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【4】コーヒールームきくち
湯倉神社をお参りしたあと、道道100号線沿いに約8分歩くと、「コーヒールームきくち」が見えてきます。外観は写真のように黄色の建物です。
「コーヒールームきくち」は、北海道のFMラジオ番組で「函館といえば何?」という質問に、夜景、GLAY、五稜郭、朝市などと並び、こちらのソフトクリーム(モカソフト、バニラソフト、ミックスソフト)が第10位にランクインするほどの人気店です。
特に、北海道で最初となる昭和7(1932)年に、函館で創業した老舗珈琲店「珈琲焙煎工房 函館 美鈴」のコーヒーを使用した「モカソフト(260円税込)」は、是非味わっていただきたい、お勧めソフトクリームです。
写真左のように店内に入らず直接ソフトクリームを購入することができますが、お時間のある方は、是非、昭和56(1981)年創業当時そのままの優雅で居心地抜群な店内(写真右)で味わうことをお勧めします。(店内で召し上がる際は、50円プラスとなります)
ソフトクリームはジェラート風で、コーヒー味をまろやかで軽い食感に仕上げてあります。
このほか、厚さ3㎝はありそうな厚切りトースト、目玉焼き、サラダ、ドリンクがセットになっている、モーニングメニュー(650円税込)はお得感抜群です!
もちろんセットのコーヒーも「美味しい」の一言です。
- コーヒールームきくち
- 函館 / カフェ・喫茶店 / ソフトクリーム
- 住所:函館市湯川町3丁目13-19地図で見る
- 電話:0138-59-3495
番外編
【1】から【4】までは、順番に歩くルートでお勧めをご紹介しました。ここからは、別ルートで行く、お勧めをご紹介いたします。
【5】湯川黒松林
市電 「湯の川温泉」電停を下車して徒歩約10分。国道278号線の通称「漁火通」に面した場所に、約1.75ヘクタールという広大な松林の緑地があります。
湯の川地区は、明治10年代から温泉で賑わいだし、明治30年ころには裕福な人々の別荘が建つほどの場所になりました。しかしながら津軽海峡にとても近い場所だったため、強風と舞い上がる砂に悩まされる結果となってしまいました。そこで明治22(1889)年に、金森倉庫の創業者である初代・渡辺熊四郎氏が、北海道初の防風砂防林として、故郷である沼津から約20万本の松苗を取り寄せ、黒松林を造林した場所です。
公園には、初代・渡辺熊四郎氏の心境をつづった、「老松のいわれ」の石碑があります。
湯川黒松林の園内は自由に歩くことができ、ベンチや遊具もあるので、子どもから大人までのんびりと、くつろぐことができます。
【6】大森浜(啄木小公園)
「湯川黒松林」近くのバス停「湯の川プリンスホテル渚亭前」から乗車し、函館駅行きの6番系統か96番系統に乗り、約15分(240円)のところに、バス停「啄木小公園前」があり、大森浜(啄木小公園)に到着します。ここが、歌集「一握の砂」で有名な石川啄木の像が建っている公園です。
石川啄木は、明治40(1907)年に、故郷である岩手県から函館に渡ってきました。家族も呼び寄せ、函館日日新聞の記者となりましたが、街を飲み込む大火により新聞社が焼失してしまい、職を求めて函館を離れることとなってしまいました。
結局滞在期間は、わずか132日間でしたが、この大森浜の海岸をよく散策していたことから、この場所に「啄木小公園」が造られました。
函館という街は、啄木にとって、とても居心地の良い場所だったようで、残されている詩は、故郷に次いで函館が2番目に多く歌われていることから、短期間の滞在ではありましたが、良い思い出の地となっていることが分かります。公園内には「一握の砂」の中に出てくる蟹がいますので、探してみて下さいね!
天気の良い日には、雲と海の間にうっすらと、青森県の下北半島が見えます。公園のベンチに座って、波の音を聞きながら、啄木がこの光景を、どんな想いで見ていたのか、ゆったりと考えてみるのも良いですね。
- 大森浜(啄木小公園)
- 函館 / 公園 / 夜景
- 住所:函館市日乃出町25地図で見る
- 電話:0138-27-3333
おわりに
いかがだったでしょうか?湯の川温泉は、温泉だけでなく、周辺にはゆったりできる場所が多くあります。また、温泉でまったりしているニホンザルが有名な「函館市熱帯植物園」や、もう少し遠出をすると、北海道唯一の国指定文化財庭園である「香雪園(名称旧岩船氏庭園)」、パドックが近い「函館競馬場」、「トラピスチヌ修道院」、「五稜郭公園」などへ行くにも便利な場所です。
路線バスや市電でサクサク移動でき、無色透明・無臭で「よく温まる」温泉を堪能しながら、老舗のお店や人気スウィーツ、歴史スポットなど、散策してみませんか?
- 湯の川温泉
- 函館 / 温泉地 / デート
- 住所:北海道函館市湯川町地図で見る
- 電話:0138-57-8988(函館湯の川温泉旅館協同組合)
- Web:http://hakodate-yunokawa.jp/