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妙香池
さきほど、方丈から見た庭の続きのように見えていた池。ここは妙香池です。
向こう側の岩盤、よーく見てみてください。この岩、「虎頭岩」という名がつけられています。
その名の通り、虎の頭の岩です。どこが虎の頭かわかりますか?私は虎を見つけるのに結構時間かかりました。ちょっと難易度が高い気もします。
虎であろう部分をトレースした写真がこちらです。
どうです?だんだん虎に見えてきましか?
佛日庵
円覚寺の境内はとっても広いので少し疲れました。そんな時にぴったりな休憩場所が佛日庵です。別途100円をお納めする必要がありますが、比較的空いているので、静かに一息つきたいという時にはほっとする場所です。
100円をお納めして中に入ると、朱色の布が張られたベンチが目に入ってきます。
でもベンチだけではありませんよ。本来ここは、円覚寺を創立した北条時宗を祀る寺院なのです。その昔、時宗公はこの場所で禅の修行に打ち込んだといいます。
寺院の創立者のことを「開基」とも言います。この敷地の中央には、時宗公を祭る開基廟があります。残念ながら廟内部は撮影禁止なので写真は外観だけですが、中には時宗公を模したと思われるお木像が祀られています。
白鹿洞
佛日庵でゆっくりした後は、さらに境内の奥へ進みます。右手に洞穴のようなものが見えてきます。
これは白鹿洞(びゃくろくどう)と呼ばれ、その昔初代住職が説法を始めようとしたとき、この洞穴から白い鹿が群れで現れて、人間に交じって説法を聞いたという言い伝えから名付けられたもの。
ふ~ん。と通り過ぎてしまってはいけませんよ。ここ円覚寺の山号(お寺に付けられた別名)を「瑞鹿山(ずいろくさん)」といい、瑞は「めでたい」という意味で、つまりは「めでたい鹿の山」という名がついているのです。
上の写真は、円覚寺の山号の写真です。総門に掲げられているので、帰る前にぜひチェックしてみてくださいね。
弁天堂
今度は敷地を入ってきた方向に戻っていきます。仏殿や三門のあたりまでずーっと戻ると、進行方向左側に、ながーい階段があります。
みんなぜいぜいと階段を登っていますが、登り切れば弁天堂が我々を迎えてくれます。弁天堂に立つ前には、息を整えて気持ちも落ち着けましょうね。
ここには茶屋もあり(さっき休んだばっかりのような気もしますが・・・)、せっかくなので休憩していきましょう。
席に座って、そこから見える景色を眺めてみると、オー、頑張って階段を登ってきただけある景色が広がっています。
この日は、秋らしい細かに千切れた白い雲と、その隙間から見える淡い青空、そして山々の紅葉が、スキなく私たちの目を楽しませてくれました。
梵鐘
弁天堂の前には、こちらの梵鐘があります。
円覚寺に来たら絶対にこの梵鐘を見てください。なぜならば、この鐘、関東最大の約3mの高さがあります。この大きさで鐘を作るのに相当苦労したようで、こんなお話が残っています。
鐘を製造している当時、なかなか鋳造がうまくいかず、関係者は近くの弁天様にお祈りします。すると、夢の中でお告げがあり、「円覚寺にある池の底を掘ってみなさい」と言われます。
言われた通りにしてみると、底から金銅の塊が出てきて、それを原料としたところ、金が鋳造できたそうです。
おわりに
鎌倉寺院の要素に加えて歴史もありますが、歴史以上に伝説もバッチリ備えている円覚寺。鎌倉観光で迷ったら、ぜひ「円覚寺」に来てみてくださいね。

- 円覚寺
- 鎌倉 / 寺
- 住所:神奈川県鎌倉市山ノ内409地図で見る
- 電話:0467-22-0478
- Web:http://www.engakuji.or.jp/










































