「高貴な紅白旗」や「高貴な二色旗」とも言われるインドネシアの国旗の図柄や意味、インドネシアの首都について、またインドネシアの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、インドネシアの国の基礎知識をくわしく解説します。
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インドネシア国旗とその意味
インドネシアの国旗は「高貴な紅白旗」や「高貴な二色旗」とも呼ばれています。赤を上、白を下に配したデザインで、赤が自由と勇気、白が正義と純潔を表しています。独立宣言をした1945年8月17日に制定されました。
じつはモナコの国旗と同じデザインです。ただ、インドネシアは縦横の比率が2:3であるのに対し、モナコは縦横が4:5になります。ちなみにポーランドの国旗は白が上、赤が下と逆のデザインになっており、縦横の比率は5:8です。
インドネシアの首都はジャカルタ
インドネシアの首都はジャカルタ首都特別州、通称ジャカルタです。インドネシア最大の都市で、政治・経済の中心地となっています。面積は661.5 km²で、東京23区(619 km²)とほぼ同じ大きさです。
中央統計局によると2017年時点での人口は1,037万人、周辺の首都圏まで含めると3,000万人が在住する世界屈指のメガシティであり、東南アジア有数の成長都市です。東南アジア諸国連合 (ASEAN) の事務局を抱えています。
しかし2019年8月26日、首都を現在のジャカルタから、カリマンタン島(ボルネオ島)の東カリマンタン州に移転することが発表されました。2024年にも行政機能の移転をはじめる予定だそう。
首都を移転する理由には、ジャカルタの交通渋滞のひどさや、ジャカルタが湿地に位置しており、毎年平均1~15センチ沈んでいることなどが挙げられています。現在は街の半分近くが海抜ゼロメートル地帯になっています。
インドネシアの面積は1,910km²
インドネシアの面積は1,910km²です。日本の面積が377,915km²なので、日本の5倍強の大きさです。島国国家として世界最大で、東南アジアでは最大の国です。
インドネシアの人口は2.68億人
2018年時点の人口は2.68億人で、世界第4位の多さです。年々増加しており今後も人口の増加が予測されていますが、2070年頃からは人口減少が予測されています。
インドネシアの国歌は「偉大なるインドネシア(Indonesia Raya)」
インドネシアの国歌の曲名は「Indonesia Raya(インドネシア・ラヤ)」で、日本語では「偉大なるインドネシア」や「大インドネシア」と訳されます。オランダの支配下にあった1928年に、ワゲ・ルドルフ・スプラットマンが、第2回インドネシア青年会議で発表したものです。以降、愛唱歌として広まり、1945年8月の独立後には正式な国歌となりました。