花巻市

【岩手・花巻】宮沢賢治の世界を1日で!童話村・イーハトーブ館・記念館・山猫軒を巡るモデルコース

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:41都道府県

2020年11月10日更新

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写真:かなたあきこ

岩手県花巻市に数多く点在する、宮沢賢治ゆかりの観光施設。1日で「宮沢賢治童話村」「宮沢賢治記念館」「イーハトーブ館」を巡り、『注文の多い料理店』の世界を味わえるレストラン「山猫軒」のランチまで楽しむモデルコースをご紹介します!

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花巻市内の宮沢賢治ゆかりの観光施設を、1日で回るモデルコース

『銀河鉄道の夜』『雨ニモマケズ』『注文の多い料理店』など、数多くの童話や詩で知られる宮沢賢治は、岩手県花巻市の出身です。花巻の豊かな自然環境が、賢治の創作のバックグラウンドになったとされ、市内には賢治ゆかりの観光施設が多く見られます。

  • 出典:www.photo-ac.com「新花巻駅」駅前を始め、賢治作品をテーマにしたモニュメントが点在する花巻市

その数の多さにどこに行くべきか迷ってしまうかもしれませんが、実は主要な施設は近い場所にまとまっており、1日ですべて見学することが十分可能。本記事では、実際に現地を訪れた筆者の経験をもとに、宮沢賢治ゆかりの観光施設を1日で回るモデルコースをご紹介します!

【1日モデルコースのタイムスケジュール】

・①9:00~「宮沢賢治イーハトーブ館」を見学
・②11:00~「宮沢賢治記念館」を見学
・③13:00~レストラン「山猫軒」でランチ
・④14:30~「宮沢賢治童話村」を見学
・⑤17:30~「宮沢賢治童話村」ライトアップを見学 ※夏季のみ

モデルコース行程①「宮沢賢治イーハトーブ館」9:00~10:50

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

まず、朝一番で訪れるのは「宮沢賢治イーハトーブ館」です。こちらの施設は開館時間が朝8時半と早く、9時前に行けば人気(ひとけ)のない静かな空間で、賢治の作品世界にたっぷりと浸ることができます。エントランスまでは階段状に流れ落ちる美しい水のアートが楽しめ、フォトスポットとしてもおすすめ。

アートや研究論文の展示が充実、無料シアターも

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ『月夜のでんしんばしら』をモチーフにしたアート

館内には、賢治作品にまつわるアートや研究論文が数多く展示され、分かりやすい解説で賢治ビギナーでも興味深いものばかり。立派なシアターも併設されており、アニメーションや賢治作品をモチーフにした短編映画を無料で観ることができます。

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

賢治の絵本や詩集が読み放題のライブラリー

特におすすめなのは、2Fのライブラリーです。書架には賢治が手がけた絵本や詩集がぎっしりと納められ、誰でも好きなだけ読むことができます。一席ずつ区切られた読書スペースにこもって、賢治の世界に浸れるひとときは至福の極み。読書に疲れたら目を上げて、エントランスの水のアートに癒されましょう。

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

軽食がいただけるカフェは眺望も抜群

館内には小ぢんまりとしたカフェもあり、コーヒーやケーキがいただけます。本記事のモデルコースではランチタイムが少し遅めの設定のため、こちらで小腹を満たしておくのもいいでしょう。ガラス張りのカフェからは、自然豊かな眺望も楽しめます。

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

充実した品揃えのショップを併設

エントランス付近には、絵本や賢治グッズを購入できるショップがあります。この後に訪れる施設にもそれぞれにお土産ショップがありますが、こちらの品揃えはマスキングテープやピンブローチなど、ユニークでおしゃれなグッズが多く見られました。筆者イチオシのショップです!

  • 写真:かなたあきこ
宮沢賢治イーハトーブ館
花巻市 / 博物館 / 雨の日観光
住所:岩手県花巻市高松1-1-1地図で見る
電話:0198-31-2116
Web:http://www.kenji.gr.jp/office.html

モデルコース行程②「宮沢賢治記念館」11:00~13:00

「宮沢賢治イーハトーブ館」を後にしたら、続いては「宮沢賢治記念館」を訪れましょう。2施設の場所はごく近く歩いても行けますが、「宮沢賢治記念館」は小高い丘の上にありますので、できれば車での移動をおすすめします。車だと2~3分で行ける距離です。

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

宮沢賢治の生涯を学べる展示スペース

こちらの記念館では、詩や童話の創作に留まらず、教育、農業、科学など多彩なジャンルの活動に取り組んだ賢治の生涯を学ぶことができます。館内には賢治の直筆原稿や絵画、自ら作曲した楽譜、花壇の設計図などが展示され、その深い知識と好奇心には圧倒されるばかり。あらゆる分野に精通した天才であったことがよく分かります。

現物展示だけでなく、映像や音楽を効果的に用いた視聴覚展示が多くあり、小学生くらいの子供であれば十分に楽しめます。展示コーナーは撮影禁止のため画像はありませんが、館内の様子は公式HPで確かめられます。

  • 写真:かなたあきこ

「宮沢賢治記念館」は賢治ゆかりの地・胡四王山(こしおうざん)の上に建てられており、館内ロビーからは花巻の豊かな自然を眼下に眺めることができます。かつて賢治も同じ景色を見ていたのかも、と思うと不思議な気分になりますよ。

花壇やモニュメントなど、周辺にも見どころが満載

記念館の南側に位置する「ポランの広場」には、賢治が設計した南斜花壇と日時計花壇があり、こちらも見逃せません。館内でも展示されている自筆の設計図をもとに再現されたもので、四季折々の美しい花を愛でることができます。

  • 出典:www.flickr.comMIYAZAWA Kenji Museum, Ihatobu Center by Yoshihide Urushihara

他にも、記念館周辺には『よだかの星』などの童話をモチーフとしたモニュメントが多数点在していますので、周辺の散策にもぜひ時間を取ってみてください。

宮沢賢治記念館
花巻市 / 博物館 / 観光名所 / 雨の日観光
住所:花巻市矢沢第1地割1番地36地図で見る
電話:0198-31-2319
Web:http://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/501/...

モデルコース行程③レストラン「山猫軒」でランチ 13:00~14:00

  • 写真:かなたあきこ

ランチは、「宮沢賢治記念館」の駐車場を挟んで敷地の反対側にある、レストラン「山猫軒」でいただきましょう。ここはあの『注文の多い料理店』の世界観をもとに造られたレストランで、賢治ファンにはたまらない仕掛けがたくさんあるんです!

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

入り口からさっそく“どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。”という『注文の多い料理店』と同じフレーズが掲げられ、ワクワクが止まりません♪

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

店内はごく普通のレストランですが、エントランス付近には山猫のぬいぐるみがデーンと鎮座しています。手には大きなフォークを持ち、“いや、わざわざご苦労です。大へん結構にできました。さあさあおなかにおはいりください。”の決め台詞付き。店に入るなり食べられる…というシュールな世界です。

  • 写真:かなたあきこ

レストランの壁面には作中の有名フレーズがあちこちに掲げられ、料理を待つ間に一つひとつ探すのも楽しいですよ。宮沢賢治の絵本もたくさん用意されている上、テーブルには“賢治クイズ”もあり、小さいお子さんも飽きずに待つことができます。

  • 写真:かなたあきこ

料理は、白金豚(はっきんとん/プラチナポーク)やほろほろ鳥といった地元特産の食材を用いたメニューが多く、盛岡冷麺やすいとんなどの郷土料理もいただけます。ピザやスパゲッティもありますので、子連れにもおすすめなレストランです。ちなみに、同店の入り口脇には大きなお土産ショップが併設されており、山猫グッズが充実していますのでぜひ立ち寄ってみては。

  • 写真:かなたあきこそば冷麺(税込み850円)
  • 写真:かなたあきこすいとん(税込み740円)
山猫軒 本店
花巻市 / 和食 / 洋食・西洋料理 / 郷土料理 / ご当地グルメ・名物料理 / ランチ / 女子旅 / 冷麺
住所:岩手県花巻市矢沢3-161-33, 山猫軒 本店地図で見る
電話:0198-31-2231
Web:https://www.yamanekoken.jp

『雨ニモマケズ』の階段を下りて「童話村」へ!

  • 写真:かなたあきこ

食事とお土産ショッピングを終えたら、最後の目的地「宮沢賢治童話村」へ移動します。この移動でおすすめなのは、「山猫軒」のそばにある長い階段を下りるルート。誰もが知る『雨ニモマケズ』のフレーズが階段の脇に一語一語記されていて、楽しく読みながら歩けますよ。車で来た場合はドライバーだけが車で移動し、「童話村」の駐車場に停めておくと帰りがスムーズです。

  • 写真:かなたあきこ
  • 写真:かなたあきこ

この階段は、本来は下から上に昇ることを想定しており、下りだと“アメニモマケズ”が“ズケマモニメア”になってしまいますが、そこは目をつぶりましょう。何せ急な階段で、これを昇るのは子供やお年寄りでなくても一苦労。階段利用は下りルートを強くおすすめします。

  • 写真:かなたあきこ

もし下から昇る場合は、↑の入り口が目印になります。全部で367段の長丁場ですので、気合を入れて乗り切ってください。「宮沢賢治記念館」はすばらしい展示施設ですので、昇る価値は十分にあります!

この入り口から「童話村」までは道を1本挟んで目と鼻の先です。

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※この記事は2020年6月8日に公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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この記事を書いたトラベルライター

フリーランスライター
◆◆トラベルライターアワード 2018年上半期・2018年年間・2019年上半期
◆◆「国内記事部門 アクセストップ賞」三期連続受賞中!
◆◆https://tripnote.jp/minna/award/2019/1



学生時代のダイビング、社会人からのトレッキングを経て、海も山もあらゆる旅行&アクティビティが好き。今は小学生の子どもたちと行く、国内外の自然体験がいちばんの楽しみです。過去には夫の海外勤務に帯同し、2年半ほどドイツ・ミュンヘンで暮らしたことも。どこまでも地続きであるヨーロッパの利点を活かし、休みのたびにいろいろな国や街へ強行ドライブ旅を敢行していました。(1歳・3歳の子連れで、土日でミュンヘン⇔ミラノ往復など無茶もしました・・・)ヨーロッパ各地の旅の思い出と、帰国後に行った国内外の旅行&東京近郊でのキャンプやアウトドア体験を中心に、いろいろ書き綴っていけたらなと思っています。

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