「函館の奥座敷」「日本一空港に近い温泉街」として人気の高い湯の川温泉街は、約20の温泉・旅館があります。温泉に入ってのんびり癒やされるのは、温泉旅行の醍醐味ですが、実は温泉街の周辺は、楽しめるスポットが満載です。函館市内の人気観光地へのアクセスも良く、「北海道三大温泉」の1つでもある、湯の川の歴史と見どころをご紹介します。湯の川温泉に宿泊しない方も充分楽しめますよ!
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「湯の川温泉」とは?
湯の川温泉は、JR函館駅から路線バスや市電で約30分、函館空港からは車で約5分という位置にあり、津軽海峡を見渡すことができます。そして「湯の川温泉」は、「登別温泉」「定山渓温泉」とともに北海道三大温泉といわれており、人気のエリアです。
今から約565年前、湧き湯を発見(現在の湯倉神社のあたり)した1人の木こりが、湯治して体の痛みが治ったことへの感謝として、手造りの薬師如来と祠(ほこら)に安置したことが、「湯の川温泉」と「湯倉神社」の始まりという言い伝えがあります。
その後、湯治により松前藩9代藩主の難病が快癒したり、旧幕軍(箱館戦争時)の榎本武揚が、負傷兵や自身の湯治として使用した記録もあります。
湯の川の湧出量は、毎分約4,800リットル (日量では約7,000トン)という非常に豊富な泉量を誇り、しかも官民合わせると合計22本もの源泉があります。逆に豊富すぎて井戸水のように掘削すると温泉が出るほどだとか。
今回は、JR函館駅から電車で湯の川へというルート順に、お勧めの見どころをご紹介します。北海道の中で一番歴史のある函館で、ゆったり、のんびり、散策してみませんか?
公共交通機関と徒歩でのんびり散策!
【1】半身浴と同程度の効果が期待できる!湯の川温泉足湯「湯巡り舞台」
市電 「湯の川温泉」電停 下車 徒歩1分。交差点の一角にあります。
誰でも自由に利用できる足湯ですが、「温泉分析書」が明記されている立派な温泉です。足湯は半身浴と同程度の効果があり、特に自律神経の乱れ、冷え性、低血圧、ストレス等にお勧めとのことです。ちょっと一休みしてみませんか?
余談ですが、ご利用の際は、足を拭くことができるタオルのご持参をおすすめします。
- 湯の川温泉足湯「湯巡り舞台」
- 函館 / 足湯・手湯 / デート
- 住所:北海道函館市湯川町1-16-5地図で見る
- 電話:0138-57-8988(函館湯の川温泉旅館協同組合)
- Web:http://hakodate-yunokawa.jp
【2】素材にこだわった老舗和菓子店!「やきだんご銀月」
足湯ですっきりしたところで、次は電車終点「湯の川」駅に向かって線路沿いに歩くこと約3分。昭和41(1966)年創業の老舗和菓子店が見えてきます。北海道産米や道産あずきといった、良質な素材にこだわったお店です。
ほぼ開店と同時に入店しましたが、店内は所狭しと和菓子が並んでおり、地元の方々が次々とお買い物にやってきます。なかには大量注文しておいて受け取りに来るお客さんがいるほど!
甘党の筆者は、「ごま(108円税込)」と「きなこ(108円税込)」の串団子と、豆大福、草大福を購入。
串団子で「きなこ」って珍しいと思います。どれもモッチモチの弾力と絶妙な甘さでした。開店と同時にお客さんが立て続けにやってくる人気ぶりも納得です。
【3】「湯の川温泉」の歴史を知るには、発祥の地「湯倉神社」へ!
湯の川商店街を市電「湯の川駅」方面に散策しながら歩くと見えてくるのが、湯の川温泉に由来があり、街の守護神が祀られている「湯倉神社」です。詳細はこちらに記載していますので、ご覧くださいね。
湯の川の湧き湯が発見されたのが、「湯倉神社」の境内です。ご祭神は、「大己貴神(おおなむちのかみ)」と「少彦名神(すくなひこなのかみ)」です。古事記にあるように、どちらも国土、医療・温泉を司る神様で、温泉街の鎮守として祀られているのは、いわば必然というところでしょうか。
先述の2柱の他、稲荷神社の「倉稲魂神(うがのみたまのかみ)」が合祀されていますので、広範囲なご利益のある神社です。
ご祭神である「大己貴神(通称:大黒様)」から、拝殿のすぐ右側には、ご利益をいただける場所があります。
北海道弁で書かれた「函館イカすおみくじ」や、日本の伝統や文化である「着物」の生地でできたお守りも見逃せません。こちらは拝殿左側の社務所にありますので、是非、チェックしてみてくださいね!
- 湯倉神社
- 函館 / デート / 神社 / 縁結びスポット
- 住所:北海道函館市湯川町2-28-1地図で見る
- 電話:0138-57-8282
- Web:http://www.yukurajinja.or.jp/