ガーナ
ガーナ観光
海岸線沿いに並ぶ世界遺産の城塞群

ガーナ伝統のお祭り「アボアチレ」~GWは鹿追い祭りに参加しよう!

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:12ヶ国

2018年2月21日更新

9,317view

お気に入り

写真:Adjoa

観光地としては、知名度が低めのガーナ。ライオンもシマウマもいないし、東アフリカと比べたらちょっと地味。そんなガーナの魅力、それは文化と人!ガーナはあまり観光開発が進んでいない代わりに、昔からの文化がそのまま色濃く残っています。そんなアフリカン文化を現地の人と一緒になって楽しむなら、お祭りがお勧め!本記事では、毎年ゴールデンウィークの時期にガーナで開催されるお祭り「アボアチレ」をご紹介します。次のゴールデンウィークは思い切って、ガーナの熱いお祭りに参加してみませんか?

この記事の目次表示

アボアチレとは

Aboakyer(アボアチレ)」とは、「鹿追い祭り」のこと。

  • 写真:Adjoa街中に掲げられているアボアチレのバナー

ガーナ文化を最も体感できることのひとつ、それがお祭り!ガーナには100以上もの民族がいるとも言われ、地域によって文化が大きく異なります。「アボアチレ」は、ガーナ南部、セントラル州エフトゥ地域の伝統的なお祭りです。

開催場所・日時

ガーナのセントラル州、Winneba(ウィネバ)で毎年5月の第一土曜日に開催されます。
開催時間は午前9時頃から昼前後まで。

アボアチレのメイン会場は「ZION PARK(ザイオン・パーク)」と呼ばれる、ウィネバの市街地にあるグラウンドです。

※年によって会場が変わる場合があります。現地にてガーナ人にご確認ください。

アボアチレの見どころ

(1) 鹿追い

アボアチレの日の早朝、男たちは鹿狩りにでかけます。見物客はそれを待ちます。もちろん、狩り集団について行くのも良し。鹿の到着を待つ間のセレモニー(後述)は非常に長いので、飽きたら鹿狩りを見に行きましょう。

鹿狩りは、お祭りのメイン会場(鹿のお披露目場所)から離れた草むらで行われます。狩りの場所がわからなくても、見物客がぞろぞろと歩いていく方向についていけばOK。全速力で鹿を追う、気迫に満ちた男たちの迫力に圧倒されること間違いなし!

  • 写真:Adjoaアボアチレで鹿を追う人々

(2)チーフの入場行進

鹿狩りを待つ間には、チーフ(伝統的首長)が会場へ入場行進するパフォーマンスが見られます。

  • 写真:Adjoa会場に入場してくるチーフの列
  • 写真:Adjoa伝統衣装に身を包んだチーフたち

チーフの行進は、ガーナの伝統文化のひとつで、お祭りの際には必ず行われます。これを見逃さないためには、9時前には会場入りしておくことをお勧めします。

(2) 鹿のお披露目

男たちが鹿を捕まえて街に戻ってくると、メイン会場にてチーフや住民にお披露目をします。このセレモニーでは、ガーナ音楽のHI-LIFEの生演奏や、伝統的な踊り子のダンス等が見られます。

  • 写真:Adjoa捕まえた鹿を地域の偉い人へお披露目

(3) 歌って踊って練り歩き!

その後、鹿を捕まえた男たちを先頭に、住民がそのあとに続いてジャンベなどの現地の楽器を演奏し、踊りながら街を練り歩きます。

お祭りで最も楽しいのは、ここ!ガーナ人に混ざって街を練り歩き、一緒に踊りましょう!ダンスに決まったスタイルはありません。思うままに、自由に踊りましょう。外国人が一緒に踊っている姿を見れば、ガーナ人も大喜びすること間違いなし!

  • 写真:Adjoa鹿の後に続いて、街を踊って練り歩く人々

(4) 鹿のお供え

最後は、捕まえた鹿を神社にお供えして、終了。しっかり行列についていかないと、見逃してしまうのでご注意を。

  • 写真:Adjoa掲げられた鹿を見て歓喜に沸く人々

アボアチレの様子をもっと知りたい!という方はこちらの動画をご覧ください。

首都アクラからウィネバへの行き方

タクシー利用の場合

タクシーでも行けます。運賃は100~150セディ程度(2,500~4,500円)。乗用車の車体の前と後ろがオレンジ色に塗られたもので、ナンバープレートが黄色いものがタクシーです。値段交渉は必ず、タクシーに乗り込む前に。

  • 写真:Adjoa車体前後のオレンジ色がタクシーの目印

安く行きたい、もしくはガーナらしさを満喫したいのであれば、公共交通機関の乗り合いバス、「トロトロ」を。色々な行き方がありますが、一番簡単な方法をご紹介します。

トロトロ(乗り合いバス)の場合

1. コトカ空港からカネシ・ステーションへ

まずバスステーションの「Kaneshie(カネシ)」に向かいます。
空港からカネシ・ステーションへはタクシーで。20~30セディ程度(約500~740円)。ステーションは広いので、「カネシのウィネバ行き乗り場に行きたい」と必ず伝えましょう。

2. カネシ・ステーションからウィネバへ

カネシステーションに着いたら、タクシーを降りた瞬間大勢のガーナ人に「どこに行くんだ?!」取り囲まれます。「ウィネバに行きたい」と言えば、ウィネバ行き乗り場に案内してくれます。このとき、荷物にご注意を。

カネシ→ウィネバは8セディ程度(約200円)。所要時間は約2時間。土曜日の朝だと渋滞することが多く、3時間程度かかることもあります。また、車の出発時刻は決まっておらず、満員になったら出発。そのため、アボアチレの前日までに移動しておくことをおすすめします。

終点、ウィネバのステーションで降りたら、その辺にいるガーナ人に「アボアチレを見に来た!」と伝えれば案内してくれるでしょう。ガーナ人はとても親切な人が多いので、会場まで一緒に行ってくれることも。

カネシ・ステーション
ガーナ / 駅・空港・ターミナル
住所:Nii Lantey Okunka St, Accra, ガーナ地図で見る

次のページを読む

ガーナの旅行予約はこちら


ガーナのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

ガーナのホテルを探す

ガーナの航空券を探す

ガーナの現地アクティビティを探す

ガーナのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【ガーナ】1月1日のお祭り:マスカレード・カーニバル「ファンシー・ドレス」って?

マスカレード・カーニバル(仮面舞踏会)はヨーロッパだけのものじゃない!なんと、西アフリカのガーナにもあります。マスカレードと言えば、妖艶なイメージですが、ガーナ...


ガーナ随一の観光地!ビーチと世界遺産のある街ケープコーストの楽しみ方5選

ガーナって何があるの?サファリ?ライオンとかシマウマ?・・・申し訳ありませんが、みなさんの思い描くTHE・アフリカな大スペクタクルをガーナには期待しないでくださ...

ちょっと不便だけどそれが良い!ガーナの3大移動手段に挑戦しよう!

ガーナ国内を旅行する上で、公共交通機関を利用することは避けられません。ガーナでの主な移動手段は、乗り合いバス、タクシー、大型バス。それぞれの乗り方をご紹介します...

【ガーナ】冒険家へ捧ぐ秘境の滝5選!数々の困難を乗り越え滝壺へ!

ガーナの滝。イグアスの滝のように全身を包み込む轟音もなければ、エンジェルフォールのように大きな落差もない。では一体何が魅力なのか?それは、未知の領域を開拓するア...

アフリカン文化にどっぷり浸かろう★ガーナで絶対体験したいこと4選

ガーナで何する?世界遺産のお城と、ナショナルパーク見学?…え、それだけ?!ガーナに来たら、観光だけではもったいない!アフリカならではの文化にどっぷり浸かってみま...

この記事を書いたトラベルライター

ほぼガーナ人・ときどき信州人
Adjoa(アジュア)はガーナで月曜日生まれの女子の名前。
ガーナでは、生まれた曜日によって名前が決まります。
そんなガーナの魅力を多くの人に知ってもらいたい!
ガイドブックには載っていないガーナのおもしろ観光情報を発信していきます!
どうぞよろしくお願いします★

辛い!濃厚!美味しい!ガーナの3大国民食を堪能しよう!

アフリカ料理というと、どのようなものを想像しますか?クスクス?ウガリ?西アフリカのガーナには、どちらもありません。ガーナと聞いて何を思い浮かべますか?チョコレー...


チョコレートだけじゃない!定番のガーナ土産6選!

ガーナと言ったら、チョコレートですね。でも、それだけではありません!ガーナには、チョコレート以外にも魅力的なお土産がたくさんあるんです。アフリカらしいカラフルな...


【長野県】良縁を呼ぶパワースポット「縁結神社」~日本で唯一“縁結び“の名を冠する神社

縁結びに御利益があるという神社は、日本全国各地にたくさんありますよね。でも、名前に「縁結び」とつく神社は、日本でここだけ!それは、森の中にひっそりと佇む、小さな...

棺桶に命をかける国?!葬式天国ガーナで葬式&棺桶工房を見学しよう!

西アフリカのガーナ。目立った観光資源のないこの国ですが、世界中でガーナでしか見られない珍しいものがあります。それは、独特な葬式スタイルとユニークな棺桶!ガーナで...

【ガーナ】負の世界遺産ケープコースト城で奴隷貿易の歴史に触れる

西アフリカのガーナ。今でこそ明るく陽気な人々が暮らす平和な国ですが、「奴隷貿易」という暗い歴史を持つ国でもあります。ガーナには奴隷貿易の拠点となっていた建造物が...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります