鍾乳石の種類と数の多さでは、東洋一と言われる「あぶくま洞」。気が遠くなるほどの長い年月をかけて作り上げられた大自然のアートは、感動の世界です。また5月末ごろには、ラベンダー園の約5万株のラベンダーが開花し始めます。
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あぶくま洞について
あぶくま洞は、福島県のいわき市からも郡山市からも車でほぼ1時間の場所、田村郡滝根町にあります。石灰石で覆われたカルスト台地の斜面は、遠くからでも認識できるほど。見学ルート全長600m の洞内には、種類と数の多さでは東洋一ともいわれる鍾乳石が続きます。
およそ8,000万年という歳月をかけて創り上げられた造形美が、元はわずか一滴の水滴からだと思うと、気の遠くなるような時の流れと、大自然のパワーに尊敬の念すら抱いてしまうことでしょう。
あぶくま洞のみどころ
現在は、多くの鍾乳洞で設置されているライトアップですが、日本の鍾乳洞で初めて、舞台演出用の調光システムを導入したのは、あぶくま洞でした。今でも毎年、「竹とり物語」、「花物語」など、テーマを設けイルミネーションの装飾を変えるなど、季節やイベントに応じて趣向を凝らし、訪れる人々を楽しませてくれます。
また特徴的なエリアや鍾乳石には、「月の世界」や「妖怪の塔」、「クリスマスツリー」など、ユニークな名前が付けられているので、想像力を膨らませながら探検してみてください。天井高30mの壮大な大空洞「滝根御殿」も圧巻です。
洞内の見学コース
洞内の見学コースは、600m約40分の一般コースが基本で、2018年の9月からは、探検コースが再開されました。探検コースは、基本コースの途中から分かれて120mほど進み、また基本コースに合流するコースで、飛び石を渡ったり、狭い場所や低い場所を通り、より探検気分が楽しめます。時間にして、約10分の追加コース(追加料金¥200)となります。
あぶくま洞の概要
入場料
- 大人(高校生以上) ¥1,200
- 中人(中学生) ¥800
- 小人(小学生) ¥600
- ※探検コースは、基本入場料に¥300プラス
休日
年中無休
営業時間
- 4/1~6/20 8:30~17:00
- 6/21~9/30 8:30~17:30
- 10/1~11/20 8:30~17:00
- 11/21~3/13 8:30~16:30
- 3/14~3/31 8:30~17:00
アクセス
- 電車の場合:JR磐越東線・神俣駅からタクシーで5分
- 車の場合:磐越道小野ICから車で15分
- あぶくま洞
- 福島 / 鍾乳洞 / 観光名所 / インスタ映え / ツーリング
- 住所:福島県田村市滝根町菅谷東釜山1地図で見る
- 電話:0247-78-2125
- Web:http://abukumado.com/
春なら鍾乳洞の外も楽しい
5月中旬になると約1ヘクタールの園内には歩道が整備され、ラベンダー畑が出現します。全国でも珍しい傾斜地に広がるラベンダー畑です。
期間中はラベンダーの摘み取り体験も可能で、土日にはポプリなどを作る教室や、ラベンダー祭りなども開催予定だそうです。6月中旬には、斜面が紫色に染め上がり、胸いっぱいに広がるラベンダーの香りに癒されます。恋人の聖地にも認定されているので、カップルは大空に向かって鐘を鳴らすのを、忘れないでくださいね。
<ラベンダー畑料金>見学無料/摘み取り体験 有料
- あぶくま洞ラベンダー園
- 福島 / 花畑 / 花畑(6月) / 花畑(7月) / インスタ映え
- 住所:福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1 番地地図で見る
- 電話:0247-78-2125
この記事を書いたトラベルライターから一言
訪れる時期にもよりますが、洞内の気温は平均14℃前後ですので、上着を用意されると良いでしょう。一年を通してこの気温なので、夏はひんやりと涼しく、冬は外より暖かく、快適に見学できます。雨の日でも入場可能です。階段の上り下りや、滑りやすい場所もあるので、滑りにくい靴がおすすめです。(Olive)