マスカレード・カーニバル(仮面舞踏会)はヨーロッパだけのものじゃない!なんと、西アフリカのガーナにもあります。マスカレードと言えば、妖艶なイメージですが、ガーナでは…?Fancy Dress(ファンシー・ドレス)は世にも珍しい、ワイルドなアフリカン・カルチャーと優雅なマスカレードの融合したお祭り。ガーナで1年に1度、年の初めに開催されるお祭りです。本記事では、そんなアフリカ版マスカレード・カーニバル「ファンシー・ドレス」の見どころをご紹介します。
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ファンシー・ドレスとは
概要
Fancy Dress(ファンシー・ドレス)は、毎年1月1日にガーナのセントラル州の町、Winneba(ウィネバ)で開催されるお祭りです(1月1日が日曜日の場合は、1月2日に開催)。
仮面を纏い、派手な衣装で仮装した4つのグループが、ダンスパフォーマンスを競う大会です。
それは、アフリカ版マスカレード・カーニバル。彼らが練り歩くのは中世の趣を残す市街地ではなく、砂埃舞う赤土の大地。
歴史
まだガーナが植民地だった時代の19世紀に、オランダ人とイギリス人の貿易商が始めたと言われている、伝統あるお祭りです。
当時、「マスカレード」という名前がガーナ人にとっては発音しづらかったことから、彼らの民族名の「ファンティ族」から名をとり、「ファンティ・ドレス」と呼ばれるようになったそうです。そして今日では「ファンシー・ドレス」という名のお祭りになっています。
ファンシー・ドレスの見どころ
アフリカに来たら、やっぱり生のダンスパフォーマンスは見逃せない!でも、意外ときちんと見られる機会が少ないのも事実。ファンシー・ドレスなら、ガーナ人たちのダンスパフォーマンスを心行くまで見ることができます。
パフォーマンスは、ブラスバンドの生演奏付きです。
何より、「マスカレード・カーニバル」という西洋の文化を取り入れたお祭りにも関わらず、そこかしこに滲み出ているガーナらしさがこのイベントの最大の見どころ。ガーナらしい、ゆるいクオリティの人形パフォーマンスも見られます。
長い棒の上に乗って歩くパフォーマンスも見られます。竹馬のようにも見えますが、ただの棒に足を固定しただけのもの。転びそうになった時に体勢を持ち直すところも必見!ガーナ人の身体能力の高さがよくわかります。個人的には、メインのダンスよりもこの竹馬パフォーマンスのほうが見どころかと。
こちらの動画をご覧いただくと、お祭りの様子がよくわかります。
ファンシー・ドレスの基本情報
入場について
入場料は10セディ(約300円)。入場口は1ヶ所で、午前10~11時頃はとても混雑します。空いた頃合いを見て入場するのが良いでしょう。
座席は自由席。当然、1度席を立ったら席はとられてしまいます。
開催時間
大体12時前後から始まります。終了は18時頃。
注意事項
トイレがない!
会場にはトイレがありません。トイレに行きたくなったら、会場を出なければなりません。再入場の場合は再度入場料を支払うことになりますので、ご注意を(男性なら会場の片隅で済ませてしまうこともできます)。
会場を出てからも、公共トイレのようなものは近辺にありません。緊急の場合は民家のトイレをお借りしましょう。
砂埃がすごい!
開催場所は、野外グラウンドのような場所です。会場のイメージとしては、運動会のような感じです。
この時期、ガーナは「ハマターン」というサハラ砂漠の砂が飛んでくる季節の真っ最中です。とにかく砂埃がすごいので、喉を傷めやすい方はマスクを持参したほうが良いでしょう。
首都アクラから会場への行き方
アクラからウィネバまで、タクシーでも行けます。100~150セディ(約3,000~4,500円)程度。
安く行きたい、もしくはガーナらしさを満喫したいのであれば、公共交通機関の乗り合いバス、「トロトロ」を。色々な行き方がありますが、一番簡単な方法をご紹介します。
1. カネシ・ステーションへ
まずバスステーションの「Kaneshie(カネシ)」に向かいます。
トロトロの場合
トロトロなら、「カネシ・マーケット」行きに乗って「カネシ・マーケット」で下車。車掌に「ウィネバに行く」と伝えれば、乗り場の近くで降ろしてくれます。
タクシーの場合
タクシーでも、そこまで高額ではありません。アクラ市内からなら、かかっても20~30セディ(約600~900円)程度。カネシ・ステーションは広いので、「カネシのウィネバ行き乗り場に行きたい」と必ずドライバーに伝えましょう。
2. カネシ・ステーションからウィネバへ
カネシステーションに着いたら、タクシーを降りた瞬間大勢のガーナ人に「どこに行くんだ!」と取り囲まれます。「ウィネバに行きたい」と言えば、ウィネバ行きの乗り場に案内してくれます。降車時、スリがいないとも限らないので荷物にご注意を。
カネシ→ウィネバは8セディ程度(約240円)。所要時間は約2時間。土曜日の朝だと渋滞することが多く、3時間程度かかることもあります。また、車の出発時刻は決まっておらず、満員になったら出発する形式です。時間には余裕を持ってご移動ください。
3. ウィネバからファンシー・ドレスの会場へ
終点のステーションから、徒歩で約10分。ガーナ人に道を聞きながら行くことができます。
歩きたくない場合は、ルートタクシーという乗合タクシーに乗ってドライバーに「ファンシー・ドレスを見に行く」と伝えればOK。Advance Parkという場所で下してくれます。乗車料金は1セディ程度(約30円)。
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- カネシ・ステーション
- ガーナ / 駅・空港・ターミナル
- 住所:Nii Lantey Okunka St, Accra, ガーナ地図で見る
宿泊場所
ウィネバには宿泊先はいくつかありますが、ここでは筆者のおすすめを2つご紹介します。
Manuel’s Guest House(マニュエルズ・ゲストハウス)
ウィネバで白人御用達の宿。市街地からは少しだけ離れますが、宿の方がとても親切にしてくれます。ビーチへは徒歩5分程度。
1番安い部屋はセミダブルで1泊40セディ(約1,200円)。扇風機あり。シャワーは水のみ。
1番高い部屋はダブル(キングサイズベッド)で1泊100セディ(約3,000円)。エアコンあり。お湯が使えます。
- ホームページはこちら
- マニュエルズ・ゲストハウス
- ガーナ / ホステル
- 住所:Sir Charles Beach Road, Winneba, Ghana地図で見る
- Web:https://www.facebook.com/Manuels-Guesthouse-138935...
Windy Bay Guesthouse(ウィンディベイ・ゲストハウス)
ウィネバの市街地から離れた、ウィネバ・ジャンクションに位置するホテル。こちらのほうが市街地よりもアクラやケープコーストへの移動には便利。全室エアコン、お湯が使えます(出ない場合あり)。
1番安い部屋はシングル1泊80セディ(約2,400円)。
1番高い部屋はダブル(キングサイズベッド)で1泊120セディ(約3,600円)。
- ホームページはこちら。
- ウィンディベイ・ゲストハウス
- ガーナ / ホステル
- 住所:Winneba Junction トロトロステーション奥地図で見る
- Web:http://windybayguesthouse.com
最後に
ファンシー・ドレスは1月1日のお祭りということで、このイベントに参加するとなるとガーナで年越しをすることになってしまいます。人生で1度くらいは、ガーナで年越しをしてみるのも面白いのではないでしょうか!