兵庫県の北部に位置する但馬は、食・温泉・景色・歴史を感じ、楽しめる関西の奥座敷です。内陸部は山陰の山の中、北は日本海に面し、山と海が楽しめるエリアでもあります。今回は関西でも人気のエリア、但馬をテーマ別で紹介いたします。
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観る(城跡)
出石
但馬の小京都と言われる出石は、「古事記」「日本書記」にも登場する歴史ある町です。
城跡や家老屋敷が残っており、昔ながらの城下町の風情感じる町ですが、戦国時代には、織田信長の命により豊臣秀吉に攻められ落城に陥ったり、幕末には後に維新三英傑の一人に称される桂小五郎が潜伏した町として、日本の歴史も感じる事ができます。
「出石城跡」では、当時のまま残された高い石垣や、復元された隅櫓、登城門、登城橋などが見られます。城跡から直ぐに城下町となっており、町全体が当時の面影を感じさせる印象です。
「辰鼓楼(時計台)」がシンボル的な存在である町中では、古い町並みをそぞろ歩きしながら、買い物や食事を楽しめます。
- 出石
- 豊岡市 / 町・ストリート / 重要伝統的建造物群保存地区
- 住所:兵庫県豊岡市出石町地図で見る
- 電話:0796-52-4806
- Web:http://www.izushi.co.jp/
竹田城
雲海に浮かぶ城として一躍有名になった「竹田城」。現在は標高353.7mの山の上に石垣だけが残されていますが、天守閣跡からは南北400m、東西100mの巨大な天守台の跡を見ることができます。
日本屈指の山城からは但馬の町並みや山々、川の流れなど、但馬の景色が大パノラマで見られて、こちらも爽快。
- 竹田城跡
- 朝来市 / 観光名所 / 遺跡・史跡 / インスタ映え / パワースポット / 桜の名所 / ハイキング / ツーリング / 雲海
- 住所:兵庫県朝来市 和田山町竹田古城山169番地地図で見る
- Web:https://www.city.asago.hyogo.jp/site/takeda/
観る(自然)
滝
山陰の山の中に当たる内陸部では、大小様々な滝を鑑賞できます。中でも猿尾滝、天滝、霧ヶ滝は「但馬三名瀑」と称され、多くの人々がその雄姿を写真に収めるべく訪れます。
猿尾滝は県道脇にあり、ドライブの途中にふらりと立ち寄る事も可能です。
但馬海岸
日本海に面した海岸沿いでは、美しいビーチや奇岩など、山陰の海岸沿いでも屈指の景勝地が続く、おすすめドライブコースです。
また海岸沿いには多くの港町が点在しており、名物の松葉ガニをはじめ、季節の魚介類を楽しめる事も但馬海岸の魅力です。
浸かる(温泉)
湯村温泉
海岸沿いから内陸に入った山の中にある温泉郷です。毎分470リットルと湯量が豊富で、源泉が98度と日本屈指の高温温泉でもあります。
元湯の噴出地は「荒湯」と呼ばれ、温泉街を流れる春来川に沿ってベンチや遊歩道が整備されており、高温の温泉で茹でたゆで卵や、足湯などが楽しめ、地元の人々や観光客の憩いの場ともなっています。
- 湯村温泉
- 新温泉町(美方郡) / 温泉地 / 穴場観光スポット / ツーリング
- 住所:兵庫県美方郡新温泉町大字湯地図で見る
- 電話:0796-92-2000(湯村温泉観光協会)
- Web:http://www.yumura.gr.jp/
城崎温泉
播磨の有馬温泉、先に紹介した湯村温泉と合わせ、兵庫県の三大温泉地。大阪や神戸からも直通の特急電車が走っており、まさに関西の奥座敷として有名です。
両側に柳が立ち並ぶ大谿川(おおたにがわ)沿いに、多くの温泉宿や立寄り入浴施設、様々なお店が立ち並び、ゆっくりと散策するにはぴったりの風情ある町並みです。
城崎温泉の醍醐味は、7つある外湯巡りです。7つの温泉はそれぞれに違った趣とご利益があると言われています。カランコロンと下駄を鳴らしながらの温泉散策は、温泉地ならではの楽しみです。
- 城崎温泉
- 豊岡市 / 温泉地 / 女子旅 / 桜の名所
- 住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島地図で見る
- 電話:0796-32-3663(城崎温泉観光協会)
- Web:http://www.kinosaki-spa.gr.jp/
食べる
地元の食材
海と山とが存在する但馬は、おいしい食材の宝庫です。有名ブランド牛「但馬牛」を始め、畑でとれる新鮮な季節の野菜や、山でとれる山菜も但馬を代表する地の食材です。
日本海に面した海沿いでは、やはり新鮮な魚介類がお勧めです。目の前の日本海で水揚げされた魚介は但馬を代表する食材でしょう。冬の味覚の王様と言われる松葉ガニは、解漁期間(11月初旬)に訪れた際には外せない一品です。
地元の名産(出石皿そば)
冒頭で紹介した出石は、関西屈指のそば処としても有名です。城下町を中心とした町中には、約50軒と言われるそば屋が軒を連ねており、訪れた人々を楽しませています。
「出石皿そば」は、1706年の国替えで信州の仙石氏が松平氏に代わり入城した際に、信州から伝わったとされています。また、出石焼きで焼かれた白い小皿に盛り付ける独特の様式も出石そばの特徴で、訪れた際には是非とも食べたい一品です。
まとめ
「観る」・「浸かる」・「食べる」が楽しめる但馬。海の景色・山の風景、両方味わえる但馬。自然と歴史を感じられる但馬。様々な魅力を兼ね備えた但馬エリアへ、自分にあった但馬を探しに行ってみてはいかがでしょうか?