介します。
- サイトはこちら momondo
ヨーロッパだけでなく世界中のフライトで、コスト・飛行時間を踏まえてベストなチケットを探すことができます。是非活用してみて下さい!
筆者の利用例
パリ在住の筆者の場合は、電車でロンドンに行き、その帰りに飛行機を利用しました。その際は、片道なんとたったの30ユーロ(約3,925円)! 飛行時間は1時間10分でしたので、電車の8時間と比べると断然早かったです。空港までの移動・チェックインを含めても首都間は特に安いのでおススメです。
番外編 BlaBlaCar
安さ ★★★★★
快適さ ドライバーの車による
走行時間 長め
番外編と書きましたが、こちらもヨーロッパでは非常に定着した、都市間を移動したい時の手段の一つです。
専用サイトで発着場所と時間を選択すると、ちょうどそのタイミングで、同じ目的地まで運転する一般のドライバーを探すことができ、そこまでの交通費が表示されます。条件が一致したら、その一般の人が運転する車に同乗させてもらってお金を払うという、オンライン上のヒッチハイクのようなシステムです。
ドライバーのIDも登録されていて安全性は確保されていますが、問題点を挙げるならば、やはりドライバーとの直接的なコミュニケーションですが必要ということ。英語が話せるのであれば、新しい出会いもあって良いのでおススメです!
筆者の利用例
筆者も何度も利用したことがありますが、あらかじめドライバーのレビューや車種も確認できるので安心ですし、目的地に着いた後も細かく降りる場所を指定出来たりとBlaBlaCarならではの良さもあります。
- サイトはこちら BlaBlaCar
これらを利用するにあたっての心得
少しハードルはありますが、下記を踏まえた上でもこれらの交通機関を利用するメリットは十分にあると思いますので、是非チャレンジしてみて下さい!
遅延など
日本はとても時間に厳しい国ですので仕方のないことですが、日本のように電車やバスが時間通りにくるという風には思わないほうがベターです。数分・数十分のずれなどはあたりまえのように起こります。
英語の必要性
ご紹介したサイトは、それぞれの国の言語で運営されていますが、必ず言語選択で英語で表示することが出来ます。ですので、英語さえ読めれば予約は容易いものです。
さいごに
Wi-Fiに繋いでネットサーフィングをしたり、お気に入りの本を読んだり、音楽を聴いたり、時には新たな人と出会ったり。移動時間というものは旅の大部分を占めますし、それを楽しめるかどうかで旅の質が変わってきますよね。
運行時間・発着場所・コストなど、すべてを踏まえてこれらの交通機関をうまく各々の旅行プランに合わせて利用してみて下さい。きっと素敵でお得な旅ができること間違いなしですよ!